こんな疑問に答えます!
- 英語多読の4つの効果
- 英語多読本を選ぶ時の4つのポイント
- レベル別英語の多読にオススメの洋書5選
- 英語の多読にKindleのUnlimitedが最強である理由
僕はオーストラリアのメルボルン大学に進学・卒業しましたが、最初は思ったように英語力が伸びず、すごく悩みました。
海外大とか元から頭良かったんでしょ?とか、英語最初からできたんでしょ?ってよく言われるけど、ドライアイに鞭打って本を大量に漁り読み、苦笑されながら片言の英語を必死に使い倒し、ホストシスターズ(高校生)の爆速英語を白目になりながら毎日聞いた。
簡単に言うけど、すんげー勉強したんだからなw pic.twitter.com/rllDh8Ynje— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年2月23日
多読で英語力が本当に伸びるのか気になりますよね!スラスラ英語を読めるようになりたいですよね!そんな人は、ぜひ見てください!
英語多読の4つの効果
ここでは英語の多読がもたらす4つの学習効果について詳しくお伝えします!
1. 自然な表現が身に付く
多読は子供が読むような簡単な絵本から小学生レベルの小説まで、ジャンル問わず大量にこなしていきます。その際、単語や表現など、日常の中でよく使うものがたくさん登場します。何度も何度も読み込んでいく中で「あ、これまた出てきた!」と、脳内で反復が行われるので、自然な表現が身に付きやすいのです。
児童用の絵本や小説にはイラストが描かれていることも多いので、表現の微妙なニュアンスなども感覚的に身に付けることができます。
実生活の中で使うものが多く登場するため、留学を控えている人にもすごく効果の高い学習法です。
2. 英文の推測力が身に付く
大量に英文を読んでいくと、単語や表現、そして時には文法構造など、同じものが頻繁に使われていることに気付くようになります。何度も触れた英語は脳内に確実に蓄積されるので、多少わからない単語や表現が出てきたとしてもある程度の推測ができるようになるのです。
特に絵本や児童書は日常生活に絞って描かれていることが多く、使われる単語や表現もかなり限定的なため、何度も何度も同じ英語に触れることになります。
インプットすればするほど英語の幅は広がっていくので、スピーキング力を伸ばしたい人も圧倒的にやるべきだと思っています。
3. リスニング力が同時に伸びる
英文を読む時は目から入る情報になりますが、結局のところ、自分の中の英語の音に置き換えるプロセスを通るので、リーディングとリスニングでは脳内の処理が同じだと言われています。
そして英語の多読で最も効果が大きいのは、予測文法力が付くこと。
多読を通して英文の構造を推測できるようになると、集中して聞かなければならない部分が少なくなるので、結果として聞ける英文が長くなります。
例えば、「What I wanted ask」という英文が来たら「なるほど、Whatが先頭に来てるから、どこかでBe動詞が出てくるんだろうな」と予測を立てることができるようになるので、Be動詞以降の英文に意識を置いて集中的に聞けば良いということになるのです。
ここには「英語を英語の語順で理解する」スキルが必要で、この読解術は「スラッシュ・リーディング」と呼ばれています。
4. 英語を英語で理解できるようになる
多読の最も大きな学習効果はこれだと思っていて、英文に大量に触れれば触れるほど、日本語が介入しなくなっていきます。
通常、英語を理解する時は、一旦英語を日本語に変換し、それを英語に再度変換し直して理解しようとしますが、多読すると同じ英文に何度も触れることになるので、「あ、また同じ表現だね」と、英語をそのまま英語として理解することができるようになります。
これができるようになると、リスニングでも「英語を英語のまま理解できる」ようになるし、会話になればスムーズに言葉のキャッチボールができるようになるので、英語がますます楽しくなっていきます!
ジャンルにもよりますが、日常にフォーカスした洋画であれば字幕なしでも観れるようになるので、「コーヒーを飲みながら聞き流す」なんてこともできるようになります!
