「英語勉強してるのに、一向に書けるようにならない」「伝えたいことはたくさんあるのに、言葉が思い通りに出てこない」英語を学習者の誰もがぶつかる壁だと思います。僕も初めてメルボルンへ渡豪した時は誰も僕の英語を理解してくれませんでした。英語を勉強している人であればわかると思うのですが、気持ちを伝えられないって、本当に悔しいですよね!想いを言葉にできないって、すごく辛いですよね!自分の考えや気持ちを日本語のように届けたいって思いますよね!そんな人は、ぜひ見てください!
僕らの脳は、万能ではない
突然ですが、以下の漢字を見てください。
・椅子
・画鋲
・胡椒
・薔薇
おそらく多くの人がこの4つの漢字に遭遇すると読むことができます。では、以下のような場合はどうでしょうか?
・いす
・がびょう
・こしょう
・ばら
平仮名を見た時に書くことができるでしょうか?きっと書けなくなる人の方が大半だと思います。同じ表現であっても切り取り方を変えるだけで、僕らの脳はたちまち対処できなくなってしまうのです。
この大きな原因は、インプットとアウトプットの差。
インプットとは、頭の中に情報を入れること。そしてアウトプットとは、脳内情報を外に出すことです。僕たちが英語を聞いたり、読んだりすることをインプット、英語の問題を解いたり、英文を書いたり、話したりすることはアウトプットにあたります。
重要なのは、アウトプットはインプットの量以上のことはできない、ということ。
頭の中にない情報を外に出すことはできないのです。図に表すと以下のようになります。
つまり、読んだり、聞いたりすることはできたとしても、書いたり、話したりすることができるわけではないのです。
英語を書いたり話したりするためには、アウトプットが大切
上記で説明したように、インプット(読む・聞く)ができたとしても、それはアウトプット(書く・話す)能力に直接繋がるわけではありません。インプットされた情報のごく一部をアウトプットできるだけなのです。
例えば、ウサインボルトに超高速走ができる走り方を教わったとしても、いきなり早く走れるようになるわけではありません。 彼から教えてもらったことを元に肉体強化をして、走る練習を無尽蔵にこなして、ようやく実現できるものです。
英語も同様に、書いたり話したりできるようになるためには、インプットされた情報を実際にアウトプットしなければならないのです。
英語を話せるようになるためには?
英語を話せるようになるために、以下3つの要素がある程度備わっていなければなりません。
・単語力
・文法力
・構文力
英語は単語の繋がりによって構成され、文法のルールによって並べられ、構文によって意味を成すようになっています。これらの勉強法に関しては、以下の記事を参照してください。
「英語を話せる力」というのは、「英文を頭の中で瞬時に作る力」でもあります。そして、英文を作る際、そこに日本語のプロセスは挟みません。通常、僕らが英語を学び始める際、英語を理解する時は頭の中では以下のようなプロセスを辿っています。
「英語→日本語→英語」
日本語という補助を通して英語がそもそもどういう意味を成しているのかを理解する必要があるからです。
しかし、日本語で理解する過程を挟んでしまうと時間はいくらあっても足りません。会話は絶えず流れていくので、日本語で英語を理解するには限界があるのです。これは「英語を勉強する際に日本語は必要ない」と言っているのではなく、”最終的に”日本語を一切挟まない英語の理解へと進んでいく必要がある、ということです。
つまり、英語を話せるようになるためには、脳内は「英語→英語」として、英語を英語で理解する段階へと最終的に移行しなければならないのです。
それは言い換えると、頭の中で英文をゼロから瞬時に作ることができる、ということ。
「英語が話せるようになる」で目指していくのはここになります。
英語は頭で考えるだけでは話せるようにならない
そして最も重要なのが、スピーキング力は頭で瞬間的に英作文をするだけでは話せるようにはならない、ということ。
実際に発声練習をしなければ、言葉をスムーズに繋げることができないからです。僕は元々滑舌がすごく悪くて「I have been in Melbourne for~」など、「Have」と「Been」の繋がり音(リンキング)がうまく発音できませんでした。頭の中ではイメージできていても、口がついてこないのです。この状態だと発音がすごく気になるので、頭の中で英作文することに意識を置けなくなってしまい、結果として、英作文を作るスピードも落ちてしまいます。
