こんな疑問に答えます!
- 大人が中学英語を勉強し直すべき理由
- 大人が中学英語をやり直す時の3つのコツ
- 大人がすべき中学英語勉強法
- 中学英語をやり直す時にオススメの教材
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、僕が本気で英語を勉強し始めたのは22歳の頃。初めて海外に出たのも23歳でした。
母の教育方針は『自由』だった。
もちろん全てに自由ではなく悪いことした時にはとても厳しかったけど、僕が頑張る時は必ず背中を押してくれた。
勉強も『やっとけば役に立つかもね』と言うことはあっても強要されたことは一度もなかった。
僕が今海外で頑張れているのは、母の優しさのおかげである。 pic.twitter.com/zKqzX6pjJ7— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) August 14, 2019
中学生の内容とは言え、どこから手をつけて良いかわかりませんよね!「受験」としてではなく「実践的な英語力」に繋げたいですよね!そんな人は、ぜひ見てください!
当初、僕は英語を全く話せなかった。
この動画は僕の5年前の英語力を紹介したものですが、ご覧頂ければお分かりの通り、英語勉強し始めた当初、僕は英語が全くもって話せませんでした。
留学をすでに経験していた友人からは「英語力ゼロで留学したけど、伸びるから大丈夫!」とか、「何とかなるよ!」と言われてましたが、本当の意味で「英語力ゼロ」だった人は僕以外にいないのではないかというくらい、絶望的な英語力で留学しました。
スタート地点は人それぞれだと思いますが「この状態からでも英語を話せるようになるんだ!」と希望を持てると思うので、ぜひ見てみてください!
大人が中学英語を勉強し直すべき理由
中学レベルと言っても範囲は様々ですが、僕がここで「中学英語」としているのはあくまで中学校1年生程度の「基礎英語」のことです。海外に出てネイティヴと会話していればわかるのですが、会話中の85%ほどはこの「基礎英語」で構成されています。
最初はネイティヴの音やスピードに慣れていないのですごく難しく感じますが、英文に書き出してみると「超基礎単語ばっかりだった…」ということは多々あります。
「中学レベルなんて簡単でしょ」と思う方が圧倒的に多いのですが、「知っている=使える」ではないんですよね。もし中学英語を使えるのであれば、既に英語を話すことができているからです。
大人であれば
- 旅行で英語を使いたい
- 海外大に進学したい
- 英語を使って仕事がしたい
など、より実践的なものが必要になると思います。この実践レベルを引き上げるためにも、中学レベルの英語力を徹底的に復習し、且つ圧倒的に使う練習が必要になるのです!
中学英語勉強法!大人がまずやるべき3つのこと
大人になってから中学英語を総復習する時に大切なことが主に3つあります。
大人が中学英語をやり直す時のコツ1:目標設定
学生だった頃は「受験」で高得点を取るというざっくりとした目的でも十分だったと思いますが、大人になってから英語を勉強する場合、より具体的に目標を設定すべきだと僕は考えています。
なぜなら、目標をより具体的に設定している人の方がステップが明確なので、英語力も伸びやすい傾向にあるからです。
英語学習に目標設定は不要だと思ってる人へ。
アメリカの整形外科医マルツ博士曰く
『人間の脳には志向性があり、ある明確な目標を設定すると無意識のうちに目標達成に向かうようになる』
ことがわかってます。
なので『1年後はペラペラやでw』と変に勘違いしてる人の方が案外語学は伸びやすい。 pic.twitter.com/kf8T6BK6jy— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) August 4, 2019
目標を設定する時は以下6つのポイントをおさえると上手な目標設定をすることができます。
- 英語を使って何をするのか?(何になりたいかでもOK)
- いつまでに達成するのか?
- 数値化できるものはないか?(英検、TOEFL、IELTSなど)
- 数値化できる場合、何をいつまでにどのくらいのスコアまで伸ばすのか?
- 具体的にどんな勉強をすべきか?
- 1日どれくらい勉強量が必要か?
