こんな疑問に答えます!
- 留学から帰国後に無気力になる4つの理由
- 無気力から脱出する5つのコツ
- 帰国後に無気力にならないために大切なこと
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業し、オーストラリア在住歴は5年になりますが、大学のプログラムで初めてオーストラリアに留学し日本に帰国した時は、すごく無気力になりました。
初海外でのホストファミリーは、その後の『海外』というイメージに大きく影響するし、2度と海外に出たくなくなる人もたくさんいる。
僕はこの家族だからこそメルボルンに帰ってきたいと思えたし、この家族だったから留学生活が有意義なものになった。
感謝以外の言葉が見つからない。 pic.twitter.com/UQ5K4fbIwI— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) April 14, 2019
無気力になるとただただ時間だけがすぎていって、虚しくなりますよね!「こんなはずじゃないのに…」と、自己否定が止まらなくなりますよね!
留学から帰国後に無気力になる4つの理由!
留学から帰国後に無気力になる理由は大きく分けると7つあります。
留学から帰国後に無気力になる理由1:留学後の目的がない
留学から帰国して無気力になる1番の原因は、その後の目的がないからです。辛かったことも、楽しかったことも、全部ひっくるめて留学生活が最高に有意義だったために、日本でどのように生活していけば良いか分からないので、次の目標が見つからないのです。
動けない時間が長くなればなるほど、ますます行動範囲は狭くなり、気付けば部屋に引きこもりがちに。時間だけが刻々と過ぎていきます。
僕もオーストラリアから帰国後は次に何を目指せば良いのかわかりませんでした。オーストラリアで触れたもの全てが刺激的で、まるでディズニーランドから帰ってきたような後現実に戻ってきたような感覚でした。
どうすればあんな刺激的な生活を送れるのか、どうすればもっと楽しくなるかばかりを考えれば考えるほど、僕の活動範囲はドンドン狭くなっていきました。
留学から帰国後に無気力になる理由2:海外生活に慣れてしまっている
留学から帰国して無気力になるのは、海外生活と日本のそれとの間のギャップについていけないことも1つの原因だと思います。日本で長年生活してきたとは言え、海外に出ると自分の中の価値観や固定概念があっという間に覆ることも少なくありません。
日本では「非常識」なことが、海外では日常のように起こるのです。
僕がオーストラリアで学んだこと
・Work < Life
・ママに優しく
・キレる=能力不足
・残業=時間管理不足
・多様性に寛容であれ
・意見に歳は関係ない
・自分の気持ちは大切に
・見た目はその人の自由
・何歳からでも挑戦していい
・間違ってると思ったら声を上げろ
・『ちょっと待ってね』は20分 pic.twitter.com/O25SLOrF4P— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) July 10, 2019
僕はオーストラリアで自分の中にはない多様な価値観を学びました。「こんな価値観もあって良いんだ」と思えるようになったし、それが自分の中の新しい常識として根付いていきました。
しかし、日本に帰ると
- 満員電車
- 学歴社会
- 一斉に始まる就職活動
など、常識を逆行させるような現実が待っているので、そのギャップに疲れてしまいました。日本の常識が全てがではないことを知ってしまっている分、いわゆる「日本のレール」に乗る意味がわからなくなるのです。
僕は日本が大好きだし、日本に生まれ育ったことを誇らしく思っていますが、「もっといろんな可能性があっても良いのではないか」という考えが止まらず、帰国後はしばらく動くことができませんでした。
留学から帰国後に無気力になる理由3:将来に漠然とした不安がある
帰国後はいろんな価値観に触れているので、いろんな可能性が見えてきます。日本では良い大学に通って良い会社に入るという社会的な流れがあり、それが全てであるように無意識に錯覚していますが、帰国後はその他の道も考えるようになります。
しかし、周りは大学卒業後は就職するという選択をする人が大半なので他の道に進むという前例がいないし、相談する相手もいないのでただ漠然と将来への不安が募っていきます。
