こんな疑問に答えます!
- 留学で英語が上達するとは?
- 留学で英語が上達しない人の9つの特徴
- 留学で英語力が伸びない人への対策
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、最初は英語力が思ったように伸びず、すごく悩みました。
海外大とか元から頭良かったんでしょ?とか、英語最初からできたんでしょ?ってよく言われるけど、ドライアイに鞭打って本を大量に漁り読み、苦笑されながら片言の英語を必死に使い倒し、ホストシスターズ(高校生)の爆速英語を白目になりながら毎日聞いた。
簡単に言うけど、すんげー勉強したんだからなw pic.twitter.com/rllDh8Ynje— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年2月23日
留学してるのに英語が伸びないとすごく不安になりますよね!「ずっと伸びないんじゃないかな…」なんて考えてしまいますよね!そんな人は、ぜひ見てください!
留学で英語が上達するとは?
僕は留学中に英語が上達することを、以下のことができるようになることだと考えています。
ネイティヴの話を理解し、自分の考えや気持ちを適切に伝えることができるようになること。
「英語が上達する」にも人それぞれの考えがあると思いますが、留学で必要になるのはリスニングやスピーキングなどコミュニケーションを取るための実践力です。相手の話が分からなければ会話はできないし、話す能力がなければ自分の想いを伝えることはできませんよね。
この記事を読んでいるということは、少なからず現在留学中で、英語力に伸び悩んでいる人だと思うので、ここでは「英語の実践力」が伸びない理由と対処法に重きを置いて、1つずつお伝えしていきます!
留学で英語が上達しない人の9つの理由
ここでは留学で英語が上達しない人の9つの理由について1つずつ解説していきます!ご自身に当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください!
留学で英語が上達しない理由1:基礎的な英単語と英文法を覚えていない
英語はどんなに長い英文も単語や句によって構成され、英文法というルールに則って並んでいます。日常的な会話に登場する単語の80%以上は基礎単語だと言われていますし、よく使う英文法もそのほとんどが基礎的なことを組み合わせたものばかりです。
「基礎」とは、言い換えれば、「英語の根本」であり、「非常によく使う」という意味でもあります。
「実践的な英語力」というと、「難しい単語を覚えなきゃいけない!」とか「難解な英文法を使わなきゃいけない!」と考えてしまうと思いますが、基礎的な部分がしっかりと整っていれば大半のことを聞けるし、話せるようになります。もちろん、何を勉強するのか、どんな人と何の会話をするのかによってその範囲は異なりますが、それでも使用する英語の大半を構成するのは「基礎」です。
そして声を大にして言いたいのは、留学中に英語が上達しないほとんどの人が英語の基礎が抜け落ちています。
「英語が聞ける」や「英語を話せる」には必ず理由があるし、「英語が上達しない」にもまた、理由があります。しっかりと土台を整え、揺るぐことのない英語力を養っていきましょう!
留学で英語が上達しない理由2:英語の「音」を理解していない
留学中に英語を勉強しようとした時、多くの人が受験用の英単語帳を引っ張り出し、英文を読むことで英語力を伸ばそうとします。英単語を覚えれば覚えるほど聞き取れることは増えるし、読めれば話せる範囲も広くなる、と考えるからです。これは決して間違いではないし、ある意味正しいのですが、言語能力を伸ばす上で根本的な部分が抜け落ちています。
それは、英語の「音」のベースが整っていない、ということ。
脳科学的には、脳内に英語の音を正しく聞き取る回路が作られていると、英語を聞いた時に日本語に変換することなく理解することができ、且つ、英語を話す時もスラスラと言葉が出てくるようになります。
例えば、リスニングでネイティヴの英語を聞き取れないのは、自分の中にある英語の音とネイティヴの音が異なるからです。日本語では「マクドナルド」と発音しますが、英語では「メクドナ」のように聞こえます。「This is the apple.」という超簡単な英文もネイティヴが発音すると「ディスズディアポー」と聞こえます。
※カタカナ表記は英語学習をする上ではあまりよろしくないのですが、それくらい違うもののように聞こえてしまうのです。
小学生に入る前の子供は読んだり書いたりはできませんが、大人の言っていることを理解し、自分の考えや想いを伝えることができるように、音のベースが整っていればリーディングもライティングも伸びていきます。
まずは英語の音を正しく聞き取れるようになることを意識して勉強していきましょう!英語の聞き取り練習に関しては以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
留学で英語が上達しない理由3:英語を日本語で理解しようとしている
少しだけ以下の図を見てください。
この図は英語を聞いた時に脳内でどのようなことが起きているかを示したものですが、英語を聞いた時にその意味を理解するためには、脳内の「聴覚分野」と「理解分野」が脳神経で繋がっている必要があります。これは前述の「英語の音」も関係する話ですが、もし英語の音が聞き取れない場合、その英語を理解するためにどうしても日本語の補助が必要になります。
英語の「聴覚分野」と「理解分野」を繋ぐためには「英語を英語で理解する」必要があるのですが、日本語を使ってしまうと理解分野までの脳神経が伸びなくなってしまいます。
結果として「英語→日本語→英語」のプロセスから抜け出せず、英語力が思うように伸びなくなってしまうのです。
そこでオススメなのが、シャドウイングです。
「〜シャドウイングの学習効果と学習法〜」でもお伝えしていますが、シャドウイングを繰り返し行うと「英語→日本語→英語」のプロセスを「英語→英語」に切り替えることができるようになるので、結果として「英語を英語で理解する」ことができるようになります。
シャドウイングの具体的な方法や注意点に関しては以下の記事に詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!
