こういった疑問に答えます。
- 留学しても英語が伸びない人は多い!?
- 留学で英語が伸び悩む6つの理由
- 英語力を爆伸びさせる5つの対策
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、留学当初は思うように英語力が伸びず、すごく悩みました。
日本に帰ると、海外羨ましい!と言われるけど、英語が伝わらなくて悔しい想いをしたり、話わかんなくて苦笑されたり、アジアンってだけで上からモノ言われたり、日本なら当然にできることができなかったり。
楽しいこと以上にいろんなハードルがあることを、きっとみんな知らないんだろうなと思う。 pic.twitter.com/tOjO7OpcZv— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2018年5月30日
英語力が全然伸びていないと帰国した時に「何しに留学行ったの?」と周りに言われそうですごく怖いですよね。自分だけ周りの会話についていけなかったり、自分の想いを言葉にできなかったりするとすごく悔しいですよね!カフェの店員の言っていることがわからなくて苦笑されたりすると、自分が惨めに思えて仕方ありませんよね!そんな人は、ぜひ見てください!
留学しても英語が伸びない人は多い
英語環境に身を浸せば英語力は自然に伸びる
日本にいれば誰しも一度は聞いたことのあるフレーズだと思いますが、留学経験のある方であればきっとこう思うと思います。
そんなわけがない…。
英語環境に身を置いたからと言って、必ずしも英語力が伸びるわけではないし、どれだけ長く海外に住んでいても話せない人はずっと話せません。
仮に日常的なことを聞いたり話せたりしても、込み入った議論をすることができない人はたくさんいます。
留学で英語力が伸びない7つの理由
留学中に英語力が伸びていかない原因は大きく分けて6つあります。
留学で英語力が伸びない理由1:日本語のみの環境
英語力が伸びない留学生によくありがちなことですが、日本人同士で固まってしまうとどうしても英語を使う機会は減ってしまいます。
特に最初は友達を作ることが難しいので、言葉や気持ちの通じる日本人と仲良くなりやすいのですが、それが常態化してしまうと「日本語しか使ってねー…」みたいな状況になることも少なくありません。
少し言葉に語弊があるかもしれませんが、やはり日本人の友達が多い人よりも、海外の友人を多く持つ人の方が英語の上達は早い傾向にあります。日本人との関わり合いを断つ必要はありませんが、英語はあくまで「使う」ことがなければ伸びてはいかないので、自分をそういった環境に強制的に放り込んであげることも必要になります。
留学で英語力が伸びない理由2:語学学校に通うことで安心している
語学学校に頼りっぱなしの場合、英語力の上達はあまり期待できません。
僕の場合「語学学校に通っていたら大丈夫だよね」と心のどこかで思っている自分がいて、毎日授業には欠かさず出席していましたが、クラス内で発言する回数も少なかったので、英語力は全くと言って良いほど伸びませんでした。
語学学校はいわゆる「予備校」や「塾」のようなものなので、僕ら1人1人に合わせた授業を提供してくれるわけではありません。
語学学校の授業をうまく活用し、積極的に英語を使っていく必要があるのです。
留学で英語力が伸びない理由3:英語力の基礎が圧倒的に欠落している
以下の図は僕の考える「英語力」をイメージにしたものです。
どんなに長い英文であっても必ず単語によって構成され、文法というルールの元に規則的に配列されています。単語も英文も英語力を根底から支えるベースのようなものなので、このどちらか1つでも欠落していれば、英語を理解することも使うこともできません。
僕の場合、ある程度の単語力はあったと思いますが、文法力が壊滅的だったため、脳内で英文を構成することができず、スムーズに話すことができませんでした。文法はリスニングにおいても重要な役割を果たすので、文法力が欠落していた僕は英語を聞き取ることもすごく苦手でした。
留学で英語力が伸びない理由4:間違うことへの恥を捨てきれない
僕が語学学校で英語を学んでいた頃、僕はTania (画像左上)というママ気質の先生と出会いました。彼女はすごく厳しくて稀に見るスパルタ先生だったのですが、一番最初の授業でこんなことを言っていました。
Don’t compare yourself to others.