【初心者向け】英語多読本を選ぶ時の4つのポイント
この章では初心者が英語の多読に本を選ぶ時の4つのコツについてご紹介します!
1. 簡単な単語や表現が使用されている
多読はあくまで辞書を使わず、スラスラ詰まらずに読むことが目的です。難しい単語や表現が使われていたら大量の英語に触れることはできないし、モチベーションややる気もドンドン落ちていってしまいます。
大量の英語に触れるにつれて英語を推測する力はついていきますが、最初のうちは1ページに5つ以上わからない単語があると推測どころではなくなってしまうので、その場合は教材を変えましょう。
多読に使用する本は、簡単でストレスなく読むことができるものを選ぶようにしてください!
2. 分厚すぎない本を選ぶ
多読を継続するコツは、簡単でサクサク読めて、且つすぐに読み終えてしまえるもの、です。
分厚すぎる本は「まだこんなにあるのか…」と、根気詰めて読まなければならなくなるし、時間がない人は途中で挫折してしまうことも少なくないと思います。
初心者の人は、100ページを1つの目安にしてください。
300ページ以上のものになると、僕の経験上、飽きてしまったり、途中で諦めてしまうことが多いので(泣)、サクッと読めてしまうものを選びましょう!
3. できるだけ新しいものを選ぶ
太宰治の作品はかなり有名ですごく面白いものばかりですが、日本語ネイティブの僕らであっても難しいと感じる表現が多いですよね。「こんな漢字あったんだ…」とか「こういう言葉遣いもあるんだね」と、新しい発見や気付きも多いと思います。
しかし、これが英語になると感じ方はガラッと変わり「単語わからなくて難しい」「全然意味が入ってこない…」と、モチベーションが下がる原因になってしまいます。
「良い表現が使われている=英語を学びやすい」というわけではないのです。
特に古典系の洋書は今ではあまり使用しない単語や表現が使われていることも少なくないので、多読用の本を選ぶ時はできる限り新しいものを選ぶようにしてください。
4. 多読に慣れてきてもハードルは上げすぎないこと
多読に慣れてくると「意外と読める!」という感覚になるので、一気にハードルを上げて難しい洋書に挑戦しようとする人が出てくるのですが(昔の僕です)、ハードルを上げすぎると多読がマジで嫌になってしまいます。
特に簡単な洋書は本当にスラスラ読めてしまうので、自信がついていた分、ハードルを上げて挫折した時は大ダメージです。多読は継続がすごく大切なので、できるだけハードルは緩やかに上げるようにしてくださいね!
ある程度の英語力が身に付いた後は『多読』で限界突破すべきだと思ってるのですが、簡単な洋書なら結構スラスラ読めちゃうので
『多読できるやん俺すげぇw』
と勘違いしてロードオブザリング読んだら序章で挫折しました。
挫折した時のメンタルダメージ半端ないので、ハードル上げすぎないって超大切w— ちーや🇦🇺メルボルン (@chiyahenyMel) 2019年5月1日
【初心者用】レベル別英語の多読にオススメの本5選
ここでは僕が実際に読んですごく良書だった多読にオススメの本を5つご紹介します!英語初心者の人はぜひ参考にしてみてください!
英語多読オススメ本1:「Oxford owl」
(Oxford OwlのHPはこちら)
「Oxford Owl」はオクスフォード大学の出版局が児童用にいろんな英語コンテンツを閲覧できるWebサイトです。メールアドレスを登録すると3歳〜11歳向けの150冊ほどの絵本が完全無料で読めるので超オススメです!
