そんな疑問に答えます。
- 英語できない状態で留学するとどうなる?
- 英語ができなくても留学できる2つの方法
- 英語力が伸びる人の3つの特徴と英語が上達しない人の9つの特徴
- 留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのこと
- 留学で英語力が伸びる期間
- 留学の事前準備は成功の鍵!
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、当初は英語力が思ったように伸びず、辛い経験もたくさんしてきました。
僕が海外に出ることを迷っていた時、祖母に電話して言われたこと。
『やらん後悔は胸の内に秘めるだけ、やった失敗は笑いが増えるだけ』
僕の背中をグッと押してくれた人生の名言だったけど、この前電話したら完全に忘れてました。— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2018年11月27日
留学に対する憧れはあるものの、英語という壁が大きすぎて一歩が踏み出せない人も多いですよね!英語力ゼロで留学しても得るものが何もないまま帰国するんじゃないか…とか考えてしまいますよね!そんな人は、ぜひ見てください!
僕は、英語全くできない状態で留学した。
この動画は僕が英語初心者だった時の英語力とその1年後を比較したものですが、見て頂ければお分かりの通り、僕は英語が全くできない状態で留学しました。
※「今の自分これ以上やばいです!」って人いたら、ぜひコメントください(切実)
- 何回見ても同じ単語が覚えられない
- 文法の意味が理解できない
- リスニングで一箇所詰まると後は全て聞き取れない
- 言いたいことはあるのに言葉が全く出てこない
この壊滅的な英語力で留学した半年後、僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学。無事、卒業することができました。
スタート地点は人それぞれだと思いますが「英語全くできなくても留学できるんだ!」と希望を持てると思うので、ぜひ見てみてください!
英語できない状態で留学したらどうなる?
結論から言うと、英語力ゼロで留学すると現地での生活で辛いことが増えます。
- カフェでコーヒーをオーダーできない
- スーパーでまともに買い物できない
- 友達が中々できない
- 仕事をクビになる
など、英語がわからないことで壁にぶつかることが多々増えるからです。
留学は華やかなイメージがありますが決してキラキラではなく、僕の場合
・友達ゼロで詰む
・家と学校の往復
・VISA問題で超疲弊
・ストレスで13kg増量
・仕事開始10分で即クビ
・大学はPCとトイレの往復
・英語英語英語(震)と散々だったけど、気付けば友達に恵まれ、大学も卒業し、人生変わってた。 pic.twitter.com/Q84l6jiUug
— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) September 6, 2019
しかし、英語ができない状態で留学しても意味がないわけではなく、英語ができないから見えるものもあります。僕の場合、友達ができなかったからこそ友達のありがたさに気付けたし、英語に躓いたからこそ頑張る人を尊敬するようになったし、仕事をクビになったからこそ日本で頑張る外国人の気持ちがわかりました。
英語力も伸びないというわけではないし、現地でどのように行動するかによって得られるものは大きく異なってきます。
全ては、あなた次第です。
英語が全くできない人でも留学できる2つの方法
「留学」と一言でいってもその形は人によって様々ですが、英語ができない状態で留学を考えている人にオススメの留学は大きく分けると2つあります!
英語が全くできない人にオススメの留学1:ワーキングホリデー
「勉強もしたいし、アルバイトもしてみたい」という人には、ワーキングホリデー(ワーホリ)が圧倒的にオススメです。
ワーキングホリデーとは、日本国籍を持つ30歳以下の若者が、他国の文化を理解するために、その国で休暇を過ごしたり、就学、就労が認められている制度。
現在はオーストラリアを始め、イギリス、カナダ、アイルランドなど、世界21カ国でワーホリビザが取得できます。申請先の国にもよりますが、期間はおよそ1年間で、日本国籍を持つ18〜30歳以下の方であれば、誰でも応募できます。オーストラリアの場合は、以下のような条件です。
- 最高12ヶ月まで滞在可能
- ビザ有効期限内は出入国が何度も可能
- 1雇用主のもとで最高6ヶ月就労可能
- 就学またはトレーニングが最高4ヶ月まで可能
オーストラリアでワーホリを取得するメリットは、ワーホリ(ビザ)の年間発給数に制限がないこと。
つまり、応募すれば誰でもビザを取ることができるのです!
