英語が全くワカラナイあなたへ!ワカラナイ7つの理由と勉強法

「英語必死に勉強しているのに、全然ワカラナイ!…」英語学習者の誰もが一度は体験することです。僕も英語を勉強し始めた時は、単語も文法も似たようなものばかりだし、英語のスピードは鬼速いしで、何がなんだかサッパリでした。「試験に合格したい!」「TOEICやTOFL、IELTSなどで点数を伸ばしたい!」「留学で使える英語を学びたい!」など、目的は人によってそれぞれだと思いますが、英語がワカラナイ理由は、まとめると7つしかありません。「英語がワカラナイ」で悩んでいる人は、ぜひ見てください!

「英語がワカラナイ」は誰もがぶつかる壁

英語の勉強をしていると最初はワカラナイことだらけなので超イライラしますよね!その場で解決できればまだマシですが、そうでない場合はワカラナイことが積み重なっていくのでストレスがすんごいたまりますよね!時間は刻々と過ぎていってテストの日はどんどん迫っているのに、全然伸びていない自分に焦りが募ると、次第にこんな考えが頭をよぎるようになります。

自分、才能ないのかな…」と。

「周りの期待を裏切りたいくない!」と思えば思うほどプレッシャーはどんどん重くなり、「絶対に結果を残さなきゃ!」と、ますます自分を追い込んでしまうようになります。

「英語がワカラナイ」には理由がある

英語がワカラナイ状況が続くと「自分には才能がないんだ…」とか、「このままずっと伸びないのかな…」とマイナスの考えばかりが頭の中をぐるぐる回るようになりますが、決してそんなことはありません。

「英語がワカラナイ」には、必ず理由があるのです。

その理由は大きく分けると5つあり、この「ワカラナイ」を1つずつ潰していくことで、次第に「英語がワカル」ようになっていきます。

英語がワカラナイ7つの理由

・音を知らない

・単語の意味を知らない

・表現を知らない

・英文の繋がりが理解できていない

・英文を読む体力がない

・早すぎる音の変化についていけない

・知らない概念について話していた

1つずつ順に説明していきます。

音を知らない

これは主にリスニングで言えることなのですが、仮に知っている単語であっても、発音を知らなければ聞き取ることはできません。僕らの認識能力というのはかなり断片的で、その単語の「スペル」を視覚的に、そしてその「意味」を概念的に知っていても、いざそれを音として認識できるかというと、そうではないのです。

例えば、白と黒の鍵盤で全体が黒に覆われた楕円形のものを見ると、僕らはそれをピアノだとわかるし、ピアノそれ自体が何なのかも頭の中で想像することができますが、音だけを聞いてもそれがピアノだとわからない人もきっといると思います。

それと同様に、僕らの脳はその単語の音を知らなければ、入ってきた英語をただの音楽のような感覚として受け流してしまいます。単語や文章が自分にとって必要なもの・意味のあるものとして脳が認識できていない状態なのです。

つまり、リスニングで英語を「英語」として聞き取るためには、音を脳に刷り込んで、それ自体に意味のあるものなのだと理解させてあげる必要があるのです。

これには「聞く」という「インプット」だけではなく、「話す」という「アウトプット」も同時に必要となります。

インプットだけでは海馬という短期記憶の方にしか情報が蓄積されず、大脳の長期記憶には定着しません。僕たち日本人が日本語の音を気にすることなく話すことができているのも、すでに日本語の発音が大脳の閾値を超えて潜在意識に定着しているからで、音が気になる状態で英文を読んだり聞いたりしても、理解できないことが多いのです。

つまり、音が気にならなくなるから話せるのであり、話す練習を繰り返すことで、英語の意味に意識を集中させることができるようになります。

ちなみにですが、英文を音読していて意味が頭に入ってこないという時もこの状態が考えられます。音読を繰り返していると、ある時から音を気にせず読めるようになり、次第に英語の意味を理解しながら音読することができるようになります。

速読スピードも格段に向上するため、英語力全体を底上げすることができます!ぜひぜひ試してみてください!

