こんな疑問に答えます!
- 語学留学しても英語が上達しない人の9つの特徴
- 留学で英語力を上達させるためにすべき5つのこと
- 留学で英語力はどれだけ伸びるのか?
- 英語力が伸びる期間
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、留学当初は思ったように英語力が伸びず、すごく悩みました。
留学は華やかなイメージがありますが決してキラキラではなく、僕の場合
・友達ゼロで詰む
・家と学校の往復
・VISA問題で超疲弊
・ストレスで13kg増量
・仕事開始10分で即クビ
・大学はPCとトイレの往復
・英語英語英語(震)と散々だったけど、気付けば友達に恵まれ、大学も卒業し、人生変わってた。 pic.twitter.com/Q84l6jiUug
— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) September 6, 2019
語学留学で英語上達させたいですよね!英語を話せるようになって帰国したいですよね!そんな人は、ぜひみてください!
留学当初、僕は英語を全く話せなかった。
この動画は僕の5年前の英語力を紹介したものですが、ご覧頂ければお分かりの通り、留学当初、僕は英語が全くもって話せませんでした。
留学をすでに経験していた友人からは「英語力ゼロで留学したけど、伸びるから大丈夫!」とか、「何とかなるよ!」と言われてましたが、本当の意味で「英語力ゼロ」だった人は僕以外にいないのではないかというくらい、絶望的な英語力で留学しました。
スタート地点は人それぞれだと思いますが「この状態からでも英語を話せるようになるんだ!」と希望を持てると思うので、ぜひ見てみてください!
語学留学で英語が上達しない人の9つの特徴
留学しても英語が上達しない人の特徴は大きく分けると9つあります。
語学留学で英語が上達しない人の特徴1:留学前の英語力が低すぎる
留学先で英語環境にどっぷり浸かって英語力を伸ばすのも1つの手ですが、留学前の英語力が低すぎると英語力が思ったように伸びないことがあります。
生まれたての赤ちゃんよりも3歳の幼児の方が走るスピードは早いように、ある程度英語の基礎が固まっている人の方が英語力も伸びやすいのです。
大切なのは、中学レベルの基礎英語を使えるようにすること。
「留学」となると大学受験レベルや英検1級などの単語帳を引っ張り出そうとする人が多いのですが(←僕)、留学先では難しい単語や英語表現はほとんど出てきません。
日常会話で使う英語表現の80%が中学レベル
留学前に英語の基礎を徹底しておくだけで、留学先での英語力の伸びが圧倒的に変わってくるのです!
語学留学で英語が上達しない人の特徴2:英語力の先に目標がない
留学で英語力が上達しない人は、英語を習得した先の目標がない傾向にあります。「英語力を伸ばしたい!」という目的があっても良いのですが
- 英語を使ってどんなことがしたいのか
- 英語ができるようになるとどんな未来が待っているのか
というイメージを持っているだけでも英語力の伸びは変わってきます。
「英語力を伸ばしたい!」という目的だけを持って留学する場合、英語そのものが「勉強」になりますが、英語力の先に目的がある場合(海外大で経済学を学びたいetc)、英語”で”勉強することになるので、英語がその瞬間「手段」になります。
英語が目的から手段に変わることで英語学習へのストレスが大きく減るので、勉強効率も圧倒的に向上するのです。
語学留学で英語が上達しない人の特徴3:英語に一切触れていない
「留学=英語環境」と考えている人が多いのですが、決してそうではありません。
例えば、ワーキングホリデーでオーストラリアに来ている人はたくさんいますが、多くの場合職歴がないため、最初は日本食レストランで働きます。働いているスタッフは日本人であることが多いので、お客さんと話さない限り、そこは日本語環境になってしまいます。
住んでいる家も日本人がルームメイトの場合は日本語を多用してしまうだろうし、家と職場の往復であればそれば日本に住んでいる時と変わらない状況になってしまいます。英語のシャワーを浴びるためには、自ら積極的に英語環境に飛び込む必要があるし、受け身の状態では留学の環境をフル活用することはできません。
英語環境作りは、努力が必要なのです!
