こんな疑問に答えます!
- 留学における英単語力の重要性
- 留学で英単語力をつける勉強法8つのコツ!
- 留学にオススメの英単語帳2冊
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、最初は英語力が思ったように伸びず、すごく悩みました。
留学当初、僕は英語で猛烈に伸び悩みました。徐々に伸び始めたのは留学して4ヶ月後。しっかり伸び始めたのは大学に入学してからです。
最初から英語がワカル人はいないし必ずどこかで伸び悩みますが、意地やプライドを捨て徹底的に英語使ってたらもっと早く伸びてたと思う。
もうほんと、あーめん。 pic.twitter.com/sV2nPjjVqT— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) September 17, 2019
留学では英単語力が英語力そのものを下支えする土台となります。留学で実践的な英単語力をつけたい人は、ぜひみてください!
留学における英単語力の重要性
僕の考える英単語力とは、以下2つのことができるようになることです。
- 英単語を耳で聞いて、意味を理解することができる
- その英単語を使って、英作文できる
知っている英単語が多ければ聞き取れる内容は増えるし、自分の気持ちを伝えられる範囲も広がります。しかし、留学に使える英単語力をつける際に、気をつけてほしいことが1つだけあります。
「英単語を覚える=実践的な英語力」ではない
例えば、世界的に有名な「マクドナルド」も英語ネイティヴ発音では「メクドゥナ」のように発音するため、自分なりの音で覚えていると全く聞き取れないし、実際に話しても理解してもらえません。相手の話が聞き取れない、自分の言っていることも理解されなければ、使える英単語力とは決して言えませんよね!聞き取れて、実際に理解されて、初めて「実践的な英単語力」になりますよね!
留学前に英単語力をつける勉強法9のコツ!
ここでは僕が実際にやっていた勉強法と8つのコツについて解説していきます!
留学前に英単語力をつける勉強法1:英単語を「使って(アウトプット)」覚える
この図はどんな勉強をした時に英語力が伸びるのかを表したもので「学習ピラミッド」と呼ばれるものですが、特徴的なのは点線で引かれた上と下の部分。読む・聞くだけのインプット学習よりも、その知識を使う・人に教えるなどのアウトプット学習の方が圧倒的に学習効果が高いことがわかりますよね!
単語を覚える際も実際に使った方が圧倒的に頭に残るし、実際に使う練習をすることで「使える英単語力」になっていきます。
結局のところ、英語を話せるようになるためには、「使う」練習をする必要があります。
ウサインボルトがなぜ超高速で走れるのかを知っていても走れるわけではないですよね。何回も走り込んで徐々に早くなっていくはずです。英語も同様に知っているだけでなく、使う練習を通して単語を覚えていくし、実際に話せるようになっていきます。
留学に行った人が英語を話せるようになって帰ってくるのは、実際に英語を使っているからなのです!
留学前に英単語力をつける勉強法2:暗記するのは夜、朝に再復習
リオン大学の研究によると、夜勉強した内容を朝に再復習すると暗記効率が2倍になることがわかっています。前夜に覚えた英語フレーズや文法事項を朝に再復習すると頭に残りやすくなります。
お昼に暗記しても脳には定着しづらいので、リスニング等の勉強法に切り替えた方が英語力全体を考えた時に圧倒的に効率的です!
僕は朝起きたらすぐに再復習できるように、英単語帳をベッド横の机に置いていました。僕みたいに惰性的なタイプの人にはすごくオススメです!笑
ここで大切なのは、前夜に覚えた英単語や英語フレーズと全く同じ内容を再復習すること。
前夜に覚えた内容の定着率を上げることがこの学習法の目的なので、新しい英単語を覚える必要はありません。おそらくいくつかの単語は覚えられてないものがあると思いますが、その場合は英単語張に赤印でチェックを入れておき、その日の夜に合わせて暗記するようにしてください!
