そんな疑問に答えます。
- 留学前に絶対やるべき6つのこと
- 留学で伸びない人の特徴
- 留学を有意義なものにするために
僕は高校卒業後、オーストラリア・メルボルンの大学に進学しました。
海外に出ると、自分がどれだけ無防備で、1人じゃ何もできなくて、周りにべら棒に支えられ、根拠のない自信で生きてきたのかがわかるようになる。
変なプライドも矜持も角の立つものは全部削れて、最後に残ったものが自分であり、人の暖かさであり、そして感謝になる。
僕はそれをメルボルンで学んだ。 pic.twitter.com/pqyOQTjiFi— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2018年10月31日
海外大を卒業した今思うのは、留学前の準備はその後の留学生活を大きく左右するということ。
いざ留学が決まると、どうやって残りの時間を過ごそうか迷ってしまいますよね。「無」の状態で全てを吸収する!という考えも否定はしませんが(笑)、有意義な留学生活を送るためには、留学前の準備がとても重要です。今回は留学前に絶対やるべき6つのことをお伝えします!
留学前にやるべき6つのこと
ここでは留学前にやるべき6つのことをお伝えしていきます。これを事前にやっておくかどうかで現地での留学生活の充実度が大きく変わってくるので、留学前は必ずするようにしてください!
留学前に “生活環境”を調べる
留学が決まったら、まずは、渡航先の生活環境について調べることをオススメします。
一番大切なのは、留学先の住環境がしっかりしているかどうかということ。
大学の寮に入るのであれば、その手間は省けるかもしれませんが、自分でアパートやフラットを探すのであれば、安全・安心な場所を事前に探しておく必要があります。特に、都心の大学になると、女性一人で歩くのが危険な地域や軽犯罪が多いエリアなど、犯罪率の高い場所が結構あります。
僕の友人は、とある留学エージェントにホームステイ先の手配をお願いしたところ、メルボルンでも治安の悪いと言われているエリアを紹介されたそうです。エージェントの担当者はホームステイの候補者リストと友人が提示した条件が合致する家庭を選んだだけだったそうです。
自分と似た境遇の人のブログを読んだり、Google Earthで町の様子を確認するだけで、事前に生活環境の情報がゲットできます。留学は学校だけでその充実度は決まりません。安全面も含めて、留学なのです。
留学と言えど、身体が最も大切
「身体は資本」というように、留学生活を送る上で、健康でいることはとても重要です。海外生活は予想以上に心身に負担がかかるもの。慣れない土地での生活は、身体に大きな負荷をかけるだけでなく、目に見えない精神的なストレスにも晒されます。
海外留学保険や現地の保険制度に加入していれば現地で治療を受けることもできますが、現地のお医者さんに英語で正しく自分の不調を伝えるのは留学当初かなり苦労します。もし、留学前に気になることがあれば、渡航前に診察・治療をしておくことが大切です。
特に、歯の治療は大切です。
一般的に、海外で歯の治療を行う場合、法外な治療費がかかるため、事前に日本での治療することを強くお勧めします。僕は留学前、何の気なしに歯医者に行ったところ、予想外にたくさんの虫歯が見つかり、完治するまでに2ヶ月くらいかかりました。メルボルンの場合は診療だけで100ドルを超えることもあるため、歯は必ず日本で治療してください!
留学を満喫するためには、まずは健康第一でいることが重要。心身ともに万全な状態でスタートしましょう!
留学前に日本について理解を深める。
また、僕が留学で最も痛感したことは、「日本のことを何も知らない」ということ。
僕が専攻した開発学は国際関係についても深く掘り下げるので、それぞれの国がどのような立場に立っているのか等、政治的、経済的な面からアプローチしていきます。特に日本は国際的にとても重要な立ち位置にいるため、あらゆるトピックで日本は質問の的になりました。
全ての学問は繋がっていると言いますが、ある講義では環境学の話から日本の政治について議論が飛躍したこともあります。環境学に無知な僕よりも、その一線で活躍してきた海外の学生の方が日本について詳しく、逆に彼らから日本のことをたくさん学びました。
僕に日本についての知識がもっとあれば、より深い議論ができたのではないかな、と思います。
アカデミアの話だけでなく、海外に飛び出すと「日本人」として見られることが多くなります。特に最近は、2020年に開催される東京オリンピックもあってか「日本文化」への注目度が高まっていますし、仲良くなればなるほど、時事ネタや文化の話題を掘り下げて話す人が多いと思います。留学先が大学であればなおさらです。
日本の伝統文化や政治、最近のトレンドなど、英語で説明できるようになっていれば、お互いの文化について話し合うことができますし、何よりコミュニケーションの幅が広がります。自国の文化を理解することこそ、相手を理解するための第一歩なのだと思います!
