留学でホームシックを克服する6つの対処法!「帰国」は逃げじゃない

ちーや
留学でホームシックになっちゃって帰りたい…。どうしたらホームシックって克服できるんだろう?ホームシックになる理由と具体的な対処法を知りたい!

こんな疑問に答えます!

この記事のポイント
  • 留学でホームシックは誰でもなりうる!?
  • ホームシックになるとどうなる?
  • ホームシックになる時期っていつ?
  • ホームシックになる6つの理由
  • ホームシックになりやすい人の特徴
  • ホームシックの5つの対処法

僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、留学当初は辛いことばかりで何度も「日本に帰りたい…」と思っていました。

ホームシックのことを友人に相談しても「ただの寂しがり屋なだけでしょ」とか「メンタルが弱いからだよ」と言われることが多いですよね。何の参考にもならず、ますます不安は募りますよね!そんな人は、ぜひ見てください!

留学中のホームシックは誰でもなりうる

大小は違えど、留学中のホームシックは誰もがなりうるものです。

言葉は一切通じず、文化や価値観も全然違う。辛いことがあっても自分一人で対処しなければならず、近くに相談する相手もいません。留学では全てが刺激である一方でプレッシャーも多く、その期間が長くなればなるほど、どんな人であってもホームシックに陥りやすいのです。

実際、僕の周りの80%くらいはホームシックになっており、そのほとんどが単独で留学先に乗り込んできた人たちです。

(僕もホームシックになったうちの一人w)

メンタル弱いからでしょ?

と言う人がたまにいますが、どんなに硬い石であっても水滴が長期間落ち続ければ凹みます。

寂しがり屋かそうでないか、メンタルが強いかそうでないかに関わらず、辛いことの多い留学においては誰もがホームシックになる可能性があるのです。

留学先でホームシックになるとどうなる?

留学先でのホームシックは結構厄介。

学校が休みの期間でなければ日本に帰りたくても帰ることは難しいし、日本との時間差が激しい場所に留学していれば家族や友達に連絡を取ることすらできない場合もあります。

結果、辛いことがあっても発散する場がなく、ストレスを蓄積しながら一人で頑張らなければならない状況に。

一人で頑張ることも留学においては大切ですが、メンタルがボロボロになってしまうまで頑張る人も多く、最終的には鬱になってしまう人も少なくありません。

大学には能力がすごく高くて僕よりも何倍も頭の良い人がゴロゴロいましたが、頑張りすぎる人ほど途中でオーバーヒートする傾向に。ホームシックが原因で大学を休学したり、または退学した人をこれまで何人も見てきました。

メンタルが強い・弱いの問題ではないのです。

ちーや
ホームシックって安易に考えられがちだけど、ちゃんと対処しないと危ないんだよね…。

留学でホームシックになるのはいつから?

僕は留学する前は京都で5年間一人暮らしをしていたので、ホームシックになるタイプとは程遠い人間だと思っていました。

しかし、そんな僕も留学して3ヶ月目くらいに入り、突然ホームシックに。

英語力がゼロすぎて自分の伝えたいことは全く伝わらない。ハチャメチャなことを言って苦笑され、バイト先はクビになる。おまけに相談できる相手は一人もいない。

自分は大丈夫!と思っていても、辛い状況が度重なると「自分ってなんてダメなんだ…」という感情に突然襲われ、自己否定が止まらなくなるんですよね。失敗が続くと「ダメな自分」を見るのが嫌で行動するのが億劫になり、まるで滝を垂直に下り落ちるかのように、メンタルは一気に急降下。

そして「日本、帰りたい…」という気持ちはますます加速していきます。

留学でホームシックになる6つの理由

ここでは留学先でホームシックになる理由を6つご紹介します!

ちーや
自分に当てはまっていないか確認しながら見てみてね!

留学でホームシックになる理由1:友達が少ない

留学でホームシックになる1番の理由は、友達が少ないこと。

辛いことがあっても相談できないことや「自分は一人だ…」と考えてしまうことがホームシックになりやすい一番の要因です。

相談できる相手がいれば「そっか、辛いのって自分だけじゃないんだね」と思えるし、話を聞いてもらえるだけで下降気味だった気分も上向きになるんですよね。

自分以外の意見を聞くことで、視界がパッと開けたような感覚になります。

留学で何よりも辛いのは、全てを自分で抱え込み、孤独になること。

英語ができず思いを伝えられないこと、アジア人だからという理由で上からモノを言われることももちろん辛いのですが、孤独ほど心にグサッと突き刺さるものはありません。

一人で孤高に戦うことほど、寂しく、辛いものはないのです。

留学でホームシックになる理由2: 文化の違い

留学先では全てが新鮮です。

見るものが全てが新しく、自分の中の価値観や常識はことごとく跳ね返されます。留学当初はすごく刺激的で楽しく感じることも多いのですが、滞在期間が長くなればなるほど文化の違いはストレスへと変わっていきます。