僕はたまたま日本で通っていた時の留学プログラムがメルボルン大学で授業を受けられるものだったので、「海外の大学に進学する」という選択肢が頭にありました。でも僕がそれを考えている頃、周りはみんな就職活動に勤しんでいたので誰にも相談はできず。
海外大進学を考えていても具体的に何をすれば良いかわからなかったので動けず、そして周りが内定を取り出すと「自分一人だけ置いていかれてる感」があり、言葉では表現できない焦りと危機感で気持ちはますます下降していきます。
留学から帰国後に無気力になる理由4:人間関係に気を遣いすぎる
また、海外では日本よりも人との距離が近くなります。電車やカフェで隣に座っている人と話すことは割と日常的で、同じ服や靴を身に付けているだけで会話が盛り上がることも日常茶飯事です。
特にオーストラリアではそれがより日常的で、人との距離が近いにも関わらず、人間関係はサラッとしています。みんな気を遣わないし、だからこちらも素の自分でいられる。一緒にいて居心地が良いし、すごく楽なのです。
僕が日本に帰国して一番最初に疲れてしまったのは、気の遣い合い。日本では「和」がすごく大切だし、「自分の意見を主張すること=相手を否定する」と捉えられる雰囲気があるので、自分の率直な気持ちを言うことができませんでした。
1番辛かったのは、嫌なことに「No」と言えない自分。
オーストラリアでは喧嘩レベルで自分の意見を言い合っても、それが終わればいつも通り仲良くなる文化があるので、帰国後はその差に気持ちが追いつかず。何を考えても意味がないような気がして、それがそのまま無気力へと繋がっていきました。
留学から帰国後の無気力から脱出する5つの方法
ここでは僕が実際にやっていた留学帰国後の無気力から脱出する方法について、詳しく解説していきます!
留学から帰国後の無気力から脱出する方法1:無気力になっている原因を書き出す
まず僕が初めにやったのは、なぜ今自分が無気力になっているのかを知ること。どんなことが心に引っかかっていて、何が虚しいのか。何に対して意味を見出せず、どんなことに悲しさが込み上げてくるのか。
それを知ることができれば、何をすべきかが見えてくると思ったからです。
- 英語を勉強したのに使える機会が極端に少ない
- いつもと変わらない生活に刺激を感じない
- 毎日満員電車に缶詰にされる
- 人間関係に疲れる
- 日本でこのまま働く自分が想像できない
これをもう少し掘り下げて、なぜこのように感じるのか、というところまで考えられると自分がどのような道を歩みたいのかが少しだけ見えてきます。例えば、こんな感じ。
- 多様性のある社会の方がいろんな刺激をもらえる
- 英語を使える国際的な環境の方が自分に合ってる
- ゆとりのある環境に身を置きたい
- 日本の外に出ることで今の自分に何ができるかを考えられる
これを考えるようになってから、僕の意識が海外に向いていることに気付くことができました。もう一度目標を持った上でオーストラリアに戻りたい。受け身の留学ではなく、自分から積極的にいろんな経験を得られるよう、動いていきたい。
少しずつ、そう思えるようになりました。
留学から帰国後の無気力から脱出する方法2:次の目標を決める
オーストラリアに留学したいという気持ちがあることに気付いた後、それまでにすべきことを見つけるために、留学の目的を今一度考えることにしました。
留学の目的や目標を考えた時のポイントは以下9つです。
- 留学に来た理由は何か
- 留学の先には何が待っているのか?(将来像など)
- 英語はその目標にどのように影響するのか?
- その目標を達成するためにはどんな英語力が必要か?
- 英語力を数値化できるものはあるか?(TOEFLやIELTSなど)
- 数値化できる場合、どのくらいのスコアが必要か?
- いつまでにそのスコアを取得するのか?
- そのスコアを取得するためにどんな勉強をすべきか?
- 1日に何の勉強をどれだけすべきか?
僕の場合はこんな感じでした。
- メルボルン大学に進学するため
- 国際開発に携わる人材になるため
- 知識の大幅な増強、キャリア幅の増大
- コミュニケーションベースの英語能力(Speaking、Listenning)
- IELTS
- IELTSで5(最低)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで目標を落とし込むと1日にやるべきことが明確にわかるので、短期的な目標も見えるようになります!
