こんな疑問に答えます。
- 英語話せなくても留学できる理由
- 英語力ゼロで留学するメリット
- 英語力ゼロで留学するデメリット
- 留学前の準備が超大切な理由
- 英語が話せない人にオススメの留学3パターン
- 英語話せない状態で仕事は見つかるのか?
- 英語力ゼロで生活していけるのか?
- 英語力ゼロで留学して英語力は伸びるのか?
- 留学して英語力が伸びる人の4つの特徴
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、留学当初は英語力が本当に壊滅的で、今後留学生活をちゃんとやっていけるのか何度も不安になりました。
海外大とか元から頭良かったんでしょ?とか、英語最初からできたんでしょ?ってよく言われるけど、ドライアイに鞭打って本を大量に漁り読み、苦笑されながら片言の英語を必死に使い倒し、ホストシスターズ(高校生)の爆速英語を白目になりながら毎日聞いた。
簡単に言うけど、すんげー勉強したんだからなw pic.twitter.com/rllDh8Ynje— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年2月23日
英語が話せないけど、留学してみたい!または、オーストラリア留学のリアルが知りたい!と考えている人は、ぜひ見てください!
僕は、英語を全く話せない状態で留学した。
この動画は僕の5年前の英語力を紹介したものですが、ご覧頂ければお分かりの通り、僕は英語が全く話せない状態で留学しました。
留学をすでに経験していた友人からは「英語力ゼロで留学したけど、伸びるから大丈夫!」とか、「何とかなるよ!」と言われてましたが、本当の意味で「英語力ゼロ」だった人は僕以外にいないのではないかというくらい、絶望的な英語力で留学しました。
スタート地点は人それぞれだと思いますが「この状態から留学しても英語を話せるようになるんだ!」と希望を持てると思うので、ぜひ見てみてください!
英語話せないけど留学できる?
どの程度のことを「英語が話せない」とするかにもよりますが、「英語を聞いて理解することができない」とか「英単語を羅列することしかできない」ということを「英語が話せない」とするならば、結論から言うと、英語を話せなくても留学することはできます!
というより、英語話せない人ほど留学した方が良い。
僕も留学当初は英語に全く自信がなくて、ホストマザーとまともに会話することもできませんでしたが、オーストラリア留学して半年後にはオーストラリアのトップスクールと呼ばれるメルボルン大学へ進学することができました。
勉強からとことん逃げ、毎日素振りすることだけが正義だった10年前。
その後真反対の人生を歩むことになりました。
ほんと何があるかわからないね😂#10YearChallenge pic.twitter.com/dk0aKnED7j— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年1月19日
僕以外にも多くの人が語学留学に来たりワーキングホリデーを使って渡豪していますが、大半は英語力ゼロです。ネイティヴの言っていることが一言もわからない、カフェでコーヒーすらまともにオーダーできない、などは誰もが経験し、みんなゼロから留学生活をスタートさせます。
英語が話せないからと言って、留学を諦める必要はないのです!
英語話せない人が留学するメリット
ここでは英語力ゼロの状態で留学する2つのメリットについて詳しくご紹介します!
英語話せない人が留学するメリット1:英語の発音が綺麗になる
英語の勉強をゼロからスタートする場合、英語の根本となる「音」の蓄積がゼロなので、和製英語になりにくい傾向にあります。幼少期を海外で過ごすと英語を使う時に日本語が介入しないので、「英語は英語」として脳内で処理されます。
俗にいう「英語脳」と呼ばれるものですが、英語力ゼロで留学すると英語に日本語が介入しなくなるので、発音がすごく綺麗になったり、英語を英語として理解する力が圧倒的に身につきやすくなります!