語学留学で英語が上達しない人の特徴4:家に引き籠もってる
留学では些細なことへのハードルがすごく高くなります。家と学校の道で迷ってしまったり、カフェでコーヒーすらオーダーできなかったり、スーパーでまともに買い物できなかったりなど、日本では当然にできることが海外では難しくなります。
できないことや失敗が続くと自分自身がすごく情けなくなり、「自分、全然ダメだ…」と自己否定が止まらなくなります。惨めな自分を見たくないので、そのまま家に引き篭もるように。
人と関わるのが、怖くなるのです。
【留学で引き篭もった結果】
英語は使わなければ伸びてはいかないので、家に引き籠もっても得るものはほとんどありません。「今日は家で勉強しよう!」と思っていても、実際はただYouTubeを観るだけで1日が終わってしまうことも少なくありません。
家に引き籠もってしまうと外に出るのが怖くなるので、ますます引きこもりがちに。弱さが弱さを呼び、英語にドンドン自信がなくなっていってしまうのです。
語学留学で英語が上達しない人の特徴5:英語を「使う」練習をしていない
この図はどのような勉強をした時に英語が話せるようになるのかを表したもので「学習ピラミッド」と呼ばれる図ですが、面白いのは点線で引かれた上と下の部分。読む・聞くだけのインプット学習よりも、その知識を使う・人に教えるといったアウトプット学習の方が圧倒的に学習効率が高いことがわかりますよね!
「聞き流すだけ」の英語教材が流行っていますが、聞き流すだけのインプット学習だけでは、英語は喋れるようにはならないのです!
例えば、ウサインボルトがなぜ高速で走れるのかを知っていても実際に爆速で走れるわけではないですよね。何度も走り込みを繰り返して、徐々に早くなっていくはずです。同様に、留学で英語を喋れるようになるためには、実際に英語を話す必要があるし、それは受け身では決して伸びるものではありません。
留学で英語を喋れるようになるためには、英語を使い倒す以外ないのです!
語学留学で英語が上達しない人の特徴6:ネイティヴの友達が少ない
留学して英語が上達しない1つの原因は、ネイティヴの友達が少ないこと。
留学に行けばネイティヴの友達ができると思っている人は多いのですが、決してそうではありません。語学留学する人は基本的には語学学校に通うことになりますが、語学学校にいるのは自分と同じ英語を学んでいる非ネイティヴで、ネイティヴと言えばクラスの先生か、受付にいる人だけです(割とマジ)。
留学生が、ネイティヴの会話スピードについていけずに白目になって昇天する、というのはよくある話で、TOEFLやIELTSでどれだけスコアが高くてもネイティヴの話についていくのは結構ハードルが高い。
正直な話、豪生活5年目の僕も、ホストシスターズの容赦無い爆速英語で昇天することはまだまだある。 pic.twitter.com/fRNgRycN3u— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) April 22, 2019
ネイティヴの友達がいるだけで確実に英語を話すし、日常の中で使用する表現がいくらでも出てくるので、必然的に覚えます。文法や言葉のミスがあったとしてもその場で訂正してくれるので、少しずつ正しい英語が身についていきやすいのです。
非ネイティヴの友達であってももちろん英語力は伸びていきますが、ネイティヴと一緒にいる人の方が英語力は伸びやすい傾向にあります!
語学留学で英語が上達しない人の特徴7:ワカラナイ表現が出てきても素通り
英語でどれだけ喋ることができるかは、どれだけの英語表現を知っているか、ということでもあります。知っている単語数が多ければ表現できる幅も広がるので、結果として喋れることも増えていきます。留学で英語が喋れない人はワカラナイ英語表現に出くわした時に素通りしていることが多いため、表現できることが限られてしまっています。
ワカラナイで出くわしたらその場で必ずメモするようにしてください!
特に日常の中で出くわす英語表現は自分自身が使えるものも多く、その語彙数はスピーキング力の幅を大きく広げるきっかけになります。「ワカラナイ」は英語力を伸ばすチャンスなので、「ワカル」状態に変えて英語力の土台を整えていきましょう!