留学前に英単語力をつける勉強法3:英語を勉強する目的を決める
留学で英語力が伸びやすい人は英語力の先に明確な目的や目標があります。自分がなぜ留学に来たのか、その目的は何なのかを今一度考えてみてください。留学の目的や目標を考える時のポイントは以下9つです。
- 留学に来た理由は何か
- 留学の先には何が待っているのか?(将来像など)
- 英語はその目標にどのように影響するのか?
- その目標を達成するためにはどんな英語力が必要か?
- 英語力を数値化できるものはあるか?(TOEFLやIELTSなど)
- 数値化できる場合、どのくらいのスコアが必要か?
- いつまでにそのスコアを取得するのか?
- そのスコアを取得するためにどんな勉強をすべきか?
- 1日に何の勉強をどれだけすべきか?
少し難しいと思うので、僕の例をご紹介します!
- メルボルン大学に進学するため
- 国際開発に携わる人材になるため
- 知識の大幅な増強、キャリア幅の増大
- コミュニケーションベースの英語能力(Speaking、Listenning)
- IELTS
- IELTSで5(最低)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで目標を落とし込むと1日にやるべきことが明確に見えるので、ぜひやってみてください!
留学前に英単語力をつける勉強法4:英語の勉強は必要性と興味から
脳は日常的に必要になる大切な物事や、自分の好きなことに関してはいち早く情報を吸収しようとする特性があります。例えば、日常的に使う「Rubbish」はすぐに覚えたし、カフェで働いていたのでコーヒー豆の種類やカフェで使用する材料の名前も割と即座に覚えることができました。
「働く」という責任を伴うものは圧倒的に「必要な情報」だったので、すぐに覚えることができたのだと思います。
(↑メルボルンのカフェ↑)
また、自分の興味関心のある情報も脳はいち早く吸収しようとします。
例えば、僕はコーヒーやカフェのことがすごく好きなのでそういう話題になると話が止まらなくなるのですが、好きなことに関しては時間を忘れるくらい没頭できるんですよね。そしてそこに出てくる新しいことは「学ぶ」感覚はほとんどなく、どちらかと言うと「楽しむ」と言う感覚。
英語においても「好き」という気持ちが上回れば、英語を「勉強」と考えなくなるので、結果として英語力の伸びが圧倒的に早くなります。
自分の好きなことについて、英語で勉強すること。
結局のところ、「好き」や「面白い」という感情を英語学習の中に持ち込めたらもうこちらのもので、英語力は必然的に上達していきます。前章で考えた英語を勉強する目的に合わせて、何を英語で勉強するのかを考えてみてください!
留学前に英単語力をつける勉強法5:日常的に使用する80%は中学レベル
また、日常的に使用される会話の80%以上は僕らが中学校で習うレベルのものだと言われています。実際僕はオーストラリアで5年生活していますが、日常の中で使用される会話は本当に簡単な英単語や表現ばかりで、大学入試で暗記するような単語はほとんど出てきません。
メルボルン大学でネイティヴとディスカッションする時も難しい単語はほぼ使わず、簡単な言葉でいかに伝えるかが重要でした。
(↑メルボルン大学のディスカッションの様子↑))
留学において大切なのは、中学レベルの英単語をいかに使いこなせるか。「中学レベル=簡単」だと考えている人は多いのですが、そもそも中学レベルの英語を使いこなせるのであればすでに話せるし、日常会話の内容も80%ほどは聞き取ることができます。
留学で英単語を覚える際は、中学英語を徹底的に暗記し、使えるようにしていく必要があるのです!