例えば、イギリスは毎年定員数が1000人です(2019年1月現在)。ビザの倍率は10数倍…ともささやかれています。一方、オーストラリアは、人数制限がないため、留学するという覚悟さえあれば、すぐにでもオーストラリアで海外生活を送ることができます。
英語が全くできない人にオススメの留学2:語学留学
語学学校のコースは、初心者から上級者向けまで、さまざまなレベルで分かれているだけでなく、コースの長さも1週間〜半年以上などフレキシブルに選部ことができます。内容も多種多様で、日常会話からビジネス英語、TOEICやIELTSの受験対策など、自分に合ったコースを選ぶことができます。
語学学校には世界中から英語を学びたい人が集まります。高校生くらいのロシア人の女の子もいれば、40代のブラジル人ビジネスマンなど、人種や年齢もさまざま。「英語」を学ぶという共通の目的があるので、自然と外国人の友達ができます。
(↑↑僕が通っていた語学学校↑↑)
留学ビザが発行されるかどうかは就学の期間によりますが、大抵の場合は語学学校からOffer Letter(語学学校の入学証明書)が届き、それを入国審査官に見せることになります。Sight SeeingではなくStudying Abroadと伝えるだけで、新たな一方を踏み出したような気分になります。
※近年ではEパスポートが主流になってきているので、オーストラリアに入国する際は機械をパスポートにかざして顔の写真を撮るだけでゲートを通過できるので、すごくスムーズになっています!
英語全くできない人が留学して英語力を伸ばす時の3つの特徴
留学をしたい人のほとんどは「英語が話せるようになりたい」と思っていると思います。しかし、僕の経験上、「ただ海外で生活した」だけで、何も得ずに日本に帰国してしまう人もたくさんいます。どういったタイプの人が留学を成功できるのか。英語力が伸ばせる3つの特徴について見ていきましょう!
留学で英語ができるようになる人の特徴1:失敗を恐れない“勇気”
日本では日常的に英語を話す機会が少ないため、英語が通じるのか不安ですよね。特に、日本人の方は間違いを怖がる傾向にあるので、たとえ留学に行ったとしても「英語が通じなかったどうしよう。と考えているうちに、英語を話す機会自体がなくなり、気がつけば「Yes, No」だけで数ヶ月経ってしまっていた、ということも少なくありません。
僕もカフェで働き始めた当初は全く英語が理解できず、お客さんのオーダーを1つも取れませんでしたが、毎日英語を使うようになってから少しずつ英語が使えるようになっていきました。
「脳科学から見た英語学習法」にも書いていますが、英語は実際に使わなければ使えるようにはなりません。間違いを怖がっていても英語は話せるようにはならないし、実際相手も僕らのミスを気にすることはほとんどありません。
間違った回数だけ、英語力は伸びていきます。
たとえ今の英語力がゼロだったとしても、間違いを気にすることなくドンドン英語を使う人は、留学先で格段に英語力を伸ばすことができます。
留学で英語ができるようになる人の特徴2:言葉の壁を越える“コミュ力”
“コミュ力”は言葉の壁をぶち破る最良の手段の一つです。簡単に言えば、英語は「触れた(使った)長さ」に必ず比例してきます。もし英語が話せるようになることを目的にしているのであれば、英語を誰かと話す環境を自分で作らなければなりません。積極的に外国人の友達を作ってみたり、ランゲージパートナーを探すなどしない限り、なかなか難しいもの。コミュニケーション能力こそ、英語力を伸ばすために必要不可欠なスキルです。
と思っている方。そんなことはありません。ぶっちゃけた話、ジェスチャーさえあればコミュニケーションは取れてしまいます。
僕も留学当初は、なかなか英語が思うように話せない時期がありました。共有のキッチンルームで、名前も知らないインド人の学生が話しかけてきても、インド訛りの英語が聞き取れず、会話は全く進みませんでしたが、ジェスチャーや紙とペンで何とか会話しているうちに、自然と英語で話すようになっていました。
人類、みな友達。
言葉が出なくてもジェスチャーでだいたい伝わるものです。相手に想いを伝えたい!という気持ちこそ、留学において最も必要なスキルなのかもしれません。
留学で英語ができるようになる人の特徴3:海外生活を楽しむ“好奇心”
自分の興味を突き詰めることが、自分の能力を最も引き出すことができます。
