
こんな疑問に答えます!
- 英文法が理解できるとは?
- 英文法の重要性
- 英文法が理解できない4つの理由
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、最初は思ったように英語力が伸びずすごく伸び悩みました。
留学当初、僕は英語で猛烈に伸び悩みました。徐々に伸び始めたのは留学して4ヶ月後。しっかり伸び始めたのは大学に入学してからです。
最初から英語がワカル人はいないし必ずどこかで伸び悩みますが、意地やプライドを捨て徹底的に英語使ってたらもっと早く伸びてたと思う。
もうほんと、あーめん。 pic.twitter.com/sV2nPjjVqT— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) September 17, 2019
「英文法って小難しくて全く頭に入ってこない…」英語を学ぶ誰もが一度はぶつかる壁だと思います。僕も英語を学び始めた当初はワカラナイの連続でした。英文法がワカラナイとすごくイライラしてしまって、勉強する気が失せてしまいますよね!「英語は感覚だ!」なんて言われても全然納得いきませんよね!そんな人はぜひみてください!
英文法が理解できるとは

ここでいう英文法が理解できることとは、以下2つのことができるようになることです。
・その文法が意味することを人に言葉で説明できる
・その文法を使って英語を使用(書く・話す)できる
この記事ではこの2つを軸にお話を進めていきます。また、以下の記事と合わせて読んで頂くと理解がスムーズに進みます!
英語文法の重要性

まず上の図を見てください。
英語は単語によって構成され、文法によって配列が決まっています。そして単語がわかっていたとしても、英文法が欠落していると英文の意味を正確に理解することも、自分の想いを伝えることもできません。例えば、以下の例文を見てください。
「Apple yesterday the me gave my that is friend this.」
日本語にすると、こんな感じです。
「りんご昨日私に私のくれた友達これが」
全く意味がわかりませんよね。それぞれの単語は日本語なのに、全体としての文は最早日本語ではありませんよね!では、こう変化するとどうでしょうか?
「This is the apple that my friend gave me yesterday (これが昨日私の友達がくれたりんごです)」
すんなりと意味が入ってくると思います。これが、文法の力です。単語をわかっていても、フレーズを理解していていも、文法力が欠落していると英語ではなくなってしまうのです。その他にも、英文法が欠落しているとリスニングやスピーキング、そしてライティング能力も上達しなくなってしまいます。
英文法が理解できない4つの理由

英文法がワカラナイ理由は整理すると主に6つあります。どれか1つでも当てはまっていると、英語を理解することができなくなります。まずは自分のどこに穴があるのかを探してみてください!
ルール(配置)を理解していない
英語は「配置の言語」だと言われています。単語の置かれる場所によってその役割が大きく変わってしまうからです。例えば以下の例文を見てください。
- Blue is my favorite colour.
- I like blue.
- I want to get the blue shirt.
「Blue」という単語はどの文でも使用されていますが、1番目は主語、2番目は目的語、3番目は形容詞です。使われている単語が同じでも置かれる場所によってその役割が異なるため、英語は配置がとても重要な言語と言われています。
そして、英語の配置(ルール)を理解していないと、英文を理解することはできません。上述の「Apple yesterday the me gave my that is friend this.(りんご昨日私に私のくれた友達これが)」のように、意味を成さない英文となってしまうからです。

英語の配置のルールとなるのが、5文型と呼ばれるものです。
- S + V
- S + V + C
- S + V + O
- S + V + O + O
- S + V + O + C
ここの根幹さえ理解していれば、基本的に英語の意味が取れなくなることはありませんし、聞くことも、書くことも、そして話すこともできるようになります。この部分を何も見ない状態で説明できない場合、どれだけ小難しい文法を学んでも理解することはできないので、まずはここを徹底的に学ぶようにしてください。
区切りが見えていない
英語の5文型が分かっていても、英文を理解できない場合があります。
その大きな原因の1つは、英文を文法的な理由を元に区切れないこと。
文法的なルールを理解していても、どの部分がどのような役割を果たしているのかを分かっていなければ英文を区切ることはできません。英文を区切ることができないということは、英文の繋がりが見えていない、ということであり、結果として、「英語がワカラナイ」になります。これは英文法のルールに基づいた「構文」のスキルが必要になります。