留学前に英単語力をつける勉強法6:英語の音で覚える
英語を聞いてその意味を理解できるかどうかは、英語の音を正しく聞き取れているか、ということでもあります。もし単語帳に載っている単語を覚えていたとしても、自分の音で覚えてしまっていると実際にネイティヴの英語を聞いても別の単語のように聞こえてしまいます。
例えば、「McDonald’s」を聞いて「マクドナルド」と理解するためには、脳内で聴覚分野と理解分野が脳神経で繋がっている必要があるのですが、この2つの分野が繋がっていない場合は同じ単語であっても聞き取ることはできなくなってしまいます。
その際に必要なのが、英語の音、です。
英語の音が正しく理解できているとリスニングやスピーキングはもちろん、ライティングやリーディングスピードも圧倒的に上達しやすくなります。
- スピーキングが伸びる→話せることは書ける=ライティング力アップ
- 英文を読む時に英語を英語で理解できる=リーディングスピードアップ
小さな子供は読み書きこそできませんが、両親の言っていることを聞き取ったり、自分の考えや気持ちを言葉にすることができますよね!小学校に入って読み書きを習ったら比較的早く伸びていきますよね!
英語の音の土台があると英語技能4つを同時に底上げできるので、英単語を覚える際も音と一緒に覚えるとその後の学習効率が圧倒的に上がるのです!
留学前に英単語力をつける勉強法7:イメージで覚える
人は外界から受け取る情報の80%以上を視覚情報に頼っています。人の視覚情報を処理する能力は非常に優れていて、記憶にも残りやすい傾向にあります。例えば、「山田さん」という人がクラスにいたとして、その人の名前を聞いたらその人の顔や髪型など、その人を表す特徴的な何かを想像すると思います。
これは視覚から得たイメージと記憶が繋がっているからです。
オススメなのは、ワカラナイ単語が出てきたらGoogleで画像検索する方法。
この画像は「Polyglots」という単語を画像検索した時に出てきたものですが、「複数言語」ということがパッと見でわかりますよね。Polyglotsという言葉を思い浮かべた時にこのイメージが頭に浮かぶよう覚えていくと記憶に残りやすく、且つ忘れづらくなるので非常にオススメです!
留学前に英単語力をつける勉強法8:経験で英単語を覚える
また、脳科学的に、誰と、どこで、どんな話を、どのような状況でしたのか、という付随情報があるとかなり忘れにくいと言われています。
例えば、あるカフェで友達と大学生活の話しをした時に友達が使っていた「I’m barely alive!:何とか生きてるよ…」という「Barely:かろうじて」を僕はきっと忘れることはないし、あの時の彼女の何とも言えない困り顔の表情やリアクションもこの単語と同時に思い浮かびます。
オススメなのは、英単語を覚えたらその日のうちに使ってしまうこと。
友達に使っても良いし、カフェとの店員との会話で使用しても良いし、独り言でも良いと思います。オンライン英会話なんてもう最高のツールですよね!結局は使ってしまえば頭に残るし、会話の内容も同時に覚えることができるので忘れにくくなるのですごくオススメです!
留学前に英単語力をつける勉強法9:英文単位で覚える
これも経験記憶とほぼ同じ理由なのですが、単語単位で覚えるよりも、英文単位で覚えた方が記憶に残りやすいと言われています。英単語1つよりも英文の方が付随情報が多いので、関連情報として頭に残りやすくなるからです。
特に単語は文中でどのような使い方をされているのかという理解がすごく重要で、これをイメージで記憶できれば実践力はかなり上がります。
英単語を覚える上で一番効率的なのは、イメージ記憶×体験記憶×文単位で暗記すること。
付随情報をたくさん詰め込み、いろんな角度から英単語にアクセスできるようにしてください!