(周りと比べちゃダメよ)
ぶっちゃけた話、「間違い=恥」だと思っている人の英語力は、留学では伸びにくい。
日本には「恥の文化」が根強く、間違えることや失敗することに関してマイナスに捉えらえる傾向にありますが、留学においても羞恥心からくる恐怖で行動せずに終わる人も少なくありません。
人間誰しも最初から物事全てをこなせる人などおらず、トライ&エラーを繰り返しながら正しい方向性へと舵を切っていきます。
それは語学においても同様に、何度も何度も間違えてようやく綺麗な英語を使えるようになることであり、留学で間違うことなしに英語力は伸びてはいかないということ。
周りを気にしていても英語は一生できるようにはならないし、そもそも自分が考えているよりも、周りは全然気にしていないのです。
留学で英語力が伸びない理由5:圧倒的インプット不足
ちょっとだけ以下の図を見てください。
上の図は僕らの頭の中にある情報をどれだけ使えるのかを表しています。僕らが使える情報量(アウトプット)は、頭の中に入れた情報(インプット)よりも何倍も少ないものです。
当然ながら、知らない英単語や英文法は使うことができません。言い換えれば、頭の中にないものは書くことも、話すこともできない、ということ。
例えば、僕のバックグラウンドは経済学なので、その利便性や面白さを伝えることはできますが、法学や科学などは全く無知なのでそもそも伝える内容が頭にありません。これは日本語に問題があるのではなく、知識量の問題になります。日常会話においても、アメリカ映画のことを知らなかった僕は、周りの会話に入ることができませんでした。
これは英語力とは少しかけ離れたものなのでどこまで勉強すれば良いかという範囲を限定することはできないのですが、少なからずトピックが頭の中に入っていなければ、実際にそれを人に伝えることはできません。IELTSのWritingやSpeakingで点数が伸びない一因になっている場合が多々あるので、その場合は英語以外の対策が必要になります。
留学で英語力が伸びない理由6:圧倒的アウトプット不足
僕が日本の大学に在籍していた頃、イギリスから来た留学生の女の子に「どうやってそんなに日本語話せるようになったの?」と聞いたことがありました。彼女は顔を斜めに傾けながら笑えながら答えました。
ピアノの弾き方を教わって、楽譜を見ただけで、急に弾けるようにはならないでしょ?
つまり、彼女が言いたかったことは、頭の中に弾きたい音楽やメロディがあったとしても、ピアノを実際に弾く練習(指をメロディに乗せて動かす練習)をしなければ、いくら頭に音楽があっても意味ないよ、ということ。
いくらインプットばかりしていても、アウトプットしなければ話せるようにはならないよ、ということです。
これは文法を気にしすぎて話せない人(昔の僕のような人…)にかなり当てはまることで、正しい文法は頭に入っていても、それを使って即座に英作文する訓練をしていなかったので、口の動きもうまく連動せず、話すことができないのです。
大切なのは、「使うこと」。
留学で英語力が伸びない理由7:発音の練習を一切していない
これは上記のアウトプット不足にも通じる部分ですが、発音の重要性を無視している人は留学で英語力が伸びにくい傾向にあります。発音が悪ければ単語の意味を伝えることはできないし、相手の言っていることも理解できないからです。
小さい子供は字こそ読めませんが両親の言っていることは理解できるし、自分の気持ちもちゃんと言葉にできますよね。それは脳内に「音」のベースが整っているからです。
「発音は言語習得の土台」と言われているように、スピーキングやリスニングに置いてかなり重要な役割を果たしているため、留学で発音の練習をしっかり積んでいる人の英語力は爆発的に伸びる傾向にあります。
留学で英語力が圧倒的に伸びる5つの対策
かなり根の深い「英語が伸びない」悩みですが、上記の原因1つ1つに対策を行っていくことで、徐々に英語力は伸びていくようになります。実際に僕が行った5つの対策をお伝えしていきます!
留学で英語力が伸びる方法1:日本人との関わり合い方を変える
日本語を使わないようにと気をつけていると必然的に「日本人と関わってはいけない」という考えになりがちなのですが、決してそうではありません。日本人の中にも留学に来たばかりの人や、かなり長く住んでいる人まで様々です。
そして、長期間住んでいる人、且つ、英語レベルの高い日本人(日本語を話せる人)と付き合うと、英語を使う頻度はグッと上がります。
僕はメルボルンで豪育ちの友人(両親は日本人)に出会いましたが、彼は現地育ちなので、当然ながら彼の友人はほぼネイティブです。彼の近くにいると自然と英語を使うことになるし、ネイティブの友達を作ることもできました。また、永住権を持っている別の友人に招待されたパーティでたくさんのネイティブと友達になることができました。
「日本語を使いたくない!」ということで日本人を敬遠する人は多いのですが、目的意識を持った上で上記のような人たちと積極的に関わると英語を使う頻度はかなり多くなります。
留学で英語力が伸びる方法2:語学学校での発言を増やすorクラスのレベルを上げる
僕が受験生で予備校に通っていた頃、「黒板に積極的に英作文を書いて添削してもらう人は伸びる」と言われていたように(実際、書いてた人の英語の点数は高かった)、語学学校もただ通うのではなく、発言する回数を増やすだけでも英語力はかなり向上します。
クラスによってはSpeakingに重点を置かないこともあるので、その場合はコーディネーターや先生に相談してクラスを変えてもらうようお願いしてみてください。
僕が最初に受講していたクラスはWritingがメインだったため発言する機会がそもそもありませんでしたが、その後入ったクラスではディスカッションがメインのクラスだったのでSpeakingが一気に伸びました(IELTSのSpeakingセクションで2ポイント飛躍[4.5→6.5])。
もちろん、Speaking力が向上したのは英語を使う機会が増えたということも一因ですが、単語や文法の基礎固めを徹底的に行ったこと、アウトプットしまくったことも大きな理由だと思います!