留学で英語が上達しない理由4:英語を見るだけ・聞くだけ
アメリカのNational Training Laboratoriesが行なった学習に関する面白い研究があります。対象の学生に対し、どのような学習を行った時に学習効果が最も高いかを実験したところ、見るだけ・聞くだけの受け身学習(インプット学習)よりも、実際に話し合ったり、実践したり、人に教えたりする実践学習(アウトプット学習)の方が、圧倒的に学習効率が高いことがわかりました。
近年、「聞き流すだけ」の英語教材がかなり出回っていますが、「実践的な英語力」を伸ばす上では、あまり学習効果は高くありません。それと同様に、留学中、見るだけ・聞くだけの英語学習しかしていない場合は、やはり英語力も伸びていかないのです。
留学で英語を使えるようになるためには、実際に使う必要があります。
もちろん頭の中にないものはアウトプットできないのでインプットは必要なのですが、大切なのは、インプットしたらすぐにアウトプットするバランスと学習の流れです。「1:1=インプット:アウトプット」を意識して、学習を進めてみてください!
留学で英語が上達しない理由5:いろんな英語教材に手を出している
英語を勉強しているとどうしても他の教材がよく見えてしまったり、新しい英語を聞きたくなったりしてしまうものです。僕もこれまで何度も違う教材に浮気してしまいました。
と、新しい刺激が欲しくなっちゃうんですよね。
しかし、脳科学的には、同じ英文を聞き続けたり、シャドウイングした方が英語力は伸びやすい、とされています。
どれだけ完璧に聞き取れるようになっても、英文を見なくてもスラスラと言葉が出てくるくらいシャドウイングした!と思っても、継続して同じ英文を使用した方が英語力は爆発的に伸びていきます。
ただし、人間なので実際に「飽き」はくるもので、極限まで行くと英語学習のモチベーションにも大きく影響する場合があります。
オススメなのは、プラスαで他のもので学習すること。
何度もシャドウイングを繰り返した英文であれば再度学習するのに時間はかからないので、「10分だけこれやったら、新しいの少しだけ聞いてみようかな」など、現状のものを使って勉強した後に、新しいものを使う学習法であれば、学習効率を落とさずに勉強を進めることができます。
あくまでプラスαなので、学習の軸は現在使用している英語教材に置くようにしてくださいね!
留学で英語が上達しない理由6:日本語能力が圧倒的に欠落している
脳科学的に、日本語能力が低い人は、英語能力も伸びにくい、とされています。
日本語で論理的に話すことができない人は英語で話す時も論理性なく話す傾向にあるのです。「考えること」に関しては、日本語も英語も同じ脳分野を使用するので、日本語能力の高低は英語能力にも大きく影響するのです。
例えば、スピーキング能力を上達させるためには、脳内では伝達分野と聴覚分野が脳神経で繋がり、太くなっている必要があるのですが、この「伝達分野⇄聴覚分野」の繋がりのことを脳科学ではフォノロジカルループと呼ばれています。フォノロジカルループは日本語でも英語でも使用される神経経路は同じなので、ここが弱いと英語能力は伸ばしづらいのです。
オススメなのは、英語で話す前に、何を話したいのかを日本語で考えること。
何の話を、どのように伝えたら良いのか、どんな順序で、何の情報を使えば論理的に話すことができるのかを日本語で考えておくと、英語でも話があっちこっちに飛躍せずに済みます。
僕も大学のプレゼン前はこの手法を使い、何度も白目になりながら乗り切りました。日本語で情報を整理すると話す内容がスッキリするので超オススメです!