僕の場合はこんな感じでした。
- メルボルン大学に進学し、開発学を学びたい
- 2017年2月までに入学
- IELTSで6.5(最低でも)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで決めているとやるべきことがはっきりしているので隙間時間を上手に使う意識が働くし、机に座ってから何をするか考えることがないので時間も無駄になりません。
大人が中学英語をやり直す時のコツ2:継続するための時間管理
大人になると英語の勉強だけに時間を割けないことが多いと思います。
- 大学の授業と並行
- 朝から晩まで仕事
- 家事や育児をしながらの勉強
など、大人になればなるほど背負うべきものが増えるので時間を確保することって簡単ではありませんよね!社会人であれば人とのお付き合いも増えるので一人の時間を確保することもかなり難しいと思います。
まずは自分の1日の中にどれくらいの時間を何に使っているのかを書き出してみることをオススメします!
8:00~起床、シャワー
8:30~ご飯、リスニング
9:00~カフェへ、歩きながらアウトプットリスニング
9:30~英文法理解(時制P38~50)
10:30~大学へ、駅までリスニング、電車で単語暗記
11:00~大学の講義
12:30~昼ご飯、YouTube(Ted Talk)聞き流し→内容把握
13:00~大学の講義
14:30~Ted Talk 聞き取り練習×書き取り
16:00~大学の講義
18:00~帰宅、電車で単語暗記
19:00~夜ご飯準備、リスニング
19:40~ご飯、Ted Talk発音チェック
20:30~シャワー、単語思い出す
21:30~Ted Talkシャドーイング
23:00~日記アウトプット
24:00~就寝
これは僕の大学時代(日本の)の1日を細かく洗い出したものですが、書き出していくと思わぬところで時間が空いているのに気付くことができました。
大切なのは、隙間時間ができた時にすぐに学習に取り組めるようハードルを下げ、すぐに勉強が始められるように準備すること。
特に育児をされている方であれば「予想外の出来事」が頻繁に起こるので中々時間通りに動けないと思いますが、「子供が寝たら〇〇をする」と予め決めておくだけでもすぐに行動できるようになるのでオススメです!
大人が中学英語をやり直す時のコツ3:短時間でできることをメインに勉強する
長時間英語の勉強ができればきっと苦労はしないと思いますが、大人になると背負うべきものが増えるので全ての時間をガッツリ英語に割くことはできませんよね。
大人が中学英語を勉強し直す時にオススメなのは、短時間でできることを増やすこと。
1つ1つの勉強に長い時間を費やしても学習効率は上がらないし、モチベーションも続きません。短発でサクサクと進めていくことが中学英語の復習には必要なのです。
例えば、単語を1日に20個暗記するとしても5個ずつに分割して「見る・聞く・発生する」を中心に行うとそこまで時間はかかりませんよね。シャドーイングもできる限り短いものにするなど、いくらでも工夫はできると思います。
よく「海外映画で楽しみながら英語勉強すべき」という意見を耳にしますが、中学英語を大人が復習する際に海外映画はあまりオススメできないかな、と。
- 基礎英語が抜けた状態で映画を見てもわからない
- シャドーイングしても効果が薄い
- 圧倒的に、長い!
この3つの点から、中学英語を復習する時点で使用することは避けた方が良いように思います!
大人の中学英語勉強法と4つのステップ
この図はどんな勉強をした時に学習効率が高くなるかを表したもので「学習ピラミッド」と呼ばれているものですが、注目すべきは点線で区切られた上と下の部分。「見る・聞く」だけのインプット学習よりも、実際にその知識を使ったり人に教えたりなどのアウトプット学習の方が圧倒的に学習効率が高いことがわかりますよね。
ウサインボルトがなぜあんな高速で爆走できるかを知っていても、実際に走れるわけではありませんよね。何度も走り込みを重ね、実際に走ることを通して次第に早くなっていくはずです。英語も同様に、中学英語を勉強する大半の理由は「実践レベルの英語力を身につけること」だと思いますが、中学英語を実践レベルにするためには実際に使う必要があるのです!