英語話せない人が留学するメリット2:モチベーションが上がる
日本で英語を勉強した経験があり、且つある程度の英語力がある状態で留学すると、「英語が通じない…」と絶望する日が必ず来ます。特にTOEICやIELTSで高得点を取っている人がネイティヴの英語を聞き取れなかった時の虚無感は言葉にできないものがあります。人によっては完全に自信を失い、英語への勉強に身が入らなくなることも少なくありません。
しかし、英語力ゼロの人は、もしわからないことがあっても「まぁ、英語力ゼロだし(笑)」と、軽く受け流せることが多いので、結果としてモチベを高い状態のまま英語学習を継続することができます。
やる気やモチベがなければ英語学習は続かないし、継続することがなければ言語の習得はかなり難しいので、英語力ゼロはある意味英語学習への追い風となる可能性があります。
英語を話せない人が留学するデメリット
ここでは、僕の考える英語力ゼロで留学するデメリットを深く掘り下げていきます。
英語話せない人が留学するデメリット1:トラブルで超困る
留学はほんの些細なことでもハードルが高くなります。
家から学校までの間で遭難したり、カフェでコーヒーをまともにオーダーできなかったり、ガスやネット等の契約が取れなかったり。全てがゼロからなので、日本では簡単なことでもできないことばかりです。
留学当初僕が困ったこと
・家探し
・空港で荷物が消えた
・学校への道がわからず遭難
・ネットや電気、ガスの契約
・コーヒー頼んだらコーラ出てきた
・ガスぶっ壊れて真冬に冷水シャワー
・Junkieに絡まれなぜか僕が警察に連行された
・ホストマザーのご飯が美味すぎて激太り今となっては擦り傷。
— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年5月14日
できないことばかりが続くとさすがに凹むし、「自分って一人じゃ何もできないじゃん…」と、自分が小さく見えることもあると思いますが、僕はこれも留学の醍醐味だと考えていて、1歩踏み出すのはすごく勇気がいるのですが、どんなに些細なことでも1つ壁を乗り越えるとかなりの自信がつきます。
失敗はできればしたくないものですが、それを繰り返す過程の中で成長していくのだと思います。
英語話せない人が留学するデメリット2: 留学当初は超辛い
留学当初は英語力がないので、人とのコミュニケーションが上手く取れません。相手の言っていることはわからないし、自分の話したいことも伝えられないので、友達が作れなくて一人ぼっちということも少なくありません。
留学で何よりも辛いのは、英語が拙くて笑われたり、トラブルで超困ることではなく、留学先で一人、孤独になること。
自分の気持ちをわかってくれる人、ほんの少しでも話せる人がいるだけ、気持ちはグッと楽になります。「海外だから」とこだわらず、そこは素直に日本人の友達をまず探しましょう!
英語話せない人が留学するデメリット3: 短期留学で効果が出にくい
英語力ゼロで渡航する一番のデメリットは、短期留学では英語力が上達しにくいこと。
日本で培った蓄積がゼロなので英語力が伸び始めるのに少し時間がかかってしまうのです。英語が上達し始める時期は人によりますが、少なくとも半年〜1年は必要になると思います。特に英語の「音」のベースが整っている人は英語の上達が比較的早いと言われていますが、そうでない場合はどんな英語を聞いても音楽を聴いている時のように聞き流してしまうので、脳が「英語」として認識しないのです。
一度伸び始めるとグングン上達しますが、やはり日本にいる間に予め準備しておくと留学先での伸びは一気に加速します。
英語話せない状態でも留学できるけど、留学前の準備はやはり大切!
留学に行かなくても日本でできることはたくさんあります。
例えば、英文法の勉強。日本人は他の留学生と比較すると英文法に強い傾向があり、これは学校教育のおかげでもあるのですが、これを留学先で再度勉強するのは非常にもったいないと思います。
「英語を話せるようになる」ことを目的に留学する人は多いと思うので、留学では留学先でしかできない経験や勉強に時間を使うべきだと僕は思っています。
最低限の英単語や英文法を確立しつつ、日本にいる間に英語の音を聞き取る練習をして土台を整えておくだけで、留学先で得られるものはグッと多くなります。
英語が話せない人にオススメのオーストラリア留学3パターン
ここでは英語が話せない人にオススメの留学を3つご紹介します!
英語が話せない人におすすめ留学1:1年以上の語学留学
前述のように、英語力ゼロで留学すると短期留学では英語力が上達しにくい傾向にあります。培ったものがないため、それを補う時間が必要になるからです。
一番オススメなのは、語学学校を使った語学留学。
語学学校で集中的に英語を勉強することで、自分の目標に応じた英語スキルを身に付けることができます。
僕も留学してから半年間は語学学校に通い、英語力をつけました。大学に入るためにはスピーキングとライティングが圧倒的に不足していたので、そこを重点的に補うことのできるクラスを受講し、IELTSのスコアも同時に伸ばしました。
(↑僕が通っていた語学学校↑)
人によっては会話スキルを伸ばしたい、ビジネス英語を学びたい、など、目標は様々だと思うので、自分のゴールに応じてクラスを選択するようにしてください。
英語が話せない人におすすめ留学2:ワーキングホリデーを使った留学
お金を稼げて英語も学べるのが、ワーキングホリデー(ワーホリ)を使った留学です。
ワーホリは語学学校で英語を学びつつ、働きながらも英語を学ぶことができるので、非常にオススメです!
例えば、高校でただ授業を聞いているだけでは意味がなく、家に帰ってから自主的に勉強しなければ成績は上がらないように、語学留学においても学校以外で英語を使う必要がありますが、その点ワーホリであれば職場でも英語を使う機会があるので、家に引きこもることなく英語に触れることができます。
英語が話せない人におすすめ留学3:語学以外の目的で留学
また、英語力の上達だけが目的でない人もきっといると思います。
僕には韓国人のハウスメイトがいますが、彼は語学ではなく、「料理」を学びに来ています。もちろんお店で使用される英語や料理に使う食材など最低限の英語は必要ですが、料理の作り方や技術を学びに来ているので、そこまで語学能力は高くはありません。その他にもプログラミングを学びに来たタイの友達や、建築を学びに来たコロンビア人など、いろんな目的を持って留学する人がいます。
ご自身が学びたいものが留学先にあるのであれば、それを理由に思い切って飛び込むのも1つの手なのではないかと思います。
英語話せないけど留学して仕事見つかる?
