こんな疑問に答えます。
- メルボルン大学の世界ランキング
- メルボルン大学大学院への入学方法
- メルボルン大学大学院の学費
- メルボルン大学大学院の授業構成
- 留学生活のリアル
- メルボルン大学の成績の評価方法
- 大学院留学で注意してほしいこと
- 授業外の留学生活
- メルボルン大学に留学してわかったこと
- 進学前にやるべきこと
僕はメルボルン大学大学院(開発学)に進学し、修士号を取得しました。
勉強からとことん逃げ、毎日素振りすることだけが正義だった10年前。
その後真反対の人生を歩むことになりました。
ほんと何があるかわからないね😂#10YearChallenge pic.twitter.com/dk0aKnED7j— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年1月19日
メルボルン大学は世界的に有名ですが、実際どんな場所なのか、どんな生活なのか気になりますよね!今回はメルボルン大学大学院のリアルを全て公開します!
メルボルン大学の世界ランキング
海外の大学は基本的に日本の大学よりも世界ランキングが上です。世界ランキングの基準はそのランキングによって異なりますが、日本の大学はその入試レベルと比較すると圧倒的に世界ランキングから遠いものがあります。
QS Top University Rankings 2023によると、メルボルン大学は13位ですが、東京大学は32位となっています。
また、オーストラリアのトップスクール(Group of 8)でもあるモナッシュ大学もメルボルンにあり、37位にランクインしています。
メルボルン大学大学院への入学方法
学部やコースによって異なるかもしれませんが、基本的には日本の大学の成績とTOEFLやIELTSなどの英語スコアが必要になります。僕の大学の頃の成績は3.2(4.0満点中)だったので、結構滑り込み。IELTSのスコアは基本的にどのコースも6.5以上が必要になります。
この2つの条件を揃えると、メルボルン大学大学院への進学は基本可能です。
もし大学の成績は良いけど、英語力が足りないという場合(TOEFLやIELTSの点数が満たない場合)は、条件付き合格(Conditional Offer)というものが出る場合があり、期間内に英語力を満たせば晴れて進学を許可されます。
メルボルン大学大学院の学費
どのコースを専攻するのかによって学費は異なりますが、大体350万(年間)× 3年間でトータルで1000万円ほどかかります。オーストラリアの大学は日本と異なり3年間で大学を卒業しますが、ファウンデーションコースを経由する場合は4年間となります。
僕の場合は大学院での進学だったため大学生活は2年間でしたが、トータルで650万円ほどかかりました。その他にも生活費や交通費などが必要になるので、かなりのお金が必要になりますが、オーストラリアの物価は高く、最低賃金も19ドルくらいなので、アルバイトだけでも生活費は十分に稼ぐことができます。
メルボルン大学大学院の授業構成
基本的に1セメスターに4つの授業を受講し、1つの授業は2部構成となっています。1つは日本の大学で教授が授業をするのと同様で、講師陣が教壇に立ってレクチャーするもの。もう1つが学生主体となってディスカッションをし、理解を深めるチュートリアル形式の授業です。
日本の大学では1学期に20単位ほど取得し多い時は10科目ほど受講するので、1セメスターに4科目というとかなり少なく感じるかもしれませんが、留学生活はマジで過酷です。
毎日膨大なリーディングに追われ徹夜しても終わらなかったり、1時間半〜2時間ほどのディスカッションに加え、グループ課題のためのミーティング、プレゼン準備、そしてエッセイの準備・執筆など、毎日必ず何かに追われます。
僕の留学生活は、終始白目でした。
海外大のホントをお伝えしよう。
・1セメスター4科目
・1科目あたり事前に読む文献が最低8つ→トータル32
・授業内Discussion最低1時間→応用クラスは2時間
・プレゼン準備
・assignmentが1科目あたり最低2つ→トータル8つ
・1科目でも落としたら卒業できない→白目留学キラキラどこ行った。。。 https://t.co/DORkEiBnBG
— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年2月12日
メルボルン大学大学院での留学生活
メルボルン大学では必ず「予習」と「復習」が課されるカリキュラムになっていて、それぞれが受講する授業の流れに沿って学習を進めていくのが基本です。メルボルン大学にはポータルサイトがあるので学生はそれぞれ自分専用のポータルサイトのアカウントでログインし、勉強していきます。
(↑ポータルサイト↑)
ポータルサイトには授業前に読まなければならない膨大なリーディングが授業ごとに羅列されていて、それを見るだけでも白目で昇天できるレベルです。
読まなければならない英語の文献は1つの授業につき大体7〜10、それを授業4つ分なので多ければ40文献(1週間)。それに加えグループミーティング、プレゼン、エッセイと続くので、毎日何かに終われ時間が忙殺されていきました。
メルボルン大学の成績の評価方法
コースによって成績や評価方法は異なり、ペーパーテストだけの場合もあれば、エッセイやプレゼン、ディスカッションへの積極性など、授業ごとに評価されるポイントは違います。
僕の場合は、エッセイとプレゼン、ディスカッションでの評価がメインでした。
エッセイはミドルエッセイと呼ばれる2000字の小エッセイ、ファイナルエッセイと呼ばれる4000字のものと2つあり、応用クラスになると5000~6000字の大作を求められたこともありました。
プレゼンは10分間で、小クラスの場合は3回の授業に1回求めらたことがあり、本当に間に合わなかった時はぶっつけ本番で臨み、無事、爆発しました。
ディスカッションも最初は本当に大変で苦しかったのですが、ネイティブの発言にひるむことなく、気合いのこもった一発を放つことができれば後がすごく楽になります。
辛いのって、最初の一歩だけなんですよね。
留学では気合いと勢いが大切だと思ってて、ネイティヴと議論してると一度は英語わからなくて『ア…ah…』とカオナシのような放心状態になり影も薄くなりますが、その時にユバーバ砲のような気合いと勢いに満ちた意見をぶっ放すことができれば輪の中にスッと入ることができます.