特に、考え方や食生活の違いはストレスになりやすいと言われています。

例えば、僕は3年間シェアハウスに住んでいますが、ハウスメイトの中には使った食器を洗わずに1週間放置したり、冷蔵庫に入れてあったものが勝手に使われていたり、夜中にどんちゃん騒ぎのパーティが行われて眠れなかったりなど、トラブルになることもたくさんありました。

その他にも、銀行や不動産の対応が雑だったり、配管工に電話しても一向に来ず、真冬に冷水シャワーを浴びるなど(泣)、留学当初は文化の違いですごく苦しみました。

文化の違いとは言え、「それが普通なのだ」、「そういう考え方もあるんだね」と思えるまではやはりストレスになりやすいのです。

留学でホームシックになる理由3:衛生面の違い

また、衛生面も留学当初はすんごいストレスになります。

特に、トイレ。

日本の公衆トイレはすごく綺麗、且つ清潔で、心から落ち着く素敵な空間ですが(笑)、海外に出るとそれが普通ではないことに気が付くと思います。

一番腹立たしいのは、便座を下げたまま小便をぶち撒けている人。

それに気付かず便座に腰を下ろしてしまった時の絶望感は今でもはっきりと覚えています。

衛生面がこんなにストレスになるとは僕も思っていなかったのですが、留学では些細なことへのハードルが上がる分、そういった細かいことへの意識が敏感になります。

割と綺麗好きの人は、安心できるトイレをできる限り多く見つけておくようにしてください(真面目に)。

留学でホームシックになる理由4:天気や気候の違い

日本では台風や地震など自然災害の多い国ですが、海外に出て思うのは、日本ほど気候が安定している国はない、ということ。

僕はオーストラリアのメルボルンに在住していますが、44度まで上がったかと思えば、その30分後には26度まで急激に落ちるなど、気温差の激しい場所です。

(これは割と極端ですが、朝と夜の気温差は結構ある)

天気や気候が安定していないと体調を崩しやすいし、気分が優れなければメンタルを整えることも難しくなります。雨の多い時期はドンヨリとした空気に心が飲み込まれてしまうので、気分はより下降気味に。

体調不良から来るストレスがホームシックへと変わることは、留学ではよくあることです。

留学でホームシックになる理由5: 学校の課題が膨大

これは完全に僕の例ですが、海外大では毎日膨大な量の課題が課されます。1日に読まなければならない文献が大体8~10個ほどあり、まずはそれを読み切ることに骨が折れます。

また、グループで行う課題もあるためミーティングにも参加しなければならないし、プレゼンの準備もしなければなりません。

エッセイの締め切りもドンドン近づいて来るので、時間は飛ぶように消えていきます。

毎日何かに追われながら、1日1日があっという間に過ぎていきます。

「留学=キラキラ」というイメージがあるかもしれませんが、それができるのは大学の休みの期間だけで、それ以外は基本的にパソコンとトイレの往復。

僕が抱いていた理想と実際の生活は、大きく違ったのです。

何かに追われ続けていると「やらなきゃ、ヤバイ…」という気持ちに駆られるので、崖の上でドンドン逃げ場を失うような感覚になります。自分のキャパを大きく超えた状態が続くと精神的に追い詰められ、酷い人はうつ状態に。

辛さがホームシックを併発し「日本に帰りたい」と考えるようになるのです。

留学でホームシックになる理由6:恋人との遠距離

日本に恋人を置いて留学している人もたくさんいると思います。

かくいう僕も留学する時は彼女を置いて飛び出しました。空港まで見送りに来てくれて、ラウンジで過ぎ行く時間を一口一口を噛みしめるように、コーヒーを飲みました。

登場時刻が迫って来たのでゲートへ向かい、検問前で繋いでいた手を離すと、彼女は

彼女
それじゃあ、元気で頑張ってね。

と、一言。

少し震えた声と笑顔の中に寂しさが残る彼女の姿を、今でもはっきりと覚えています。

自分の意思で留学しているとは言え、いつも側にいた人が突然隣にいなくなると心底寂しくなりますよね。いつでも連絡できるとわかっていても、実際に触れられない寂しさは何とも耐え難いものです。

シンプルに、「会いたいな…」と思う。

辛いことが重なれば脳裏には恋人の姿がよぎりやすくなるし、関係性がギクシャクすると「日本にいたらこんなに喧嘩しないで済むのだろうか…」とも考えるようになります。

そして日本に帰りたい欲は絶頂に。

恋人を日本に残している人は、ホームシックになりやすいのです。

留学でホームシックになりやすい人の6つの特徴

ホームシックになりやすい人の特徴を端的にまとめると、大まかに6つあります。

ホームシックになりやすい人の特徴
  1. 初海外
  2. 自分で頑張ろうとする人
  3. 周りのオススメで留学した人
  4. 家族が大好きな人
  5. 友達と毎日一緒にいた人
  6. 恋人が日本にいる人

この特徴に当てはまっている人は、要注意です!

留学でホームシックになった時の5つの対処法

ここでは、留学先でホームシックになった時の対処法を6つご紹介します!

ちーや
自分に合ったものを選んで実践してみてね!