オーストラリアへの留学で最も大きなメリットは、働くことができること。
アメリカでは一切働くことが認められていませんが、オーストラリアでは学生であれば週20時間、ワーキングホリデーの人は無制限で働くことが許可されています(※同じ場所で働けるのは半年まで)。
都市によって状況は少し異なりますが、シドニーやメルボルンの大都市であればカフェやレストランなどのカジュアルジョブはたくさんあるので、働き口はいくらでも見つかります。
あとはどれだけオーナーに自分の印象に残すことができるかの勝負になります。
英語話せないけど留学して生活できる?
英語力ゼロの状態で留学しても生活はしていくことはできます。ローカルのカジュアルジョブはハードルが高くても、日本食レストランであれば比較的採用されやすいからです。オーストラリアは物価が高く、それに応じて時給も$20ほどなので、仮に学生が働ける制限時間の「週20時間」働いたとしたら$400/週。1ヶ月で$1600稼ぐことができる計算になります。
外食すると1食$20ほどするので(特にカフェ飯)、頻繁に外食すると確実に破綻しますが(泣)、仕事を掛け持ちしたり、自炊に切り替えるなどすると、生活は比較的安定します。
英語話せない状態で留学して英語力は上達するのか?
僕の留学当初の英語力はホストマザーとまともに会話できないレベル(言っていることはわからない、言いたいことも単語の羅列)だったので「英語が話せる」とは到底言えない状態だったし、「このままずっと英語力は伸びないんじゃないか」と不安になったこともたくさんありました。
僕が初めてホストマザーに会った時
🙍『飛行機で疲れたの?』
僕『ううん』
🙍『お腹空いたの?』
僕『ううん』
🙍『静かだけど、どうしたの?』
僕『いや、英語に自信なくて…』
🙍『私はね、あなたの英語に興味はないの。あなたの話が聞きたいだけ』その日から英語の間違いを気にしなくなった。 pic.twitter.com/3PJCUh5e17
— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年3月14日
しかし、語学学校で徹底的に英語を叩き込み、トラムや電車の中でひたすらリスニングし、ホストマザーと毎日会話し、ホストシスターズ(当時16歳)の爆速英語を毎日白目になりながら聞いた結果、オーストラリアに渡航して半年後、僕はオーストラリアのトップスクールの1つであるメルボルン大学に進学することができていました。
海外大とか元から頭良かったんでしょ?とか、英語最初からできたんでしょ?ってよく言われるけど、ドライアイに鞭打って本を大量に漁り読み、苦笑されながら片言の英語を必死に使い倒し、ホストシスターズ(高校生)の爆速英語を白目になりながら毎日聞いた。
簡単に言うけど、すんげー勉強したんだからなw pic.twitter.com/rllDh8Ynje— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年2月23日
自分でも信じられないくらい、英語力は圧倒的に伸びたと思います。
一番側で見ていたホストマザーも
と言われるくらい、かなり飛躍しました。
「オーストラリア訛りが気になるからオーストラリアへの留学迷うな…」
と言う人がたまにいますが、そもそも訛りを理解できる人はかなりハイレベルだし、訛りを扱える状態になっている時にはもう訛りなんて気にならなくなっています。
オーストラリア英語は特殊だけど、英語は英語だし、大学に進学できる程度であれば十分に上達させることができるので、ぜひ検討してみてください!
英語話せない状態で留学しても英語力が伸びる人の特徴
結論から言うと、ある程度英語力がある人です。特徴としては
- TOEIC800点以上ある
- 以前留学経験がある
- 受験勉強で英語をかなりやり込んだ
- リスニング力がある人
留学する以前の英語力が高い人ほど吸収できるものが多いので、留学してからも圧倒的に英語力の伸びも早い傾向にあります。
また、リスニング力が高い人も上達が早くなります。
「〜脳科学から見た英語力を伸ばす方法〜」でも詳しく解説していますが、「音」それ自体を「英語」であると認識していないと、そもそも英語を聞くことも、話すこともできない、と言われています。赤ちゃんは親の言葉を真似することで脳内に「音」のベースを整え、理解分野への脳神経を伸ばしていき、言葉がわかるようになります。
つまり、話すことはできないものの、英語の音のベースがあれば言語習得のスピードは速くなるのです。
英語が話せない人ほど留学した方が良い!
僕は英語力が決して高いとは言えない状態からオーストラリアへ留学しましたが、結果としてメルボルン大学に進学し、生き地獄とも言える大学生活を乗り切ることができました。
英語が話せないからと言って、留学を諦める必要はないのです!
人それぞれ目指すものは違いますが、英語力は蓄積だし「英語が話せない」という理由で留学を諦めるのは非常にもったいないので、何のために英語を学ぶのか、その先に何が待っているのかを、今一度確認してみてください!