例えば、僕が住んでいるオーストラリアの第二都市・メルボルンには、一日では回りきれないほどの美術館や博物館、オージー御用達のオシャレなカフェやレストランが街の至る場所にあります。そこを一軒ずつ回るだけでもすごく楽しいし、日本とは異なった環境に身を置くことができるので毎日違った気付きや出会いがあります。
特にメルボルンはカフェがすごく有名で、コーヒーがとてつもなく美味しいので、僕は基本的に毎日カフェを巡っています。
興味は人それぞれですが、その国での生活を最大限に楽しむこと、そして日本とは異なる文化に関心を持つことは、留学のモチベーション維持にも繋がりますし、自然と英語を使う機会も増えます。
何事にも好奇心を持ってチャレンジすることが大切です。
英語全くできない人が留学しても伸びない場合の9つの特徴
留学で英語力が伸びない人の特徴は主に9つあります。
- 基礎英語(単語・文法)が欠落している
- 英語の音を理解していない
- 英語を日本語で理解しようとしている
- 英語を見るだけ・聞くだけ
- いろんな教材を使っている
- 日本語能力があまり高くない
- 英語学習の先に目的がない
- 英語の勉強が興味関心に沿っていない
英語力を伸ばせない人の最も顕著な特徴は「自分の殻にひきこってしまう人」。英語を伸ばすためには、自ら英語を話そうとする“チャレンジ精神”が絶対に必要です。日本人はスピーキングが最も苦手と言われていますが、それは「自分の意見を表立って口にするのは美徳ではない」といった、文化的な背景も原因の一つだと思います。
しかし、日本以外の国の人がそうでないかといったら、それは間違いです。外国の方は相手の目を見て、じっくりと話を聞いてくれますし、わからないのであればわかろうとする努力を必ずしてくれます。
諦めたら、そこで試合終了です。
自分がなぜ留学をしようと思うのか。英語ができれば、どれだけ世界が広がるのか。少しの勇気が英語力を伸ばす支えになるのです。
英語できない人がやるべき5つのこと
ここでは僕が実際にやっていた留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのことについて具体的に掘り下げていきます!
英語できない人がやるべきこと1:留学前の準備はしっかり!
この動画は「海外大のリアル」についてメルボルンの大学に通う現地の学生とリアル話をぶっちゃけたものですが、ここで強調したいのは、留学先で学ぶ英語は日本でも学べてしまう、ということ。
語学学校で英語を学ぶ場合、そこで習う英語は日本でもできることが多いのです。
(↑僕の通っていた語学学校↑)
語学学校では単語や英語表現、英文法事項はもちろんのこと、リーディングやライティング、スピーキングやプレゼンなど、クラスや目的別に授業が行われますが、誰もが通るのが英語表現や文法です。特に文法は英語で文法用語を覚えなければならず、英語で文法を説明されても小難しすぎて最初は理解できないことも少なくありません。「英語を学ぶのに、英語が理解できない」ことがすごく多いのです。
留学先で英語力ゼロからスタートするのかレベル10からスタートするのかでは、留学先での英語力の伸びは大きく変わります!
留学前にしっかりと英語の基礎を固め、現地で英語のシャワーを浴び、留学でしかできない経験をたくさんしてください!
英語できない人がやるべきこと2:留学の目的を明確にする
留学で英語力が伸びやすい人は英語力の先に明確な目的や目標があります。自分がなぜ留学に来たのか、その目的は何なのかを今一度考えてみてください。留学の目的や目標を考える時のポイントは以下9つです。
- 留学に来た理由は何か
- 留学の先には何が待っているのか?(将来像など)
- 英語はその目標にどのように影響するのか?
- その目標を達成するためにはどんな英語力が必要か?
- 英語力を数値化できるものはあるか?(TOEFLやIELTSなど)
- 数値化できる場合、どのくらいのスコアが必要か?
- いつまでにそのスコアを取得するのか?
- そのスコアを取得するためにどんな勉強をすべきか?
- 1日に何の勉強をどれだけすべきか?
少し難しいと思うので、僕の例をご紹介します!
- メルボルン大学に進学するため
- 国際開発に携わる人材になるため
- 知識の大幅な増強、キャリア幅の増大
- コミュニケーションベースの英語能力(Speaking、Listenning)
- IELTS
- IELTSで5(最低)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで目標を落とし込むと1日にやるべきことが明確に見えるので、ぜひやってみてください!