留学で使える英単語を復習するタイミング
出典元:新日本速読研究会(エビングハウスの忘却曲線)
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによると、人は記憶したことを1日で70%近く忘れるそうです。この研究は意味のないもの(興味関心のないことも含めて)を暗記することに関する研究なので、英単語などはこの赤の曲線のようにはならないと思いますが、それでも覚えた半数以上のことを1日で忘れてしまうことは間違いないと思います。
しかし、復習を行うと黄色い曲線のように、忘れるスピードが緩やかになり、継続すればするほど忘れにくくなることがわかります。この忘れられにくい記憶になっているものを長期記憶、すぐに忘れてしまう情報を短期記憶と呼びます。実線レベルまで短期間で英単語力を上げるためには、復習がとても大切になります。
僕が実際に行っていたのは、その日に出会った単語を何度も「思い出す」こと。
「思い出す」行為はアウトプットの中でも脳にかなり負担のかかる作業で、これを繰り返し行うとその英単語における脳神経がドンドン太くなっていきます。思い出す時は、その単語に出会った場所や、話していた友達、会話の内容や状況など、いろんな情報を紐付けて思い出すようにしてください。
20分に1回思い出すようにすると長期記憶に変化しやすくなります。そして、大切なのは、実際にその単語を使うこと。
自分が自分の先生になって自分の言葉で説明しても良いし、誰かにその単語について解説するのも良いと思います。学習ピラミッドの下の層にあるように、積極的に使い倒して実際に使える英単語力を身に付けていってください!
留学にオススメの英単語帳2冊
ここでは僕が実際に使っていた留学にオススメの単語帳2冊をご紹介します!
留学にオススメの英単語帳1:初級編
僕の場合、中学生レベルは大丈夫だと思っていたのですが、実際に使えるかというとそうではなかったし、もう一度足元を見るつもりで以下の単語帳を使用しました。
この単語帳は中学レベルの単語が1つ1つ丁寧にイラスト付きで解説されているため、文字列で構成された無味乾燥している単語帳とは異なり、かなりサクサクで英単語を覚えることができます。基礎単語であっても「あ、そう言えばこんな使い方あったな」とか「やば、完全に忘れてたわ・・・」みたいなのも結構あって、僕にとってはちょっと危機感の募るものでした。
基本的には覚えているものが多いし、すごく簡単なので、自分の中に英単語の基礎がちゃんとできているのかをぜひチェックしてみてください!
留学にオススメの英単語帳2: 中級編
日常会話に出てくる英単語は基本的にBasic Englishですが、大切なのは、それを実際に使うこと。覚えた単語を「実践的な英語力」に変えるためには、実際に口に出して練習する必要があります。僕が留学で使っていたのは、これ。
高校で使われている王道の単語帳なのですが、これ、留学でも超使えます。
特に、シャドウイングの練習にすごく効果的で、速単レベルの語彙力をシャドウイングで脳に擦り込んでおくと、英語が言葉として自然に出てくるようになるし、速単の「基礎編」にはBasic Englishも結構入っているので、実際の会話で遭遇する確率はかなり高いと思います。
僕は留学当初、速単を使って暗唱できるまで何度もシャドウイングしていました。最初はわからない単語も多くて結構苦戦しましたが、慣れてくるとシャドウイングしながら英文の意味を取れるようになりました。
速単でシャドウイングして良かったと思うのは、発音が良くなったこと。
シャドウイングと並行して「日記アウトプット」を毎晩寝る前に撮っていたのですが、僕の発音がシャドウイングを通してドンドン矯正されていきました。
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(↑今の僕の発音はこれくらいです↑)
発音に関しては正しい音を発音できるように練習していたのでそちらの効果もあったのかもしれませんが、初めて効果を実感したのはシャドウイングをした後でした。
留学前に読んでおくと良い英語習得に関するオススメの本3選
ここでは留学前に読んでおくと英語習得が早くなる「英語学習」に関する3つの本をご紹介します!
留学前に使える英単語力を!
僕がオーストラリアに留学した当初はほぼ何も聞き取れず、自分の気持ちも一切伝えることができないレベルでしたが、今回ご紹介した内容を実践してメルボルン大学に進学できるくらいには英語力を伸ばすことができました。
留学で必要なのは、使える英単語力です!
ここに重点を置いて勉強をするのとそうでないのとではその後の成果が圧倒的に違うので、ぜひここを意識して勉強してみてください!