こんな疑問に答えます。
- 留学前の僕の英語力
- 英語力ゼロの人ほど留学すべき理由
- 英語力ゼロで留学して苦労したこと
- 英語力ゼロで留学し、その後
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、留学当初は英語力が思ったように伸びず、すごく悩みました。
留学当初、僕は英語で猛烈に伸び悩みました。徐々に伸び始めたのは留学して4ヶ月後。しっかり伸び始めたのは大学に入学してからです。
最初から英語がワカル人はいないし必ずどこかで伸び悩みますが、意地やプライドを捨て徹底的に英語使ってたらもっと早く伸びてたと思う。
もうほんと、あーめん。 pic.twitter.com/sV2nPjjVqT— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) September 17, 2019
英語力ゼロで留学しても良いかどうかわかりませんよね!本当に英語力が伸びるのか不安になりますよね!そんな人は、ぜひ見てください!
留学前、僕の英語力はゼロだった
僕の当初の英語力は本当にゼロでした。それを如実に表した出来事があります。IELTSのスピーキングテストを受けた時の話です。
超初歩的な質問ですよね。答えられない人なんていないと思いますよね。でも、僕の脳内では「Full → Phone」という勘違いが発生し、このように答えました。
IELTSのスピーキングテスト開始3秒で爆死。面接官の顔が曇り、どんどん歪んでいくのを眺めながら「この先僕は留学して大丈夫なんだろうか・・・」とすごく不安になりました。
僕のメルボルン誤爆TOP3
・IELTSのSpeakingでFull nameを聞かれFull→Phoneと勘違いしMine is IPhone!と答えて爆死したこと
・Flatwhiteすら知らずカフェで働き、オーダーが1つも取れず10分でクビになったこと
・夜道でjunkieに絡まれ、警官がなぜか僕を連行しようとしたこと
今となっては擦り傷。
— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年1月9日
しかし、留学して半年後、英語力ゼロだった僕はオーストラリアのトップスクールと呼ばれるメルボルン大学へと進学。周りに超助けてもらいながらも、無事に卒業することができました。
英語力ゼロであっても、留学で英語力を伸ばすことはできるのです!
英語力ゼロで留学すべき理由
「英語力がある程度付いてから留学しよう」と考える人がすごく多いと思います。僕も留学前は同じことを考えていたので、気持ちはすごくわかります。いろんな人のブログやサイトを見ると「留学前に英語力は上げておくべき!」と書いてあるんですよね。これは決して間違いじゃないし、むしろ留学前に英語力を伸ばせるのであればそれに越したことはないと思っていますが、それでも英語力が本当にゼロの人はサクッと留学した方が良いと思っています。
英語力ゼロで留学すべき理由1:日本で実践的な英語力を伸ばすのはかなり難しい
きっと英語を勉強している多くの人が同じようなことを考えると思います。
周りで英語を話す人を見つけることは簡単ではないし、日常的に英語を使うこともないので、英語を自然に使う機会がかなり少ないんですよね。もちろん、日本で勉強できるのであればそれに越したことはありませんが、大半の人は何かしら別のことを同時並行でこなしていると思います。
大学の授業を受けながら、バイトしながら、または仕事をしながら留学を考えている人もいるでしょう。やるべきことがある以上、そちらにも時間を費やさなければならないので、英語を勉強する時間を確保するだけでも一苦労です。僕も大学に行きながらバイトし、別の場所でも個人塾を運営していたので、英語の勉強に割ける時間は多くはありませんでした。
「来年には留学しよう!と決めていたのに、いつの間にか時間が経っていて、英語力もほとんど伸びていない・・・」みたいな状況ってよくあります。過ぎた時間は二度と戻っては来ないので、そうなる前に思い切って飛び出した方が良いと思うのです。
英語力ゼロで留学すべき理由2:自発的に「英語を使う」環境
日本であれば英語を使う機会は多くはありませんが、海外であればそれが日常的になります。カフェに行ったり、買い物したり、友達と出かけたりなど、ありとあらゆる場所で英語を必要とします。「英語のシャワー」と呼ばれたりもしますが、そんな生易しいものではなく、個人的には「英語の滝」だと思っています。(笑)