英文法と構文の違いは、英文法は配置によって英語に意味付けをするもの、そして構文は英文の意味を理解する際の武器のようなものです。
英文法それ単体では英文の意味を理解することはできないため、構文のスキルも同時にトレーニングする必要があります。構文の力が備わると英文の意味を実際に読み解き、理解することができるようになります。上述の図のように、構文は単語と文法が揃って初めて効果を発揮するものなので、単語力や文法力に自信がない人は、必ずそこの基礎を固めるようにしてください。
また、構文のオススメの参考書は「英文解釈の技術シリーズ」です。
英語の知識がゼロベースの人でも少しずつレベルアップできるように構成された良書です。僕も英語を読み解く力が全くなかった時、すごくお世話になりました!トピック毎に例文もたくさんあるので、英文の区切り方を身につけながら苦手なところだけを重点的に学習することができます。
英文法の5文型は理解しているけど、英文が読めない!という人、構文の参考書で迷っている方は、ぜひ試してみてください!
単語の役割を理解していない
また、これは結構見落としがちな部分なのですが、単語の役割をある程度わかっていないと英文法それ自体を理解することができないことがあります。例えば、「that」という単語は基本的に代名詞として最初に登場するものですが、関係代名詞として前節の英文を説明する英文を新しく作る役割を持っています。
その他にもAttractiveなど、「ive」が付くものは形容詞になるんだな、とわかっていないと、配置のルールがわかっていてもその単語をそこへ持ってくることができなくなります。単語を覚える際にその品詞などを覚えなければいけない理由がここにあります。
しかし、単語全ての品詞を覚える必要はありません。1つ1つ覚えていては時間はいくらあっても足りないからです。

そこでオススメなのは、英語の接頭辞を覚えること。
Attractiveの「ive」など、語句の前や後ろに付くものは基本的に同じです。そこがわかっていれば、ある程度予測することができるので、単語の意味を知らなくても予測できたり、配置がわからなくなっても接頭辞によって判別することができるようになります。単語を覚える時にもかなりの時短になるのですごくオススメです!
英文法の要点がわかっていない+繋がっていない
そもそも論ですが、英文法の要点やポイントが整理できていなければ、英文法を理解することはできません。「学習することは、切ること」というように、1つ1つ頭の中でポイントを整理できるかどうかがとても重要になります。
英文法がわかっていない人の大きな特徴の1つは、英文法の要点が繋がっていないこと。

要点がわかっていても、そのポイント同士が繋がっていなければ、英文法全体に意味を理解できないのです。例えば、以下の例文を見てください。
以下の()に当てはまる適切な語句を選びなさい。
John is a ().
(A: attractive B: kindly C: running D: doctor)
この問題を見た時、英文法を理解している人であれば、頭の中ではこのような思考の流れがパッと浮かびます。
この文はS(主語) V(述語)が整っているから次に来るのはO(目的語)かC(補語)だな
↓
Be動詞が来ているからC(補語)が必要なのかな
↓
もしC(補語)が来るなら、名詞か形容詞しかこないね
↓
()の前に前置詞aが来ている
↓
なるほど、名詞しかこないからdoctorかな
↓
「John = doctor」で主語の説明をしてるから、あってるね
ということで、答えはDという結論に辿り着きます。すごく綺麗な流れですよね。
しかし、英文法が理解できない人は、この1つ1つのポイントや要点が繋がっていないのです。
Be動詞が来ているからC(補語)が必要なのかな
↓
もしC(補語)が来るなら、名詞か形容詞しかこないね
Be動詞がC(補語)を必要とすることがわかっていなければ、C(補語)が名詞か形容詞しかこないという情報と結びつきません。つまり、「A→B」という情報に繋がりが見えていないので、論理的な解釈や考えができないのです。
この時にオススメなのは、ポイントを整理して箇条書きにし、その後そのポイント同士を繋げてみること。
繋がった流れを見てすんなりと理解できればOKですが、理解できていない場合は、「なぜその繋がりが見えないのか?」ということを重点的に考えてください。英文法の学習を進める上で多くの人が全てを1から学び直しがちですが、本来学習とはワカラナイ部分だけを重点的に強化していくもののことを言います。わかる部分はそのまま流して、ワカラナイ・理解できていないところだけ学習を進めてください。
英文法はワカルようになる!

僕は最終的にメルボルン大学へ進学・卒業しましたが、最初から英語が得意だったわけではありません。5歳から18歳まで野球に没頭し続けた結果、高3の県模試では偏差値28を叩き出しました。周りの友人からは「偏差値30製造機」と呼ばれ、大学受験も全て不合格でした。こと英語に関しては「Be動詞が何か?」というところから勉強を始めたので、英語力の蓄積はまさにゼロ。英文法なんて小難しい話は一切理解できませんでした。
しかし、「英文法がワカラナイ・理解できない」には必ず理由があります。
僕の経験上、どんな人であっても上記4つの対策を行うことで、英文法はワカラナイから得意にすることができます。英文法力があるだけで、リーディングやライティング、リスニングやスピーキング、全てのスキルがグッと上達します。
学ぶ過程の中で英語への理解は必ず蓄積されていきます。諦めることなく、頑張ってください!
