大学全落ち後の留学、3つの選択肢
「留学」と一言で言っても、大まかには3つの選択肢があると個人的には考えています。僕はオーストラリアへ留学したので、ここではオーストラリアを基準にお話を進めていきます!
語学留学する
僕がそうでしたが、大学受験で全落ちを経験した状態であれば、おそらくリスニングやスピーキングなど、実践的な英語力はほぼゼロだと思います。受験やTOEICなどでハイスコアを取得していると「自分の英語力って高いかも…」と思うかもしれませんが、海外に出るとその基準がいかに役に立たないのかを痛感すると思います。
実際僕も初めてメルボルンへ留学した時、受験を通して英語はずっと勉強してきていたし、TOEICも760点ほど取得していたので、多少なりコミュニケーションは取れるのではないかと思っていましたが、本当に悲しくなるくらい僕の英語力は通用しませんでした。
その時に考えるのが、語学学校を利用した語学留学だと思います。
(↑僕が通っていた語学学校↑)
語学学校では世界中からいろんな国籍・年齢の人が1つのクラスで英語を徹底的に学びます。僕の場合も韓国やタイ、台湾などのアジア圏はもちろんのこと、サウジアラビアやイランなどの中東系、コロンビアやブラジルなどの南米、そしてフランスやドイツなどのヨーロッパ圏の人など、様々な国籍の友人と机を並べました。
それぞれの国によってアクセントがあり英語力もお互い高くないので、「一緒に頑張ろうね!」と同じ意識の下、仲良くなりやすい状況にあります。
ここで出会った韓国人の友達とはかれこれ4年の付き合いで、今では気の許せるハウスメイトになりました。
語学学校自体は学歴にはなりませんが、「英語力」や「海外の友達」という一生もののスキルや人脈を得ることができるので、留学をこれから考える場合はぜひ利用して頂きたいなと思います。
大学全落ち後に海外の大学に留学する
大学に入学する場合、どこであってもハードルは高いものですが、入学することができればそのメリットはかなり大きいものがあります。
- 日本の大学よりも基本的に学歴が高い
- 英語ができるので就職もしやすい
- 世界中に友達ができるので将来的に大きな繋がりとなる
海外の大学は基本的に日本の大学よりも世界ランキングが上です。世界ランキングの基準はそのランキングによって異なりますが、日本の大学はその入試レベルと比較すると圧倒的に世界ランキングから遠いものがあります。
World University Rankings 2019によると、メルボルン大学は32位ですが、東京大学は42位となっています。
就職においても、英語スキルが高いことから通常の就職活動よりも選択肢の幅が広くなる傾向にあります。また、日本ではあまり知られていませんが、バイリンガル専用(海外の大学を卒業していれば基本的にOK)の就職フォーラムも世界各地で行われていて、そこに行くと日本の通常の就活コースであれば何回も面接を行なわなければならない某有名外資系企業も、数回の面接で内定を取ることが可能です。
僕の中には友人は、ゴールドマン・サックスやマッキンゼー、BCG、ベイン・アンド・カンパニーなど、超有名企業に就職した人もいます。
海外在住ということで優遇されることも多く、基本的に面接はSkypeなどを通して行われるため交通費で消耗することもそこまで多くはありません。
さらに、海外大を通して得た繋がりは非常に大きく、世界の第一線で活躍する人が多いので、自分がその後何か行動を起こす時に大きな味方となってくれる可能性があります。
僕の場合、各国の外交官が同じコースにたくさんいて、中にはメルボルン大学卒業後、そのまま国際機関にアプライして今現在も働いている友人がいます。彼らも僕が国際機関を目指していることは知っているので、国際機関に繋がる情報をシェアしてくれたり、人を紹介してもらえたりなど、多々助けてもらっています。
同じ場所で、同じ机を並べた友人は本当に一生もの。
海外大で得られるものは、語学や知識だけではないのです。
海外の大学に入学するためには?