僕が非ネイティヴだからと言って容赦してくれるわけでないし、避けることのできないくらい半端ない速度で英語のパンチが飛んできます。正直逃げたくなることも多々ありますが、逃げても生活していけないので、英語に立ち向かうしかなくなるのです。
留学生が、ネイティヴの会話スピードについていけずに白目になって昇天する、というのはよくある話で、TOEFLやIELTSでどれだけスコアが高くてもネイティヴの話についていくのは結構ハードルが高い。
正直な話、豪生活5年目の僕も、ホストシスターズの容赦無い爆速英語で昇天することはまだまだある。 pic.twitter.com/fRNgRycN3u— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) April 22, 2019
そうすると自分のわからない単語は自発的に調べるようになるし、どうすればもっと上手に話せるかを考えるようになるので、英語をより勉強するようになります。中学・高校の授業で教室に缶詰にされて英語を勉強していた時のような「強制感」はなく、全く嫌な気持ちにもなりません。
自分が生きていくために全てが必要なことだからです。
そして、日本で英語の勉強をするのと大きく違うのは、覚悟。
自分が汗水垂らして稼いだお金で留学している人はもちろんのこと、両親に出してもらったお金であっても、何かしらの成果や得るものがないとまずい!という気持ちになるので、勉強への熱はますます入るようになります。
大丈夫、英語力ゼロで留学しても死なない。
留学先での生活はすごく不安ですよね。何かしらトラブルに巻き込まれたり、英語が原因で友達と問題になってしまうのはすごく怖いものです。僕も留学前はすごく不安で「もしかしたら死ぬんじゃないかな・・・」なんて考えたこともありました。
でも、大丈夫。もし英語が1ミリも聞き取れず、中1レベルの英語すら話せないようなレベルであったとしても、死ぬことはありません。もちろん、英語ができなくて苦労することはたくさんありますし、失敗やミス、悔しくて歯を噛み締めることもめちゃめちゃあります。
でも、死なないんです。
(↑メルボルン大学のレクチャーの様子↑)
もし仮に警察沙汰になってしまったとしても、いざとなれば日本語のわかる人が必ず出てくるし、もし何かあっても帰国すれば良いだけの話。死ななければまた戻ってくることはできます。
英語で苦労することはあっても、死ぬことはないので大丈夫です。
英語力ゼロで留学して苦労したこと
英語ができなくてもとりあえずは生きていくことはできますが、とは言え、苦労はたくさんあります。今となっては笑い話ですが、留学当初は白目になりながら必死に頑張っていたので、もしかしたら同じような経験をする人がいるかもしれないので、ここで共有しておきます!
英語力ゼロで留学して困ったこと1:留学先の空港で荷物が出てこなくて超焦った
これ結構ありがちなことなのですが、緊張しながら着いたメルボルンの空港で僕の荷物だけがなぜか出てきませんでした。留学だからトラブルは付き物だとわかってはいたものの、こんな初っ端から起こるとは思っていませんでした。
荷物が流れてくるまで待っていましたが、希望虚しくベルトコンベは停止。近くの係員らしい人に声をかけましたが、ただの一般人で無視。黄色い制服のようなものを着た人に声をかけるも、ちょっと今忙しいから他の人に聞いてくれ!とその場から逃走。入り口付近にいた警察官のような人に、身振り手振りで伝え、ようやく理解してもらうことができました。
と心底思ったことを今でも覚えています。
案内されたカウンターでは、いつ、どの便で、どこから乗ったのか。どこかで経由していないかなど、渡航便の詳細を記入させられました。携帯電話の番号を書いてくれと言われましたが、電話に出たとしても話を理解できるとは到底思えなかったので、滞在先の住所と連絡先のメールアドレスを記載しました。
後日、無事ステイ先の家に荷物到着。ようやくたどり着いた我が荷物を見てなぜか目頭が熱くなったのは今では良い思い出です。
英語力ゼロで留学して困ったこと2:携帯の契約ができなかった
僕が留学した当時は日本で購入したスマホにSIMロックがかかっていたので、現地で新しいスマホを購入する必要がありました。長期で留学するのはわかっていたので、さすがにスマホなしで生き抜けるとは思えなかったからです。
ホストマザーに近くにある超デカいショッピングセンターに連れて行ってもらい「私は夕飯の買い出しに行ってくるから、その間に携帯を買ってらっしゃい!」と、Appleに1人置き去りにされました。
店頭に佇む僕に気付いた店員さんが近寄ってきて声をかけてくれましたが、まぁ何を言ってるのかサッパリ。スマホの話になって機能の説明されるも、内容は右から左状態。何を聞いても意味がわからなかったので、とりあえず僕が日本で持っていたスマホと同じタイプのiPhoneを購入しました。