単語の意味を知らない

これは言わずもがな、当然ですよね。人間、わからんもんはわからんのです。難しい漢字が出てきたり知らない言葉を使われると、日本語であっても理解できないなんてことは往々にしてあります。それは日本語ができないのではなく、ただ、知らないだけ。英語でも全く同じで、単語を知っていればその会話は理解できたのかもしれません。これについては単語を暗記し、表現の幅を広げるしかないのですが、僕個人の経験上、大半の受験生の暗記の仕方はあまりにも愚直すぎる気がします。

単語を覚える上で1番効率が良いのは、「思い出す」という「アウトプット」を繰り返し行うこと。「思い出す」という作業は脳に最も負荷のかかる、1番定着の良い勉強法です。僕の経験上、これを行うだけで定着率が5~6倍異なります。

また、単語を覚えていく際に、ちょっとしたコツがあります。まず、単語を1つ1つ覚えてはいくのは変わりませんが、「それぞれを関連させる」と、より効率的に単語数を増やすことができます。例えば、SMAPを思い浮かべると、芋づる式に「中居、木村、稲垣、草薙、香取」と連想することができると思うのですが、これは頭の中で『SMAP』という1つのカテゴリーやフォルダの中にメンバー5人が分類されている状態です。頭の保存容量はそこまで必要なく、且つ、そっこうで覚えることができます。

単語を暗記する際も、これと同じことをやってあげると、使える単語数は爆発的増えていきます。

大きい

・Big

・Huge

・Enormous

・Gigantic

・Vast

・Immense

上記6つの単語は『大きい』とか『巨大』等、同じ部類の仲間になりますが、1つ1つ別々のカテゴリーとして覚えるのではなく、『大きな、巨大』という1まとめで頭に保存しておくと効率良く暗記することができます。これを「思い出す」作業と組み合わせ、Bigを思い浮かべたらその他同系統の単語を「芋づる式に思い出す」作業を行うと、飛躍的に言葉の幅が広がっていきます。英語学習においては単語の暗記に一番時間がかかると言われており、挫折したり、英語が嫌いになる大きな理由の1つなので、効率的に、且つ短期間で学習することが英語力を伸ばすキモなのではないかと思います!

表現を知らない

これに関しても、理由は2つ目の理由と同じです。知らんもんはいくら頭を捻っても、知らんのです。

表現は表現でも、結局は同じような事柄や雰囲気を表していることがよくよくあります。例えば、「結局〜」を表す「After all」や「In time」、「Turn out」など、言い方や使い方はそれぞれ異なりますが、最終的に言いたいことは同じです。先ほどと同じように、1つずつ覚えていくのではなく、カテゴリーとしてまとめて分類し、1つのことを思い出したら、他のものも同時に出てくるようにしてください。

単語と異なるのは、表現の場合、少し長いこと。

テストにおいてはできる限り短い時間で解答を頭から捻り出さなければなりません。僕は使い方も含め、意識せずともその表現が頭の中から出てくるように、音読で頭に徹底的に刷り込む作業を何度も何度も繰り返していました。単語帳を選ぶ際は「速読英単語」など、英文例の載っているものを使用すると音読にも使えて非常に便利です!

英文の繋がりが理解できていない

これは主に英文法に関することですが、「ワカラナイ」に繋がる大きな原因となっているのが、「関係代名詞」等で修飾されている場所が理解できていないことです。特にリーディングにおいて顕著ですが、修飾関係が見えていないと文の繋がりが理解できないため、結果として英文の意味がわからなくなります。

ここでのコツは、本動詞(V)を英文の中から見つける練習をすること。

非常に基本的なことですが、これができるようになるとその他の動詞が出てきても混同することがなくなるので、「ワカラナイ」頻度を極端に減らすことができます。

「英文を理解する」というのは、テクニックではありません。それに応じた方法と練習が必ずあります。

英文の繋がりが見えない時は、英文解釈の技術シリーズで練習すると英文がワカルようになります。

英文解釈の技術シリーズは入門編から最難関大レベルまで3つあり、僕は編入試験期間中は2つ目(難関大編)までを徹底的にこなしました。最難関大レベルもかなり良書ではあるのですが、英文構造を捉え、意味を理解するレベルまで英語力を底上げするだけなら、2つ目(難関大編)までで十分だと思います。1章ごとにテーマが設定されており、例文を用いて文構造を分解する技術を整理しながら学ぶことができます。「そのトピックに関する例文分解の練習をもっとしたいな」と思った時は、本の後ろに分解用の例文が用意されているので、苦手なところだけ重点的に練習したい時にも非常に便利です!

ワカラナイ部分はノートにまとめおいて、「思い出す」作業で脳に定着させ、練習し終わった例文は音読で刷り込む練習を行ってください。テストで見た時に即座に解答することができるようになります!