日本で大学受験に全落ちした後にオーストラリアの大学を目指す場合、基本的には以下のプロセスが必要になります。
- IELTSやTOEFLなどの英語力の証明
- ファウンデーションコースを経由して入学する
海外の大学に進学するためには英語力の証明(IELTSやTOEFLなど)が必ず必要になります。また、直接大学へ入学することは基本的にはできないので、ファウンデーションコースを経由するのが一般的です。
大学に進学する前の準備コースのようなもので、大学のレクチャーで使用される専門的な英語やディスカッション方法、アサインメント(レポート)の作成方法など、大学で必要になるものを実践的に練習するコース。
基本的には1年間のコースですが、コースによっては期間が延びたり短くなったりすることがあります。取得しなければならない科目は基本的に必修と選択科目で構成され、ご自身が大学で何を専攻するのかによって異なります。
また、ファウンデーションコースへの入学条件は基本的には以下2つです。
- 高校の成績50%以上(コースによって基準は異なる)
- IELTS 5.5~6.0、またはTOEFLibt 70~80
ファウンデーションコースに必要な学費と生活
ファウンデーションコースに必要な学費はどの大学に通うかによって異なりますが、基本的には1年間で200万~250万円(為替レートの関係性で変動)ほどかかります。
メルボルン大学の場合、キャンパス内に併設されているTrinity College(トリニティーカレッジ)にファウンデーションコースが開設されていて、大学の施設の大半を自由に使うことができます。もし万が一、留学生活の中で不安なことがあっても専門のスタッフがサポートしてくれるのですごく安心です。
(↑トリニティ・カレッジ↑)
僕の友達の中にもトリニティ・カレッジを経由してメルボルン大学に入学した人がたくさんいますが、しっかりと準備している分英語力が比較的高く、授業慣れしているので大学進学後もスムーズに大学生活を送っていました。基本的にメルボルン大学に進学する人が多いので、大学に入ってからも交友関係で孤立することは滅多にありません。
トリニティ・カレッジはメルボルン大学だけでなく、Group of 8と呼ばれるその他オーストラリアのトップ大学やイギリスの大学へ進学することも可能なので、準備期間としてトリニティ・カレッジを選ぶ人は多いようです。
オーストラリアの大学にかかる費用
どのコースを専攻するのかによって学費は異なりますが、大体350万(年間)× 3年間でトータルで1000万円ほどかかります。オーストラリアの大学は日本と異なり3年間で大学を卒業しますが、ファウンデーションコースを経由する場合は4年間となります。
僕の場合は大学院での進学だったため大学生活は2年間でしたが、トータルで650万円ほどかかりました。その他にも生活費や交通費などが必要になるので、かなりのお金が必要になりますが、オーストラリアの物価は高く、最低賃金も19ドルくらいなので、アルバイトだけでも生活費は十分に稼ぐことができます。
メルボルン大学に必要なお金に関しては以下の動画で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
大学受験全落ち後の海外留学は「逃げ」ではない
大学受験を失敗して海外に留学することを考えると「海外に逃げたのではないか?」と思われるのが怖くなるし、自分の中でも許せない部分が少なからずあると思います。
「負けたままで、良いのかな…」と。
しかし、海外留学は戦うフィールドを変えただけで、実際は「勝負」です。
仮に「学歴」を取ることが目的なのであればそのまま二浪なりして再起をかけても良いとは思いますが、少しでも「海外に行きたい」とか「英語を使えるようになりたい」という想いが心のどこかにあるのであれば、その気持ちに嘘をつく必要はないと思います。
特にこれから世界のあらゆるボーダー(境界線)が消えていく中、海外経験のある人材や英語のスキルは必ず必要になります。周りの大半が受験に勤しむからこそ、別の道に進むことに価値があるのだと思います。大学受験での失敗で今は何も手につかない状況かもしれませんが、5年先の未来では気にならないほどのことになるので、自分を思い詰めないでください。
大切なのは、自分の気持ちに正直になること。
気持ちが少しでも外を向いているのであれば、ぜひ思い切って外の世界に飛び出してみてください!
あなたの未来が留学で大きく拓けることを、心から祈っています。
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英語力ゼロの状態から英語力を爆発的に飛躍させる勉強法に関しては以下の記事に詳しく書いているので、ぜひ参考にしてみてください!
今、大学受験真っ只中の者です。
受験の結果が思うようにいかず、落ち込んでいる日々です。
しかし、ひそかに海外の大学に進学したいと思っていて、色々検索をしてみるとこのサイトを見つけました。
本当にちーやさんと同じ経験をしていてびっくりしました…!私も、国際関係の勉強をしたいと考えています!!
このサイトを読んですごく励みというか、希望を持てた気がします
本当にありがとうございました
(普段はこんなコメントなど書かないのですが、共感の嵐というか何というかとても感動したのでコメントせずにはいられませんでした笑)