SIMカードの入れ方とか解説してくれてたみたいなのですが、その時は何も理解できませんでした。
英語力ゼロで留学して困ったこと3:留学先での家探し
留学してからしばらく経った頃、語学学校のクラスですごく仲良くなった友人と一緒にシェアハウスに住むことになりました。シェアハウスに住むなんて日本では経験したことがなかったのですごくワクワクしていましたが、家探しの方法なんて何もワカラナイ。
とりあえずGoogleで検索するも、日本語で説明されたものは一切なし。仮にあったとしてもアメリカのもの。望みを託して英語で検索しても、英語が全く読めず、家を見つけられる気がしませんでした。
語学学校の先生に家の探し方を教えてもらい、インスペクション(家の下見)にもちょっとずつ顔を出しました。探し回った家は計18件。いろんなところから情報を集めましたが、サイトを見ても英語が理解できなかったので道を間違えたり、入居条件を勘違いしたりなど、苦労することばかりでした。
もちろん現地で家を探す時は現地の不動産とのやり取りなので、全て英語です。下見に行って、良さげだったら条件等をその場で聞いてすぐに応募する、というやり方だったので、最初は何の話をしているのか、何をすれば良いのか等一切わかりませんでした。
英語力ゼロで留学して困ったこと4:留学先でネットや電気、ガス等々の契約
住む家は決まったものの、ネットや電気、ガスは自分たちで契約しなければなりませんでした。全て整っている家もあるのですが、いかんせん古い家だったので、そこだけはどうしても避けられませんでした。
ネットと電気は僕が担当することになり、いざ契約しようとしたのですが、まぁ電話に出てくれない。電話待ちが30分以上なんて普通だったし、仮に出てくれたとしても相手が何を言っているのか全くわかりませんでした。ネットでも申請可能とのことでしたが、何回も急かさなければ1ヶ月後に対応されるなんてことは普通にあるので、何度も電話し、「今すぐに来てくれ!」と熱を込めて伝えました。
この動画の中でもご紹介していますが、10回電話しても全然来てもらえず、結果、真冬に冷水シャワーを浴びることに。僕はオーストラリアで何の修行をしているのだろうか、と思いつつ、事前に予め調べ「遅れる」ということを念頭に行動すべきである、ということをこの時に学びました。
日本だったらありえないこと、つまずかないことでも、留学では一気にハードルが高くなりますが、1つ1つが学びになります。マイナスの経験をする時こそ、人は成長するのだと思います。
海外留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのこと
ここでは僕が実際にやっていた海外留学で英語力を伸ばすためにすべき5つのことについて具体的に掘り下げていきます!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと1:留学前の準備はしっかり!
この動画は「海外大のリアル」についてメルボルンの大学に通う現地の学生とリアル話をぶっちゃけたものですが、ここで強調したいのは、留学先で学ぶ英語は日本でも学べてしまう、ということ。
語学学校で英語を学ぶ場合、そこで習う英語は日本でもできることが多いのです。
(↑僕の通っていた語学学校↑)
語学学校では単語や英語表現、英文法事項はもちろんのこと、リーディングやライティング、スピーキングやプレゼンなど、クラスや目的別に授業が行われますが、誰もが通るのが英語表現や文法です。特に文法は英語で文法用語を覚えなければならず、英語で文法を説明されても小難しすぎて最初は理解できないことも少なくありません。「英語を学ぶのに、英語が理解できない」ことがすごく多いのです。
留学先で英語力ゼロからスタートするのかレベル10からスタートするのかでは、留学先での英語力の伸びは大きく変わります!
留学前にしっかりと英語の基礎を固め、現地で英語のシャワーを浴び、留学でしかできない経験をたくさんしてください!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと2:留学の目的を明確にする
留学で英語力が伸びやすい人は英語力の先に明確な目的や目標があります。自分がなぜ留学に来たのか、その目的は何なのかを今一度考えてみてください。留学の目的や目標を考える時のポイントは以下9つです。
- 留学に来た理由は何か
- 留学の先には何が待っているのか?(将来像など)
- 英語はその目標にどのように影響するのか?