留学で英語が上達しない理由7:英語学習の先に目的がない
今、あなたはこれから知らない場所へと行こうとしているとします。手元に地図はなく、スマホも、道しるべになるものも一切ありません。旅に目的はなく、いつ、どこでやめても構いません。
あなたはどこまで旅を続けますか?
英語学習って、一種終わりのない旅だと僕は考えていて、言ってしまえば、いつ、どこでやめても良いものです。
しかし、目的がなく、いつ、どこで辞めても良いということは、辞める意味もまたない、ということ。
メルボルンに住んでかれこれ5年が経ちますが、ゴールや目標なく漠然と「英語力を伸ばしたい」という気持ちだけで勉強している人にたくさん出会いました。目的地のない旅路は挫折しやすいように、ゴールや目標のない英語学習もまた、脱線しやすいのです。
英語の超一流を目指せ!なんて説教をするつもりはありませんが、少なくとも、ゴールや目標が明確にある人は、英語力もまた比例して伸びていきます。
ほんの些細なことでも良いから、英語を使って何かできるようになりたいな、とか、ほんのちょっとだけカッコいい自分になりたいな、とか、そんな一種の意志のようなものが必要なんじゃないかな、と思います。
英語学習はある意味、自分探しの旅のようなもの。
将来なりたい自分は何なのか。そこに英語はどのような役割を果たすのか、今一度考えてみてください!
留学で英語が上達しない理由8:興味関心に沿っていない
以前、このような動画をTwitterでシェアしました。
前回のVlogの後スピーキングについてわりとDM頂いたので、スピーキング練習する時に僕が気を付けてた4つのことをまとめてみました。
皆さんは何か気を付けてることありますか?😊
※毎度ですが、文法ミスきっとありますごめんなさい🙇 pic.twitter.com/IyuLzTjdfZ— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年3月25日
この動画は、僕がスピーキングの練習をする時に気をつけていた4つのことについてまとめた動画ですが、2つ目に上げている「英語で何かを学ぶ」って、留学で英語を上達させるためにはすごく重要なことだと僕は考えています。
脳は自分の好きなことには積極的に関わろうとするし、興味関心のある情報はより吸収しようとする特徴があります。
好きなことをする時は時間を忘れて没頭してしまうことがあるように、英語学習においても「ワクワク」を取り入れることで、英語能力は圧倒的に飛躍していきます。
「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」。
英語学習を楽しむことができるようになると、英語力一気に伸びていきます!
留学で英語が上達しない理由9:英語の間違い=恥じだと思っている
日本の古き良き文化でもある「恥」ですが、英語学習においてはマイナスに働くことがあります。日本人は「間違い=恥ずかしい」と感じる傾向にあり、結果として、「英語を使わない」というドブ沼サークルにハマる人がたくさんいます。「発音を間違えたら笑われるかな」とか「変なこと言っちゃったらどうしよう…」など、周りを気にしてしまうことがわりと多いのです。
英語を使えるようになるためには実際に使わなければならないし、間違うことなしに英語力は伸びてはいきません。
いきなり完璧に話せる人なんていないし、日本語であっても僕は普通に間違えます。ネイティヴであっても中学レベルの英文法を間違えることだってあります(笑)
仮に一度間違えたとしても、次に間違えることがなければそれは失敗ではないし、間違えることが多い人ほど、英語力は高くなる傾向にあります。憧れているあの人も、きっと過去に相当な回数間違いを繰り返しています。
間違えることは決して、悪いことではないのです!
留学で英語が上達しない理由を理解し、前へ!
僕も留学当初は英語が思うように伸びなくてすごく悩んだし、何度も挫折しそうになりましたが、英語が伸びない理由を冷静に理解し、自分の状況に合わせて学習を進めることで、少しずつ英語力を伸ばすことができ、最終的にはオーストラリアのトップスクールであるメルボルン大学にも進学することができました。
何が問題なのかわかれば、人は前に進むことができます。
今回ご紹介した英語が伸びない9つの理由をご自身に当てはめ、次に何をしなければならないかを考えて、一歩一歩進んでくださいね!
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留学中に僕が英語力を伸ばした勉強法を以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!