留学でホームシックになった時の対処法1:友達と話す

ホームシックになった時に一番効果のある方法は、人と話すこと。

今心の中に溜め込んでいるものを吐き出すことで、心に余裕が持てるようになります。

一番おすすめなのは、日本人の友達と話すこと。

海外の友達でももちろん良いとは思うのですが、気持ちの細かい部分などはやはり日本語の方が伝えやすいし、同じ境遇の人であればわかってもらえることも多いので、気持ちがグッと楽になりやすいのです。

僕も大学で切羽詰まってどうしようもなくホームシックになった時は、同じ大学に通う日本人の友達に話を聞いてもらっていました。

学年が上だったこともあっていろんなアドバイスをもらえたし、「その分野なら友達が詳しいから紹介するよ」と人を紹介され、助けられたこともありました。

自分一人で頑張ることも大切ですが、人に頼る勇気も留学においては必要なのだと思います。

留学でホームシックになった時の対処法2:目標やゴールを明確にする

ホームシックになっている時って、目標やゴールへの意識が薄れてきている場合がほとんどなんですよね。

留学での優先順位が下がり、家族や友達、恋人がすごく恋しくなる。

そんな時に僕がやっていたのは、留学に来た目的やこれからの目標やゴールを紙に書き出すこと。

アメリカの心理カウンセラーであるヘンリエッタ・アン・クラウザーによると、紙に書き出すことで脳の中にある「網様体賦活系(RAS)」という部分を活性化できるそうです。

RASとは

脳内の膨大な情報を整理し集中すべきタスクを選別する役割を担う部分。

この時にオススメなのは、辛い状況や今の気持ちをそのまま包み隠さず一緒に書き起こすこと。紙に書き起こした内容を分析し、今の状況を冷静に判断することができるようになります。

留学に来た本来の目的は何なのか、達成したい目標やゴールはどれなのか、なぜ今辛いと感じていて、どんなことに耐えられないのか、等、より具体的に書き出してみてください。

ちーや
紙に書き出すとやるべきことがはっきりと見えてくるし、人に相談した時のようにスッキリするから、ぜひやってみてね!

留学でホームシックになった時の対処法3:家族や恋人に電話する

そして重宝するのは、家族や恋人との電話。

聞き慣れた声を聞くだけでかなりホッとするし、荒だたしかった心の波が落ち着きます。

僕の場合は母が電話相手でしたが、母の穏やかな声とゆっくりな話し方が、僕の焦っている気持ちにそっと蓋をしてくれました。

母はオーストラリアのことや学生生活のことはわからないので、ただ話を聞くだけでしたが、

「本当に辛かったら、帰ってきても良いからね」

と言ってくれた時は肩の荷が降りるような気分でした。

留学でホームシックになった時の対処法4: 観光へ出掛ける

ホームシックになっている時は「留学=辛いもの、面白くないもの」という意識が根本にあったりします。本来すごく楽しいはずの留学が、目の前にある課題やプレッシャーで見えなくなってしまっているからです。

僕がホームシックになってどうしようもなくなった時は、友達と思い切ってグレートオーシャンロードに行きました。

どこまでも果てしなく続く崖の連なりと広大なエメラルド色の海を眺めていると、僕が悩んでいることがとても小さく、すごく些細なもののように思えました。

「悩んでも何も解決しないのであれば、せめて、前に進もう」

僕の中に闘士の灯火が再燃した瞬間でした。

留学でホームシックになった時の対処法5: しっかり食べて、寝る

ホームシックになっている時は、少なからず精神的なストレスが溜まっていて、多くの場合、しっかりと食べていなかったり、十分な睡眠を取れていません。

そんな時こそ好きなものをしっかり食べて、これでもかというくらい爆睡すると、かなり高確率でスッキリします。

おすすめなのは、日本食を食べまくること。

海外では日本食はすごく高いので何度も食べることはできませんが、ホームシックを治すためであれば僕はお金を使うべきだと思っています。

ちーや
メンタルあっての留学だから、気持ちが上がってモチベーションを高められるのであれば、それも一種の投資だと思うよ!

どうしても耐えられない時は帰ればいい。

ホームシックはメンタルの強い・弱いに関わらず、誰でもなりうるものです。

単独で留学に来ている場合、最初は頼れる人がいないので心細さは半端なく、「逃げられない」という感覚から「帰国」の2文字が頭をよぎりやすくなります。

一人で無理に耐え続ければ精神的に病んでしまうし、再起不能になって帰国するケースもあります。

留学生活の中でホームシックになった経験を今振り返って思うのは、どうしても耐えられない時は帰ればいいし、そのように考えておくことで「逃げられない」という強迫観念のようなものをある程度消し去ることができます。

自分の気持ちに正直に、辛い時は「辛い」で良いと思うし、心身共に健康であっての留学です。

どうしても辛くて耐えられない時は、「日本で新しい道を探す」という選択肢も考えてみてください!

ちーや
留学のホームシックは周りの友達と時間を過ごすことで楽になることが多いよ!留学先で友達を作る方法に関しては下の記事に詳しくまとめてあるから、合わせて参考にしてみてね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

19 − 10 =

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)