【LINE限定メンバー】英文法が理解できない4つの理由!

おまけ:英文法が理解できない4つの理由

英文法がワカラナイ理由は整理すると主に4つあります。どれか1つでも当てはまっていると、英語を理解することが難しくなります。まずは自分のどこに穴があるのかを探してみてください!

英文法が理解できない理由①:ルール(配置)を理解していない

英語は「配置の言語」だと言われています。単語の置かれる場所によってその役割が大きく変わってしまうからです。例えば以下の例文を見てください。

  • Blue is my favorite colour.
  • I like blue.
  • I want to get the blue shirt.

「Blue」という単語はどの文でも使用されていますが、1番目は主語、2番目は目的語、3番目は形容詞です。使われている単語が同じでも置かれる場所によってその役割が異なるため、英語は配置がとても重要な言語と言われています。

そして、英語の配置(ルール)を理解していないと、英文を理解することはできません。上述の「Apple yesterday the me gave my that is friend this.(りんご昨日私に私のくれた友達これが)」のように、意味を成さない英文となってしまうからです。

英語の配置のルールとなるのが、今回ご紹介した4つのドア(俗に言う5文型)です。

英語の5文型
  1. S + V
  2. S + V + C
  3. S + V + O
  4. S + V + O + O
  5. S + V + O + C

ここの根幹さえ理解していれば、基本的に英語の意味が取れなくなることはありませんし、聞くことも、書くことも、そして話すこともできるようになります。この部分を何も見ない状態で説明できない場合、どれだけ小難しい文法を学んでも理解することはできないので、まずはこの4つのドアを徹底的に学ぶようにしてください。

英文法が理解できない理由②:区切りが見えていない

英語の4つのドア(5文型)が分かっていても、英文を理解できない場合があります。

その大きな原因の1つは、英文を文法的な理由を元に区切れないこと。

文法的なルールを理解していても、どの部分がどのような役割を果たしているのかを分かっていなければ英文を区切ることはできません。英文を区切ることができないということは、英文の繋がりが見えていない、ということであり、結果として、「英語がワカラナイ」になります。これは英文法のルールに基づいた「構文」のスキルが必要になります。

英文法と構文の違いは、英文法は配置によって英語に意味付けをするもの、そして構文は英文の意味を理解する際の武器のようなものです。

英文法それ単体では英文の意味を理解することはできないため、構文のスキルも同時にトレーニングする必要があります。構文の力が備わると英文の意味を実際に読み解き、理解することができるようになります。上述の図のように、構文は単語と文法が揃って初めて効果を発揮するものなので、単語力や文法力に自信がない人は、必ずそこの基礎を固めるようにしてください。

また、構文のオススメの参考書は「英文解釈の技術シリーズ」です。

英語の知識がゼロベースの人でも少しずつレベルアップできるように構成された良書です。僕も英語を読み解く力が全くなかった時、すごくお世話になりました!トピック毎に例文もたくさんあるので、英文の区切り方を身につけながら苦手なところだけを重点的に学習することができます。

英文法の5文型は理解しているけど、英文が読めない!という人、構文の参考書で迷っている方は、ぜひ試してみてください!

英文法が理解できない理由③:単語の役割を理解していない

また、これは結構見落としがちな部分なのですが、単語の役割をある程度わかっていないと英文法それ自体を理解することができないことがあります。例えば、「that」という単語は基本的に代名詞として最初に登場するものですが、関係代名詞として前節の英文を説明する英文を新しく作る役割を持っています。

その他にもAttractiveなど、「ive」が付くものは形容詞になるんだな、とわかっていないと、配置のルール(ドアの考え方)がわかっていてもその単語を適切なドアへ配置することができなくなります。単語を覚える際にその品詞などを覚えなければいけない理由がここにあります。

しかし、単語全ての品詞を覚える必要はありません。1つ1つ覚えていては時間はいくらあっても足りないからです。

オススメなのは、英語の接頭辞を覚えること。
※これは別の講座でもオススメしましたね

Attractiveの「ive」など、語句の前や後ろに付くものは基本的に同じです。そこがわかっていれば、品詞がある程度予測することができるので(どのドアに入るのか予測できるので)、単語の意味を知らなくても場所を予測できたり、配置がわからなくなっても接頭辞によって判別することができるようになります。単語を覚える時にもかなりの時短になるのですごくオススメです!

英文法が理解できない理由④:英文法の要点がわかっていない+繋がっていない

そもそも論ですが、英文法の要点やポイントが整理できていなければ、英文法を理解することはできません。「学習することは、切ること」というように、1つ1つ頭の中でポイントを整理できるかどうかがとても重要になります。

英文法がわかっていない人の大きな特徴の1つは、英文法の要点が繋がっていないこと。

要点がわかっていても、そのポイント同士が繋がっていなければ、英文法全体に意味を理解できないのです。例えば、以下の例文を見てください。

例文
以下の()に当てはまる適切な語句を選びなさい。 John is a (). (A: attractive B: kindly C: running D: doctor)

この問題を見た時、英文法を理解している人であれば、頭の中ではこのような思考の流れがパッと浮かびます。

思考の流れ

この文はS(主語) V(述語)が整っているから次に来るのはO(目的語)かC(補語)だな

Be動詞が来ているからC(補語)が必要なのかな

もしC(補語)が来るなら、名詞か形容詞しかこないね

()の前に前置詞aが来ている

なるほど、名詞しかこないからdoctorかな

「John = doctor」で主語の説明をしてるから、あってるね

ということで、答えはDという結論に辿り着きます。すごく綺麗な流れですよね。

しかし、英文法が理解できない人は、この1つ1つのポイントや要点が繋がっていないのです。

Be動詞が来ているからC(補語)が必要なのかな

もしC(補語)が来るなら、名詞か形容詞しかこないね

Be動詞がC(補語)を必要とすることがわかっていなければ、C(補語)が名詞か形容詞しかこないという情報と結びつきません。つまり、「A→B」という情報に繋がりが見えていないので、論理的な解釈や考えができないのです。