留学前にTo Doリストを作る
留学が決まったとしても、そこで安心してはいけません。入国の際に必要な学生ビザの申請や海外保険の加入など、日本にいる間に手配しなければならないことがたくさんあります。
例えば、オーストラリアの学生ビザはオンライン申請(eVisa)できますが、留学に必要な資金があるかを証明する銀行口座の残高証明書を準備したり(大学によります)、海外留学保険(OSHC:Oversea Students Health Cover)に入らなければいけません。社会人を経て留学される方は、健康保険や国民年金の手続きなど、日本でしかできない手続きもあります。
また、日本で購入しておいた方良いものもあります。最近は海外展開している日本ブランドもありますが、日本ほど物のクオリティが優れている国ありません。例えば、箸や折り畳み傘、筆記用具などは、やはり日本のものが使いやすいですし、食費を節約したいのであれば、お弁当箱や保温ポットなどが使い勝手がいいと思います。
基本的に日本食は高いので、日本から持って来れば結構安く済みます。チューブの生姜や梅、鍋キューブは使い回しがきくので、かなり勧めです!
留学前に緊急連絡先やカード情報をまとめる
意外と忘れてしまいがちなのは、緊急連絡先やクレジットカードの情報をまとめること。もちろん、スマホのメモ帳でも構いませんが、セキュリティの都合上、僕は手帳に親の連絡先やクレジットカードの番号、パスワードなどの情報を書くようにしていました。
(もちろん、その番号や文字列が何のことなのか自分だけがわかるように、記号等を使って他人にわからないように書いていました。間違っても「Pass」とかは書かないように…)
僕の友人は、スマホとクレジットカードを盗まれた上、パソコンを家に置いてきてしまったために、すぐに利用停止の手続きができませんでした。カードの番号やパスワードを控えていなかったために、使用停止の手続きに時間がかかってしまい、その間、コンタクトレスカードで不正利用をされました。
(結果的にお金は帰ってきましたが、スマホは二度と戻ってきませんでした…)
危険は本当にいつやってくるか分かりません。いざ自分が事故にあったり、犯罪に巻き込まれてしまった場合、自分の身は自分で守るのが基本です。いつでも携帯が使えるとは限りません。対岸の火事とは思わずに、万が一に備えることが大切です。
留学前に英語力を伸ばしておく
留学の目的の一つは「語学力を伸ばす」という人も多いと思いますが、そのためには基礎となる“土台”を作って置くこと必要があります。土台がしっかりしていれば、留学先で語学力はドンドン伸びていきます!
「友達ができれば、英語が話せるようになる」「学校に通っていれば、自然と難しい話も聞けるようになる」は大間違いです。
文法構造がわかってなければ複雑な内容は理解できませんし、単語を知らなければ言葉の意味を考えているうちに、話が進んでしまい、何もわからずに会話が終わってしまいます。
留学前にやってほしいのは、「英語脳」の基礎を作っておくこと。
耳にした英語を、頭の中で即座に変換する「英語脳」を作り上げることが重要になってきます。特にオススメなのは、単語や文章だけではなく、リスニングで音の聞き取りをすること。
英語の「音」が脳にしっかりできていると、英語力は格段に伸びていきます!
留学で英語力が伸びない人の9つの特徴
留学しても英語が話せない人の特徴は大きく分けると主に9つあります。
- 基礎英語が欠落している
- 英語力の先に目的がない
- 留学先で英語に一切触れていない
- 家に引き篭もる
- 英語を「使う」練習をしていない
- ネイティヴの友達が少ない
- わからない英語表現が出てきても素通り
- 日本語を多用しすぎている
- 間違うことを恐れている
留学すると「全てが英語環境」ではありません。例えば、ワーホリでオーストラリアに来ている人であれば最初は働いた経験がないので日本食レストランで働くことが多いのですが、その場合、そこで働いているスタッフは日本人であることが多く、お客さんと会話しない限りほぼ英語を使いません。
住む場所も日本人の多いところだと日本語環境なので、家と仕事の往復の場合、日本に住んでいる時と環境はほぼ何も変わらなくなってしまいます。
海外留学で英語力が伸びるかどうかは、留学先でどのように行動するのか次第。留学にどんな目的を持ち、どのように行動し、いかに積極的に英語環境へ飛び込むかがすごく大切になっていきます。
海外留学で英語力が伸びるかどうかは、期間の長さではないのです!
留学を有意義なものにするために
留学は、日本で暮す以上に費用がかかることがほとんどです。オーストラリアやアメリカ、イギリスなどは、年間およそ200万以上の学費を支払わなければいけません。海外生活を楽しむだけであれば、現地に行って遊んで暮らせばいいと思います。
しかし、留学の本質は、学ぶこと。
しっかりと準備し、留学でしか得られない経験を最大限に活かしてくださいね。