留学で英語力が伸びる方法3:大学のJapanese Clubに行く
これは意外かもしれませんが、日本の大学の英語サークルを想像してみてください。
英語を使うことを目的としたサークルですが、おそらく半分以上は日本語を使うと思います。現地の大学のJapanese Clubでも同様に、半分以上は英語が飛び交うため、英語を学びたい側からすると大変貴重な場となります。
現地の大学で日本語を学ぶネイティブの友達を作ることができるので、日本語を教える代わりに英語を教えるという交換条件でネイティブの先生を見つけることもできます。
留学で英語力が伸びる方法4:ローカルでバイトする
また、可能であれば現地でローカルの人が運営しているカフェなどでアルバイトとして働くのも1つの手だと思います。
働けばかなり頻繁に英語を使うので日常的に使う英語は身につくと思いますし、お客さんとも仲良くなるとそこからまた輪が一気に広がることもあります。
僕の場合、以前働いていたカフェのお客さんの繋がりで招待されたパーティでフットサルをしている人と出会い、それがきっかけでローカルのチームでプレイさせてもらえることになりました。
何が自分を救うかわからないので、VISAの都合上可能であれば、アルバイトすることをオススメします!
留学で英語力が伸びる方法5:英語のテンプレートを作っておく
ぶっちゃけた話をすると、日常会話において使う英語はある程度決まっていると言われています。聞かれること、話す内容は同じなので、予め準備して考えなくても使える状態にしておくことで、一定の水準まで英語力まで底上げすることができます。
例えば、カフェでのこんな会話。
Hi mate, how are you doing?
I’m good, and yourself?
I couldn’t be happier, mate! What can I do for you?
Can I please get Flat white, take away?
yeah sure, which size would you like?
Large, please.
Easy! Any sugar?
Nah, thanks!
僕は基本的に毎日カフェに行きますが、使う英語は大体これと同じようなものばかりです。聞かれる内容、答えることは決まっているので、考えなくてもペラペラと英語が出てくるのです。
カフェにて
🙋♂️: Hey mate, ha’s it goen?
僕: Goood, u?
🙋♂️: No bad, Ha can I elp u?
僕: Can I pls get di flat white?
🙋♂️: Easy, take away?
僕: Yap
🙋♂️: Sure, Hav a seat n will call ur name when it’s ready.
僕: Thanks!学校で習う英語とは全然違う。本当の英語力って、きっと標準の先。
— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) March 17, 2019
これを使って、自分の自己紹介や日本語で自分がよく使用するフレーズや話す内容を予め英語に変換して練習しておくと、すぐに英語を使うことができるようになります。
留学で英語力が伸びる方法6:1人レクチャーを行う
英語力を伸ばすために必要なのは、やはり「使うこと」。アウトプットしなければ英語力はいつまでたっても水平線を辿ってしまいます。
僕が行っていたアウトプットは主に、シャドーイングと1人レクチャー、です。
読まれた英語を言われた通りに復唱していくトレーニング方法。
英文を聞いて(インプット)、実際に声に出して発音す(アウトプット)し、さらに自分の声を聞く(インプット)ので、脳の分野全てを刺激することができます。
シャドウイングを繰り返し行うことで「英語を英語として理解できるようになる」ので、英語力は爆発的に伸びていきます。
また、単語や英文法の学習の際に行ってほしい学習法が1人レクチャーです。自分が自分の先生となって、単語や英文法を説明していく方法ですが、思い出す(アウトプット)ことを通して論理的に物事を繋げていく1人レクチャーは脳への負荷がかなり大きく、英語力を飛躍させるのに絶大な効果を発揮します。
留学で英語力は圧倒的に伸ばすことができる!
渡豪当初、僕の英語力は非常に壊滅的で「ワカラナイ」の連続でしたが、1つ1つ対策を行うことで英語力は伸ばすことができました。
英語力の素質は一切なかった僕ですが、最終的にはオーストラリアの東京大学と呼ばれる「メルボルン大学」に進学・卒業することができました。
英語力は目に見えない分自分がちゃんと前に進んでいるのか不安になることも多々ありますが、原因を見つけてしっかり対策を行っていくことで英語力は必ず伸びていきます!
諦めることなく、ぜひ頑張ってください!