英文を読む体力がない

走ることが得意ではない人がいきなりフルマラソン(42.195km)を走るのは難しいと思います。短距離から少しずつ練習を始め、身体を作りながら徐々に徐々に距離を伸ばしていくはずです。英語でも同じように、「英語を読む」というのには体力が必要で、帰国子女で英語に慣れていない限り、いきなり長文を読むことは難しいものがあります。読む体力がない場合、途中で集中力が切れてしまい、英語の意味が頭に入らなくなってしまうからです。

英文を読む体力をつけるというのは、読むスピードと理解力をつけるということ。

長距離走の体力をつける時のように、身体の体感や足の筋肉など、心臓以外の強さを補強することが必要になります。僕も最初の頃は3文読むのが精一杯で、センター試験などの長文では途中で息切れしていましたが、「速読英単語」の入門編、必修編、上級編を音読することで、少しずつ読む体力をつけていきました。

「読む体力」を伸ばす段階は、単語や文法、文構造など、上述したワカラナイ要素がある程度なくなってきてからのお話です。単語や文法、文構造がワカラナイ状態で長文を読もうとしても、英文の意味を理解することはできません。1つずつ英語力の階段を登って行ってください!

早すぎる音の変化についていけなかった

野球で例えるとわかりやすいのですが、遅いボールは打てるのに早いボールになると途端に打てなくなることがよくあります。「速い」に対応するために、脳は処理速度を著しく上げなければいけないのですが、処理スピードが追いつかないと振り遅れて三振してしまうわけです。

英語もそれと同じで、同じことであってもスピードが違うだけで脳の処理能力が追いつかず、「英語がワカラナイ」になるのです。

これは上記4つの理由、「音を知っている」「単語を知っている」「表現を知っている」「文法を理解している」というのが前提となってきますが、シャドウイングなど、ネイティヴの話者スピードに合わせてただ真似るだけで、脳の処理スピードを底上げすることができます。最初は結構難しくて、「そんな滑らかに話せるかい!」と発狂したくなるのですが、5回ほど繰り返すと少しずつ慣れていき、その後その英文をリスニングするとゆっくりに聞こえます。

脳の処理能力が上がる=時間感覚が短くなる

こんなイメージです。音の変化がわからない場合は、「音を知らない」というケースが考えられますし、音は完璧に聞き取れているけど、意味が頭に入ってこない場合は、単語や表現、文法などをチェックしてみてください!

知らない概念について話していた

これは英語の本質とは異なる部分で、英語学習者が最も見落としがちなところです。英語学習は基本的に単語や文法などを駆使して、リーディングやリスニング、ライティングやスピーキングの4要素を伸ばそうとするものですが、先ほども説明したように、わからんもんはわからんのです。例えば、経済学のことを知らない人にその分野のことをいくら熱弁しても中々理解してもらえないのと同じように、知らないテレビ番組のことを話されても、その情報の意味はほとんど入ってきません。

以前アメリカ人とドイツ人の友人3人で話をしていた時に「Game of Throne」の話題になりました。知らない人には「何のゲーム?」って感覚だと思いますが、これ、アメリカの超絶人気ドラマです。

正直な話、メルボルン大学入学後の僕の英語力は比較的伸びて、英語でワカラナイということは日常の中であまりなかったのですが、「Game of Throne」に関しては、ほとんど理解することができませんでした。「僕の英語力の問題なのかな?」って思っていたのですが、「スパイダーマン」の話になった途端、急にわかるようになりました。

この違いは明らかに、知っているか、そうでないかだけ。

「Game of Throne」を後々観て、「彼らが話していたことってこういうことだったのか!」と腑に落ちたことを未だに覚えています。英語の本質はできていても「英語がワカラナイ」に遭遇することはあって、英語の本質とはかけ離れた部分が大きく影響することがあります。これに関しては、どれだけ知っているかのか?という話になってくるのでその上限はないのですが、知識や情報が頭にあった方が理解は進むというのは間違いないと思います。

知っていることが増えれば、理解できることや話せることが増えるので、意識的にアンテナを張ってみてください!

英語は、ワカルようになる!

僕は編入後、オーストラリアのメルボルン大学というところに入学・卒業しましたが、元から英語が得意だったわけではありません。「ワカラナイ」に幾度となくぶつかり、その度に考え、少しずつ英語力の階段を登ってきました。

心に留めておいてほしいのは、「ワカラナイ」は悪いことではない、ということ。

ワカラナイ原因が分かれば、そのためにはどうすれば良いかを考えることができるし、いくらでも改善法を見つけることができます。

一番まずいのは、何がワカラナイのか、ワカラナイこと。

この壁にぶつかった場合は、上記7つの理由を考えてみてください。この中のどこかに答えが見つかるはずです。冷静に今の自分を見つめ、その原因を発見するところから始めてください!

英語は、必ずワカルようになります!

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