- その目標を達成するためにはどんな英語力が必要か?
- 英語力を数値化できるものはあるか?(TOEFLやIELTSなど)
- 数値化できる場合、どのくらいのスコアが必要か?
- いつまでにそのスコアを取得するのか?
- そのスコアを取得するためにどんな勉強をすべきか?
- 1日に何の勉強をどれだけすべきか?
少し難しいと思うので、僕の例をご紹介します!
- メルボルン大学に進学するため
- 国際開発に携わる人材になるため
- 知識の大幅な増強、キャリア幅の増大
- コミュニケーションベースの英語能力(Speaking、Listenning)
- IELTS
- IELTSで5(最低)を取得する
- 2016年10月末までに取得し、ブリッジングプログラムに滑り込む
- 大学ではリスニングやスピーキングが圧倒的に必要になるので、専門用語や表現を覚えつつ、シャドーイングで使える英語力にする
- 1日1時間の暗記、最低2時間のシャドーイングが必要
ここまで目標を落とし込むと1日にやるべきことが明確に見えるので、ぜひやってみてください!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと3:基礎英語は徹底的に固める
- 英単語
- 英文法
- 発音
どんなに長い英文も単語という語句で構成され、文法というルールによって並べられています。英語を話すとは、結論、瞬時に脳内で英作し言葉にすることであり、英単語や英文法、そして発音が欠落すると英語を話すことは出来なくなります。
「中学英語はもう知ってるよ」という人は、ぜひ「使う練習(アウトプット)」を徹底してみてください。使う練習に重点を置くだけで、話せる内容がグッと増えるはずです。
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと4:ワカラナイ英語表現はメモる
留学で英語力が伸び悩む1つの理由が、英語表現の幅です。
知っている英単語や英語表現が多ければ考えや意見など伝えられることが増えるので、結果として理解できること、話せる範囲が多くなります。
ワカラナイ単語や表現は素通りせず、必ずメモを取るようにしてください!
オススメなのは、ワカラナイ英単語や英語表現はその日のうちに使ってしまうこと。
友達との会話で使っても良いし、カフェの店員との話の中で使用しても良い。または、独り言で自分に対して話すのでも良いと思います。結局のところ、使えば使った分だけ記憶には残るしそれは次第に使える英語へと変化していくので、ワカラナイ表現ほど徹底的に使い倒していきましょう!
海外留学で英語力を伸ばすためにすべきこと5:自ら英語環境へ飛び込む
前述のように、留学しても全てが英語環境ということではありません。海外であっても意識していなければ日本語環境に戻ってしまうことは往々にしてあるし、気付けば「日本語しか使ってない…」ということも少なくありません。
留学当初はできないことが多いので些細なことでもハードルが上がってしまうし、失敗もたくさんすると思います。ミスが続けば自分がダメな人間に思えるし、自己否定も止まらなくなるので、自然に快適な日本語環境に逃げようとしてしまうのです。
留学先では積極的に動き、自ら英語環境に飛び込むようにしてください。オーストラリアであれば学生であっても週20時間働くことができるので、英語環境を作るにはすごく良い環境が整っています。
僕も学生時代はローカルのカフェで働いていましたが、接客で使用する英語はすごく伸びたし、カフェで使う英語もかなり覚えました。スタッフは全員ネイティヴ、お客さんとの会話も英語だったので、危機感も相まって、僕の英語力はここでグッと伸びたように思います。
英語力ゼロで留学し、海外の大学へ進学!
英語力ゼロの状態で留学するといろんな壁があり、ほんの些細なことでもハードルが高くなりますが、そういう小さな壁を乗り越えていくことで、英語力は徐々に伸びていくのだと思います。最初は何も聞き取ることのできなかった僕も、留学して半年後にはメルボルン大学に進学することができました。
英語力ゼロで留学し、海外大へ。
英語力ゼロであったとしても、留学生活を送る中で英語力は伸ばすことができます!「英語力がないから・・・」と留学を諦めるのはすごくもったいないし、英語力が伸びるかどうかは自分次第なので、英語力ゼロだからこそ英語環境へ思い切って飛び込んでください!