- 基礎英語(英単語・英文法)の暗記
- 発音練習を同時に行う
- 徹底的にアウトプットする
大人がやるべき中学英語勉強法1:基礎英語(英単語・英文法)の同時勉強
どんなに長い英文も単語という語句で構成され、英文法というルールに基づいて並んでいます。この2つが欠落すると相手が言っていることを理解できないし、自分の考えや気持ちを伝えることもできません。
地盤の緩んだ土地に高層マンションは建たないように、英語においてもしっかりとした基礎の土台が必要になります。
オススメなのは、英単語と英文法を同時に勉強してしまうこと。
ただ暗記で覚えるだけでなく、理解した文法を頭に入れた英単語で実際に使ってあげるのです。結局のところ、覚えるかどうかは「どれだけ触れ、どの程度使うか」だと思うので、頭に入れた単語は理解した英文法と一緒に使ってあげるとすごく頭に残りやすいのです!
大人がやるべき中学英語勉強法2:発音練習を同時に行う
また、中学レベルの英語力を実践レベルに引き上げる時に必要になるのが、発音です。
「音」というのは言語習得においてはすごく重要で、英語の音を理解していなければ知っている単語を聞いても理解できないし、自分の言いたいことも伝わりません。例えば、「マクドナルド」という単語も英語では「メクドゥナ」のような発音になるので別物のように聞こえるし、僕の「Sit」という発音が悪すぎて「Shit」となり、ネイティヴの友達にツッコマれたこともあります。
【動画第2弾】
『僕が留学先でやってしまった英語ミスまとめ』 pic.twitter.com/Xg1N2VSxwb
— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) June 19, 2019
英語の「音」を脳に刷り込み、土台を整えていくのが発音練習です。
英語の「音」をしっかりと理解していればリスニングやスピーキングが伸びるのはもちろんのこと、リーディングやライティングも実は同時に伸びていきます。
- 話せることは、実際に聞ける
- 英語を読む時は英文が脳内で音に変換される→リスニングと過程が同じ
- 音の土台があると英語を英語で理解できるようになるのでリーディングスピードが上がる
- 英語を英語で処理するようになるとライティング速度も爆伸びする
発音練習をすることで全英語技能の土台を作ることができるので、大人ほど発音練習をやるべきだと僕は考えています!
大人がやるべき中学英語勉強法3:徹底的にアウトプットする
最後に必要なのは、徹底的なアウトプット。「学習ピラミッド」でもお伝えしたように、使うことによって、実践的な英語力は身に付いていきます。
僕が圧倒的にオススメしたいのは、シャドーイング。
中学英語の基礎を頭に入れた後に実践レベルにまで引き上げる学習法はシャドーイング以外にはないと僕は思っています。
英語話者の話している通りに真似ていくだけの学習法。
シャドーイングには以下7つの学習効果があります!
- リスニング力が伸びる
- スピーキング力が飛躍する
- リーディングスピードが上達する
- ライティング力が爆発的に伸びる
- 発音が綺麗になる
- イントネーションやアクセントが身に付く
- 使える英単語・英語表現が増える
シャドーイングを行うと英語能力の全技能が伸びていきますが、実際に聞いて、そのまま話すシャドーイングは前述のインプットとアウトプットを同時に行うので、脳の英語を司る分野全てを刺激することになり、結果として英語力が爆伸びします。
僕の留学当初の英語力は本当にゼロでホストマザーとまともに会話することができませんでしたが、シャドーイングを毎日2時間継続した結果、半年後にはメルボルン大学に進学することができました。
ただ聞いて、真似るだけのシャドーイングですが、その効果は本当に絶大です。中学英語をゼロから復習したい人は、シャドーイングで徹底的にアウトプットすることをオススメします!
シャドーイングの具体的なやり方は下の記事にまとめてあるから、合わせて参考にしてみてね!