語学留学で英語が上達しない人の特徴8:日本語を多用している
これは賛否両論ある部分ですが、留学で英語を喋れない人の多くは日本語を多用している傾向にあります。
英語を喋るためには「脳内で瞬時に英作し、実際に英語を言葉にして発声する」必要がありますが、その際日本語で考えて英作文すると時間がかかりすぎて会話についていけなくなるため、最終的には「英語で考え、英語で英作する」という「英語脳」が必要になります。
脳科学的にも英語力を伸ばす際に日本語が介入してしまうと英語力の成長を阻害することがわかっており、極力日本語を使わない方が伸びていきやすいことは確かです。
しかし、日本語を使ってはいけないからといって、日本人と関わってはいけない、ということではありません。
「日本人」といっても現地で長年生活をしている人はたくさんいるし、ネイティヴの友達を知っている人も少なくありません。一人でも英語しか話せない人がいればその場は英語環境になりやすいし、そのネイティヴと仲良くなればさらに繋がりは増えていきます。
語学留学で英語が上達しない人の特徴9:間違うことを恐れている
日本では「間違う=恥」という文化がありますが、英語力を伸ばす上で間違いを気にしている人は、留学で英語を喋れないで帰国する傾向にあります。
何度も間違え、軌道修正を繰り返すことで徐々に伸びていくのが英語力なので、間違えることなしに話せるようになる人はいません。
日本語で『あそこ行く?』間違いではないし『あそこ”に”行く』が文法的に正しいとしても誰も気にしないのに、英語の間違いとなると爆速でツッコむ人が多いように思う。
『He doesn’t』が文法的には正しくても『don’t』を使うネイティヴもいるので、文法的に間違い=使わないと思い込むのは少々危険では。— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) August 27, 2019
例えば、地図もGoogleマップもない状態で東京から北海道に旅をすることになった場合、きっと迷いますよね。もしかしたら違う方向に行ってしまうかもしれないし、真逆に進む可能性もあります。きっと道行く人に教えてもらいながら少しずつ、方向を修正していくはずです。
英語も間違えながら少しずつ喋れるようになっていくし、間違えた分だけ伸びていきます。最初から完璧な英語を喋れる人はいないし、英語力が高い人ほど人一倍間違えています。
間違えることは、決して悪いことではないのです!
語学留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのこと
ここでは僕が実際にやっていた留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのことについて具体的に掘り下げていきます!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと1:留学前の準備はしっかり!
この動画は「海外大のリアル」についてメルボルンの大学に通う現地の学生とリアル話をぶっちゃけたものですが、ここで強調したいのは、留学先で学ぶ英語は日本でも学べてしまう、ということ。
語学学校で英語を学ぶ場合、そこで習う英語は日本でもできることが多いのです。
(↑僕の通っていた語学学校↑)
語学学校では単語や英語表現、英文法事項はもちろんのこと、リーディングやライティング、スピーキングやプレゼンなど、クラスや目的別に授業が行われますが、誰もが通るのが英語表現や文法です。特に文法は英語で文法用語を覚えなければならず、英語で文法を説明されても小難しすぎて最初は理解できないことも少なくありません。「英語を学ぶのに、英語が理解できない」ことがすごく多いのです。
留学先で英語力ゼロからスタートするのかレベル10からスタートするのかでは、留学先での英語力の伸びは大きく変わります!
留学前にしっかりと英語の基礎を固め、現地で英語のシャワーを浴び、留学でしかできない経験をたくさんしてください!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと2:留学の目的を明確にする
留学で英語力が伸びやすい人は英語力の先に明確な目的や目標があります。自分がなぜ留学に来たのか、その目的は何なのかを今一度考えてみてください。留学の目的や目標を考える時のポイントは以下9つです。
- 留学に来た理由は何か
- 留学の先には何が待っているのか?(将来像など)
- 英語はその目標にどのように影響するのか?
- その目標を達成するためにはどんな英語力が必要か?
- 英語力を数値化できるものはあるか?(TOEFLやIELTSなど)
- 数値化できる場合、どのくらいのスコアが必要か?
- いつまでにそのスコアを取得するのか?
- そのスコアを取得するためにどんな勉強をすべきか?
- 1日に何の勉強をどれだけすべきか?
少し難しいと思うので、僕の例をご紹介します!