辛いのは最初の一歩目. pic.twitter.com/dfafNo0szJ— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年4月20日
メルボルン大学の大学院留学で注意してほしいこと
結論から言うと、エッセイを書く時は、引用や盗用には必ず注意してください。
エッセイを書く時は引用した英文の文末に引用元を記載し、エッセイの末尾にも引用元を明記しなければなりません。メルボルン大学はこのあたりにすごく厳しく、引用を忘れてしまった場合は「プレジャリズム(Plagiarism)」という盗撮扱いになってしまい、本当に最悪の場合、退学処分になることもあります(マジで最悪のケース)。
僕はエッセイを書く時は基本的に20以上の文献を引用していましたが、引用するたびに出展元をまとめながら書いていました。
メルボルン大学に限らず、海外大であればこの辺りはかなり厳しいので、注意してください。
メルボルン大学の授業外の留学生活
基本的には家と大学の往復で、ファイナルエッセイ提出前は24時間図書館に籠りっぱなしということもありましたが、授業後はカフェにコーヒーを飲みに行ったり、週に1回フットサルをしたりなど、時間をうまく管理しつつ、大学生活を過ごしました。
人それぞれ趣味は異なるので一概には言えませんが、留学生活を有意義に送る上で、運動は絶対にすべきです。
授業の準備やエッセイの執筆など忙しく、且つ慌ただしくはなるのですが、運動しなければ頭はマジで働かなくなります。考えが止まり、思考が停止し、読めるものも読めなくなっていきます。時間がない中でも必ず時間を見つけ、ほんの少しでも良いので身体を動かすようにしてください。
そちらの方が、結果として生産的になります。
メルボルン大学に留学してわかったこと
メルボルン大学に入学して気付いたことは、講師陣の質はもちろんのこと、それを受講する学生の質もめちゃめちゃ高いこと。
頭の回転や知識、そして経験をベースに自分の強みを生かしてドンドン先へ進んでいく人ばかりでした。僕のコースは「開発学」という少し特殊なコースだったため、それぞれの国の外交官が多く、毎日同じ机を並べて勉強していたのですが、1つのトピックから得られる情報量が僕とはみんな段違いなのです。
例えば、環境学の話から国際政治の話へと飛躍させたり、食料問題の話から移民の話へと転換したりなど、僕にはない発想・知識の応用がそこにはあって、僕の考え方や世界観を大きく変えてくれる人ばかりでした。
しかし同時に、完璧な人はいないんだな、ということにもまた気付くことができました。
得意なことはとことん得意だけど、できないこともたくさんある。すごく頭の良い人でもわからないことはたくさんあって、それといかに向き合うかが大切なんだな、と。壁にぶち当たった時、できないことに正直に「できない」と認め、わからないことに「わからない」と言える素直さが、彼らの推進力となっているんだと、僕自身を見直すきっかけにもなりました。
メルボルン大学大学院に進学する前にやるべきこと
僕がメルボルン大学に進学して一番痛感したのは、「僕は日本のことを何も知らない」ということ。
日本はあらゆる場面で引き合いに出されるので、いろんなトピックで議論の的になりました。例えば、海難事故が起こった際、日本はどのようなことを、どこまで協力するのか、というトピックになった時、僕は何も答えることができませんでした。
国視点での国際協力の知識が一切なかったからです。
その時は軍事関係に強い友人が日本について詳しく教えられ、その場は終わりましたが、環境学の話から国際政治の話になった時も同じようなことが起きました。他国からの留学生の方が、日本に詳しかったのです。
僕が日本での勉強について唯一後悔していることがあるとすれば、日本のことをあまり深く勉強しなかったこと。僕がもっと日本のことを知っていれば、より深い議論ができたのではないかと思います。
メルボルン大学大学院に留学すると、世界が広がる!
僕のメルボルン大学での留学生活は、白目になりながら何かに追われ、楽しいことよりも辛いことの方が多いものでしたが、一緒に机を並べて勉強した友人たちのおかげで多くのことを学ぶことができました。
辛いことが多い一方で、得るものも大きいのが、メルボルン大学です。
自分の専門分野を突き詰めたい人、人生の新しい糸口を掴みたい人は、ぜひチャレンジしてみてください!