大人が中学英語やりなおす際にオススメの本
ここでは分野別に僕が実際に使っていたオススメの参考書を紹介します!
大人が中学英語をやりなおす際にオススメの本5選
中学英単語がイメージで覚えやすい英単語帳:
この単語帳は中学レベルの単語が1つ1つ丁寧にイラスト付きで解説されているため、文字列で構成された無味乾燥している単語帳とは異なり、かなりサクサクで英単語を覚えることができます。
基礎単語であっても「あ、そう言えばこんな使い方あったな」とか「やば、完全に忘れてたわ・・・」みたいなのも結構あって、僕にとってはちょっと危機感の募るものでした。
基本的には覚えているものが多いし、すごく簡単なので、自分の中に英単語の基礎がちゃんとできているのかをぜひチェックしてみてください!
中学の英文法をサクッと理解する時にオススメの本:中学英文法を修了するドリル
ゼロから英語を始める人に超オススメです!
Amazonの英語カテゴリーでベストセラーになった本ですが、中学レベルの文法を30日でサクッと学べるように作られています。文法のトピック毎にセクションが分かれていて、常時練習問題をこなしながら知識を定着させていくことができます。
「実践レベルの英語力」というと、複雑な英文を覚えなければいけない!と考えてしまうかもしれませんが、中学レベルの基本事項さえ押さえていれば十分です。
大人が発音練習に使うべき本:英語の発音が正しくなる本
タイトルそのまんまですが(笑)、発音が一切わからない英語初心者でもイラストを通して発音を矯正していく超わかりやすい参考書です!
中学レベルの英単語を使いながら母音や子音の基本発音、そして音の変化に付いてかなり掘り下げて解説されています。舌の動きやポジションなど、本だけではわかりづらいところもDVDの映像でカバーされているので簡単に発音を矯正することができます。
独学で英語を話せるようになるおすすめの本:瞬間英作文
Amazonのベストセラー本ですが、英語を話せるようになりたい人、これから留学を目指す人は絶対に使ってほしい参考書です!
- 自分の考えや想いを自由に伝える力が身に付く
- 英語を英語で考えることができるようになる
- 使われている英語が簡単
- 英語力ゼロからスピーキングを伸ばせる
- サクサク進められる
自分の考えを即座に英文にするトレーニングなので英語を英語で考えられるようになり、結果として、自分の考えや想いを自由自在に伝えることができるようになります。
英会話フレーズを覚えるだけではできない深い会話や議論など、英語力の幅を一気に広げてくれる超オススメのアイテムです!使われている英文がすごく簡単なので英語力ゼロの人でも始められるし、解説が丁寧でわかりやすいので「いつの間にか終わっちゃった…」と感じるくらい、サクサク読み進めることができます!
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
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中学英語レベルの音を聞き取る練習にオススメの本:究極の英語リスニング
英語の音を聞き取るところから始めたい人にオススメの本です!
- 使われている英文が超簡単
- 自分のレベルに合わせてシャドーイングできる
- 必要な部分だけを重点的に聞くことができる
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- Vol.1~4まで全て収録されている
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音声もかなりゆっくりで自分の聞き取れない部分だけをシャドーイングすることができるので、リスニング力も同時に上達していきます!シチュエーション別にいろんなトピックが用意されており、且つレベル別に音声が収録されているので「自分の英語力に合わない…」というミスマッチが起きません。
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大人にあった中学英語勉強法がある!
大人になってから中学レベルの英語を勉強するのって割と根気がいるし続かない人も多いと思いますが、今回ご紹介した目標設定から勉強法を取り入れると少なくとも比較的短期間で実践レベルにまで英語力を上達させることができるのではないかと思います。
僕も勉強仕立ての頃は英語力が全然伸びなくてすごく悩みましたが、目標としていた2017年2月にメルボルン大学に進学することができました。僕らに合った英語の勉強法はあるし、いつから始めても遅くないと思います!
ご自身の目標を達成できるよう、1歩1歩進んでいきましょう!