- メルボルン大学に進学するため
- 国際開発に携わる人材になるため
- 知識の大幅な増強、キャリア幅の増大
- コミュニケーションベースの英語能力(Speaking、Listenning)
- IELTS
- IELTSで5(最低)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで目標を落とし込むと1日にやるべきことが明確に見えるので、ぜひやってみてください!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと3:基礎英語は徹底的に固める
- 英単語
- 英文法
- 発音
どんなに長い英文も単語という語句で構成され、文法というルールによって並べられています。英語を話すとは、結論、瞬時に脳内で英作し言葉にすることであり、英単語や英文法、そして発音が欠落すると英語を話すことは出来なくなります。
「中学英語はもう知ってるよ」という人は、ぜひ「使う練習(アウトプット)」を徹底してみてください。使う練習に重点を置くだけで、話せる内容がグッと増えるはずです。
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと4:ワカラナイ英語表現はメモる
留学で英語力が伸び悩む1つの理由が、英語表現の幅です。
知っている英単語や英語表現が多ければ考えや意見など伝えられることが増えるので、結果として理解できること、話せる範囲が多くなります。
ワカラナイ単語や表現は素通りせず、必ずメモを取るようにしてください!
オススメなのは、ワカラナイ英単語や英語表現はその日のうちに使ってしまうこと。
友達との会話で使っても良いし、カフェの店員との話の中で使用しても良い。または、独り言で自分に対して話すのでも良いと思います。結局のところ、使えば使った分だけ記憶には残るしそれは次第に使える英語へと変化していくので、ワカラナイ表現ほど徹底的に使い倒していきましょう!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと5:自ら英語環境へ飛び込む
前述のように、留学しても全てが英語環境ということではありません。海外であっても意識していなければ日本語環境に戻ってしまうことは往々にしてあるし、気付けば「日本語しか使ってない…」ということも少なくありません。
留学当初はできないことが多いので些細なことでもハードルが上がってしまうし、失敗もたくさんすると思います。ミスが続けば自分がダメな人間に思えるし、自己否定も止まらなくなるので、自然に快適な日本語環境に逃げようとしてしまうのです。
留学先では積極的に動き、自ら英語環境に飛び込むようにしてください。オーストラリアであれば学生であっても週20時間働くことができるので、英語環境を作るにはすごく良い環境が整っています。
僕も学生時代はローカルのカフェで働いていましたが、接客で使用する英語はすごく伸びたし、カフェで使う英語もかなり覚えました。スタッフは全員ネイティヴ、お客さんとの会話も英語だったので、危機感も相まって、僕の英語力はここでグッと伸びたように思います。
語学留学で英語力ってどのくらいで伸びるの?
「〜留学の期間別英語力の変化〜」でも詳しく解説していますが、留学で英語力がどのくらい伸びるのかを僕の経験をお伝えすると、こんな感じです。
- 数日~1ヶ月:日本にいる時と変わらない
- 1~3ヶ月:少し英語が聞ける、話せるレベル
- 4ヶ月~半年:リスニング力が伸び、話せることが増える
- 半年~1年:表現の幅が圧倒的に増える
- 留学1年以上:大半のことは聞けるし、自分の話したいこともほぼ言える
人によってはもっと伸びる人もいると思いますが、僕は留学して半年後にメルボルン大学に進学しました。もちろん十分とは言えるほどの英語力ではありませんでしたが、毎日の膨大なリーディングにディスカッション、プレゼンやエッセイの執筆など、生き地獄とも言える英語環境を耐え抜く程度の英語力は身につけることができました。
(↑メルボルン大学でのディスカッションの様子↑)
これを「爆伸び」と言う人もいるかもしれないし、もっと伸びるよ!と考える人もいると思いますが、1つの事例として「こんな感じなんだね」と思ってもらえると嬉しいです!
語学留学で英語は上達する!
僕は英語力ゼロでオーストラリアに留学しました。最初は思ったように英語力が伸びなかったし実際すごく悩みましたが、少しずつ英語でできることが増えていき、最終的にはメルボルン大学に進学・卒業することができました。
語学留学で、英語力は上達するのです!
英語力は目に見えるものではないし、急に伸びるものでもありませんが、やった分だけ自分に返ってくるのだと思います。諦めることなく、頑張ってください!