つまり、英語を話せるようになるためには、頭の中で瞬時に英作し、且つそれをイメージ通りに発声できることが必要になってくるのです。
初心者でもスピーキング力を伸ばせる簡単な方法
また、英語初学者の人は英文をゼロから1つずつ丁寧に作っていこうとするため「この動詞の後には目的語が必要だから、えーっと〜…」と時間がかかってしまい、「いつまで経っても話せない…」という負のループに入ってしまいます。
しかし、「英語→英語」の状態で英語を話す時、脳内で意識している部分はごく僅かな部分です。
例えば、以下の例文を見てください。
「Is it possible to pick me up at the café?」
この英文を「英語→英語」で英作している時、「Is it possible to」までは何も意識することなく言葉が出てくるようになっていて、脳が実際に稼働しているのは「to」以下の動詞とその目的語、そして場所だけです。
つまり、考えているのは「pick up」「me」そして「cafe」の3つだけなのです。
「pick up」に関しても、pickとupの間に目的語を入れる練習(この場合であればme)をしていれば意識せずに言葉が出てくるようになるため、最終的に考えなければならないのは、場所だけ、ということになります。
つまるところ、英文をある程度テンプレート化しておいて脳の処理するキャパを小さくすることで言葉がスラスラと出てくるようにしておき、状況や場合において動詞や目的語、そして場所を変えるだけで簡単にスピーキング力を伸ばすことができるようになります。
スピーキングは文法力を伸ばすと飛躍する
しかし、英文のフレーズをそのまま暗記するだけではスピーキング力に限界がきます。テンプレートで使える場面や状況は限られていて、全てのことを表現することはできないからです。
そこでオススメなのが、英文法と合わせた勉強法。
英文法を学習する際はいろんなルールや構文が出てきます。それを元に頭の中で英作文しながら練習していく勉強法です。これができるようになると、英語で表現できる幅がかなり広がり、且つ瞬時に英作文できる力を養うので、スピーキング力の底上げをすることができます。
勉強法の詳細は以下の記事を参照してください。
ライティングの勉強は必要ない!?
正直な話をすると、僕はライティングの勉強はほとんどしていません。
なぜなら、ライティングはスピーキングの副産物だからです。
上述のように、英語を話せるようになるためには、脳内で瞬時に英作する必要があります。ライティングとスピーキングの違いは、頭の中にある情報を手を使って外に出すのか、口を駆使するのかの違いなだけで、アウトプットするということに変わりはありません。
つまり、話せることは、実際に書くことができるのです。
スピーキング対策を文法をベースに重点的に行うと必然的にライティング力も付いていくため、「ライティング対策」自体を行う必要がなくなるのです。むしろ、手を使って書くよりも、口を使って話す方が時間はかからないので、ライティングだけの対策をしているよりも遥かに高い学習効果があります。
ライティングを伸ばしたい!と考えている人も、これまで紹介した方法で勉強してみてください!
ライティング力・スピーキング力は伸ばすことができる!
僕は最終的にオーストラリアのメルボルン大学を卒業しましたが、最初から英語が得意だったわけではありません。渡豪当初僕の英語力は壊滅的で、話せた言葉は「Yes」と「No」と「Hahaha(笑)」でした。僕の話していることを理解してくれる人は誰もいなかったし、その度に何度も苦笑いされて悔しい想いもたくさんしましたが、少しずつ前進してきました。
ライティングとスピーキングにおいて大切なのは、何度も何度もアウトプットし、幾度となく失敗・修正し、そして継続すること。
やめることさえしなければ、ライティングもスピーキングも必ず伸びていきます!1歩1歩少しずつ歩みを進めて行ってください。
英語で自由にあなたの想いを伝えられる日が来ることを、心から祈っています。
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