英語できない人がやるべきこと3:基礎英語は徹底的に固める
- 英単語
- 英文法
- 発音
どんなに長い英文も単語という語句で構成され、文法というルールによって並べられています。英語を話すとは、結論、瞬時に脳内で英作し言葉にすることであり、英単語や英文法、そして発音が欠落すると英語を話すことは出来なくなります。
「中学英語はもう知ってるよ」という人は、ぜひ「使う練習(アウトプット)」を徹底してみてください。使う練習に重点を置くだけで、話せる内容がグッと増えるはずです。
英語できない人がやるべきこと4:ワカラナイ英語表現はメモる
留学で英語力が伸び悩む1つの理由が、英語表現の幅です。
知っている英単語や英語表現が多ければ考えや意見など伝えられることが増えるので、結果として理解できること、話せる範囲が多くなります。
ワカラナイ単語や表現は素通りせず、必ずメモを取るようにしてください!
オススメなのは、ワカラナイ英単語や英語表現はその日のうちに使ってしまうこと。
友達との会話で使っても良いし、カフェの店員との話の中で使用しても良い。または、独り言で自分に対して話すのでも良いと思います。結局のところ、使えば使った分だけ記憶には残るしそれは次第に使える英語へと変化していくので、ワカラナイ表現ほど徹底的に使い倒していきましょう!
英語できない人がやるべきこと5:自ら英語環境へ飛び込む
前述のように、留学しても全てが英語環境ということではありません。海外であっても意識していなければ日本語環境に戻ってしまうことは往々にしてあるし、気付けば「日本語しか使ってない…」ということも少なくありません。
留学当初はできないことが多いので些細なことでもハードルが上がってしまうし、失敗もたくさんすると思います。ミスが続けば自分がダメな人間に思えるし、自己否定も止まらなくなるので、自然に快適な日本語環境に逃げようとしてしまうのです。
留学先では積極的に動き、自ら英語環境に飛び込むようにしてください。オーストラリアであれば学生であっても週20時間働くことができるので、英語環境を作るにはすごく良い環境が整っています。
僕も学生時代はローカルのカフェで働いていましたが、接客で使用する英語はすごく伸びたし、カフェで使う英語もかなり覚えました。スタッフは全員ネイティヴ、お客さんとの会話も英語だったので、危機感も相まって、僕の英語力はここでグッと伸びたように思います。
英語できない状態で留学したら英語力はどのくらいで伸びる?
「〜留学の期間別英語力の変化〜」でも詳しく解説していますが、留学で英語力がどのくらい伸びるのかを僕の経験をお伝えすると、こんな感じです。
- 数日~1ヶ月:日本にいる時と変わらない
- 1~3ヶ月:少し英語が聞ける、話せるレベル
- 4ヶ月~半年:リスニング力が伸び、話せることが増える
- 半年~1年:表現の幅が圧倒的に増える
- 留学1年以上:大半のことは聞けるし、自分の話したいこともほぼ言える
人によってはもっと伸びる人もいると思いますが、僕は留学して半年後にメルボルン大学に進学しました。もちろん十分とは言えるほどの英語力ではありませんでしたが、毎日の膨大なリーディングにディスカッション、プレゼンやエッセイの執筆など、生き地獄とも言える英語環境を耐え抜く程度の英語力は身につけることができました。
(↑メルボルン大学でのディスカッションの様子↑)
これを「爆伸び」と言う人もいるかもしれないし、もっと伸びるよ!と考える人もいると思いますが、1つの事例として「こんな感じなんだね」と思ってもらえると嬉しいです!
英語ができない人ほど留学行くべき!
僕は英語が全くできない状態でオーストラリアに留学しましたが、最終的にはメルボルン大学に進学・卒業することができました。
英語はできなくても留学はできますが、留学前に少し準備をするだけで、その後の成果は格段に違います。スマホと財布、パスポートがあれば、海外にすぐいけますが(もはや財布もいらない時代です)、何の準備なしに海外に飛び出すというのは、例えるなら、“パンツ一枚で戦場に行くようなもの”。
「絶対、留学したい!」という心意気はもちろん大切ですが、留学前にしっかりと準備しておけば、留学生活はより充実したものとなります。計画的に準備し、留学をより有意義なものにしてください!