留学から帰国後の無気力から脱出する方法3:外に出る
上記2つをやっても目標が決まらない人は、外に出てみてください。
- 気を遣わない友達に会う
- 散歩する
- ジムに通う
- 英語が使えるアルバイトを探す
など、理由は何でも良いと思います。帰国後は頭の中でいろんなものを整理できておらず、考えや思考がストップしてしまっていることが多いので、部屋にいても考えは前に進みません。
特に友達に会うのはすごくオススメで、自分では気付かない視点をもらえる可能性があるし、新しい刺激をもらえるきっかけにもなりえます。
散歩やジムも脳に血流が多く回り出すので、「頑張ろうかな」と思えるようになるので、気分転換をしたい人はぜひ試してみてください!
留学から帰国後の無気力から脱出する方法4:自分の好きなことに没頭する
僕は留学から帰国してすぐ、家に引きこもるようになりました。何にもやる気が起きず、何をしたら良いかもわからなかったからです。そんな時にとても仲の良い友達からLINEが飛んできました。
元々フットサルはすごく好きで留学前は毎週欠かさず行っていましたが、帰国後は無気力から一切やっていませんでした。やることもないし、行こうかなと思って行ったフットサル。「やべぇ、フットサル楽しい」と、気持ちに再度火が付きました。
今思えば、完全に運動不足だったように思います。
1日中家に引きこもり、答えの出ない問いに一人で悶々とし、1日を終える。そんな状態が続けば思考はドンドン停止していきますよね。運動することで思考力は回復するので、これまで見えなかった選択肢や考えが浮かぶようになるし、いかんせん、気持ちが前向きになります。
僕の場合はフットサルでしたが、散歩でも、筋トレでも、ショッピングでも良いと思います。自分の好きなことであれば次のステップへのモチベーションが湧きやすいので、気持ちが乗らない時ほど「好きなこと」をやってみてください!
留学から帰国後の無気力から脱出する方法5:一人旅に出る
友達の何気ない一言で、次の日に僕は京都から奈良へ直行しました(本当はもっと遠出したかったのですが、当時はお金に余裕がなく断念…)。いつもと違った景色を見て、「1つの価値観に縛られなくても良いんだよね」と思ったことを、今でもハッキリと覚えています。
(↑奈良で異常に懐いてきた鹿↑)
友達と遠出するのも良いと思いますが、一人で行く方が自分のことを考える時間が増えるので、真剣に自分の将来のことを俯瞰するようになります。リラックスしている時の方が良いアイデアは生まれやすいように、一人遠出で気分を変えている時の方が、案外別の考えを浮かびやすいように思います。
留学から帰国後に無気力にならないために
留学から帰国後、無気力で何もやる気が起きなかった僕も、虚無感が止まらない理由を考えて次の目標を設定することで、少しずつ前を向けるようになりました。
大切なのは、家に引きこもらないこと。
一人で部屋にいても良い考えは浮かんでこないし、外に出て気分を変えた方が選択肢はより見えるようになります。長雨はずっとは続かないので、できる限り動いて、次の目標を見つけるようにしてくださいね!
はじめまして。同じように無気力になって約1年半ほど経ちます。英語を勉強してカナダに行きたいというのが目標で、長年勤めた仕事を辞めてセブ島に短期留学、それからカナダにワーキングホリデーなどを使ってだいたい1年半ほどいました。仕事を辞めてから約2年は恋愛どころではなく向上心しかなく、海外が楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。ただ、カナダに慣れはじめた頃現地の彼ができはじめた頃から精神状態が不安定になり、去年の2月に一時帰国をしました。その後はコロナでも帰ることはできましたがそんな気力もなくなっており、荷物を全部日本に送ってもらい、仕事場にもメールで辞めることを言い、友達にも携帯で連絡しました。自分の中で恋愛ごときでくじけてしまったこと、人生に迷いが出てしまったこと、後味がわるい帰り方になってしまったこと大変後悔しています。それからというもの、今まで楽しめた熱狂してた趣味も全く興味がなくなり英語すら見たくなくなり精神科にも通いました。今はだいぶ落ち着きましたが、やはりカナダ行くだけではなくその後につながる目標を持つべきだったと思います。とても気持ちに共感できたのでついついコメントしてしまいましたが、新たな目標に向かって無理ないように頑張ってください。