最も魅力的なのは、レベルが細く分けられているところ。
Level1では英文が一切ない絵だけの本で、直感的にわかるようになっています。
Level1+になると英文が1ページにつき、1文つくようになります。
中学生レベルの英語力から始めたい人はLevel4くらいが丁度良いと思っていて、単語は簡単なまま、英文が2文ほどになります。
Oxford owlのコンテンツで僕がすごくタメになったなと思うのは、日常的なちょっとした表現を学ぶことができたこと。
例えば「Put the hose on the tap」など、生活の中でめちゃめちゃ使用頻度の高い「Put on」をサラッと学ぶことができます。日常の中に意識を置いた絵本だからこそ学べることです。
Oxford owlには音声も付いていて、ネイティブがゆっくり読み上げてくれるのでシャドウイングとして使用するのにもすごく便利です!
多読をこれから始める人は自分のレベルが今どれほどなのかわからないことも多いと思うので、まずはここで自分の力量を確かめてみることをオススメします!
英語多読オススメ本2:「The Little Prince – 星の王子様 -」
日本語版も出ているので知っている人も多いと思いますが、英語版でもベストセラーになった本です。
英語版の星の王子様は、使われている英文がすごく簡単で、大半の文がかなり短いので初心者の人が多読するにはピッタリの本です。
日本語で内容を理解していると英文の意味もスッと頭に入ってくるし、わからない単語が出てきても推測することができます。結果として語彙力の増加につながるので、英語版を読む前に日本語で読んでおくことをオススメします!
英語多読オススメ本3:「Winnie-the-Pooh-くまのプーさん」
はい、くまのプーさんです。笑
子供向けの本なので使われている単語や表現はすごく簡単なのですが、意外と深い話をしていて、内容によっては結構哲学チックだったりするので、大人になっても学びの多い本です。
本自体の長さも77ページと比較的短く、一晩でサクッと読めてしまうので「ちょっと紅茶でも飲みながら多読したいな!」という時に非常にオススメです!
英語多読オススメ本4:「Charlie and the Chocolate Factory-チャーリーとチョコレート工場」
映画にもなっているので知っている人も多いと思いますが、児童書作家としては知らない人はいないというほど有名な「ロアルド・ダール」が書いた本です。
この本は子供向けなので単語や表現はもちろん簡単なのですが、くまのプーさんとは異なり、ちょっとした皮肉やブラックジョークが含まれているので、そういった意味では大人の方が楽しめる作品だと思います。
少しだけ難易度は上がるので、先に映画を観ておくと理解がスムーズになるのでオススメです!
英語多読オススメ本5:「HOLES-穴」
この本の魅力は、ストーリーが超面白いこと。興味や面白さで洋書を進めるなら、僕はこの1冊を必ずオススメします。
主人公が無実の罪で砂漠に送還されるところから始まり、なぜか穴を掘らされるというところからストーリーがスタートします。なぜ無実の罪に問われたのか、なぜ穴を掘っているのか、その穴は一体何なのか?ということがシンプルに気になりすぎて一度読み出すと止まらなくなります。
一旦読み始めると寝れなくなってしまうので、次の日が休みの夜にじっくり読むことをオススメしますw
HOLESに関しては、映画にもなっていて、YouTubeで無料で視聴できます。ただし、少しだけ会話が早かったり、字幕がついていなかったりとレベルはちょい高めなので、英語力に少し自信がついた時に腕試しで観てみると良いのではないかと思います!
英語を多読するならKindleのUnlimitedは最強説
紙の洋書を実際に購入するとなると結構高いことが多いし、それを多読するとなるとかなりヤバイ額になります。多読はドンドン読み進めることがキモで、合わなければすぐに別の本へと移る必要があるので、1つ1つ買っていたらマジでコスパは最悪です。わからない単語が出てきた時にスマホでいちいち調べるのも結構面倒ですよね!
でもKindleのUnlimitedであれば月額980円で読み放題なので会員になっておくと経済的にすごく助かりますし、Kindleの端末を使えばその場で単語を調べることができるのでかなり便利です!
- 読み放題なのでコスパが良い
- わからない単語をその場で調べられる
- お気に入りのところにマーカーを付けられる
- 音声を読み上げ機能でリスニングできる
- 本を買うことになってもKindleなら安い