この時にオススメなのは、ポイントを整理して箇条書きにし、その後そのポイント同士を繋げてみること。

繋がった流れを見てすんなりと理解できればOKですが、理解できていない場合は、「なぜその繋がりが見えないのか?」ということを重点的に考えてください。英文法の学習を進める上で多くの人が全てを1から学び直しがちですが、本来学習とはワカラナイ部分だけを重点的に強化していくもののことを言います。わかる部分はそのまま流して、ワカラナイ・理解できていないところだけ学習を進めてください。

英文法を理解できない時の注意点

英文法を覚える上記2点を満たすために、以下3つのポイントが重要になります。

英文法勉強3つのポイント
・1つの参考書を徹底的に回す ・英文法を言葉で説明できるようにする ・実際にその英文法を使用して英作する

英文法が理解できない時の注意点①:1つの参考書を徹底的に回す

多くの人が陥りやすい罠が、いろんな参考書に手を出すこと。結局どの参考書を使用しても、切り口が異なるだけで書いてある内容は同じなので、1つの参考書を使用するのと得られるものは変わりません。

デメリットがあるすれば、参考書を複数使用している分、本の流れから逸脱した状態で学習を進めることになるため、繋がりや一貫性が保ちにくくなり学習効率が落ちてしまうということ。複数使用するとしても、2冊まで。1冊目がメインで、2冊目は補助など、軸を必ず1つ定めるようにしてください!

英文法が理解できない時の注意点②:英文法を言葉で説明する

「言葉で説明する」ということは、「頭の中で整理し、理解できている」ということです。頭の中でゴチャゴチャになっていることを言葉にすると支離滅裂で一貫性を保つことができませんが、綺麗にまとまっていれば人に説明することも可能になります。

重要なのは、他の人が聞いても理解できるかどうか。

基本的に勉強は1人で行うものなので自分の「英文法1人レクチャー」が一貫しているかどうかを友人に確認してもらうことはできませんが、「相手に伝わるかな?」「どうすればもっと簡潔にわかりやすく説明できるかな?」ということを考えながら説明してみてください。僕は従兄弟の小さな息子に教えるつもりで、細かいところまで噛み砕くようにしていました。それくらい丁寧に分解すれば相手には必ず伝わりますし、自分の中でも理解がかなり進むのでオススメです!

英文法が理解できない時の注意点③:実際にその英文法を使用する

実際の会話では頭の中で即座に英作文する必要があります。相手の話を聞いて即答するためには、日本語を使う時のように、「無意識で使える」ようになっていなければなりません。

ウサインボルトから走り方を習っても、実際に早く走れるようになるためには、実際に走らなければなりませんよね!

同様に、英文法を自分の中で噛み砕いても、それを実際に英語として使えるようになるためには、実際に使う必要があります。実際に使うためにはその英文法を理解している必要があるので、単にその英文法を覚えるという目的だけでなく、自分の理解度を確認する作業としても非常に有効です!

英文法が理解できない時のオススメ勉強法

僕は「1人レクチャー」という勉強法で文法力を伸ばしました。実際に自分が自分の先生となってその文法について解説し、その文法を実際に用いた英文を作ってレクチャーする、というものです。「先生が一番勉強になる」というように、1人レクチャーを行うことで、英文法を覚える2つのポイントを簡単に満たすことができます。

1人レクチャーとは
  1. その文法の意味を言葉で説明する
  2. それに付随する例文を作成し、超具体的に解説する

勉強している文法のトピックをいきなり「覚える」ことは難しいはずなので、その文法が意味するところを「理解する」ことに重点をおいてください!僕の場合は、その文法の要点を簡単に箇条書きでまとめ、そのポイントについて説明できるようにしていました。その後、箇条書きにしたポイント同士の繋がりを見つけてまとめていきました。

まとめ方の例
例文1「You are Chihaya.」 例文2「He is fantastic!」 ・ポイント1: 補語(C)は主語(S)を説明するもの →ChihayaはYouが誰なのかを説明、Fantasticは彼がどんな人物なのかを説明 ・ポイント2: 補語(C)「名詞」か「形容詞」しか取らない →Chihaya = 名詞、Fantastic = 形容詞 ・ポイント3: 補語(C)は主語(S)と一致する →You = Chihaya, He = Fantastic

箇条書きにするポイントは、参考書に直接書き込むか、ポストイットなどを使用して参考書に貼り付けてください。

ノートに別々にしていると再度書き写す必要がありますし、ノートと参考書をリンクさせて勉強しなければならないので色々と不便です。忘れた時にすぐにそのポイントに戻り、その場で「1人レクチャー」ができるよう、参考書をできる限り使用してください!

基本的に箇条書きにしたポイント同士は論理的な繋がりを持っているので、説明する時に言葉に詰まる際は「〇〇だから、△△」というように、ポイント同士の論理的な繋がりを探してみてください。(上記の例文であれば、補語(C)は主語(S)を説明するものでないといけないので、主語(S)と一致しなければならない、など)

文法の理解できたら、「1人レクチャー」の最後に、実際にその文法を使用した英文を作り、言葉にしてみてください。例文を作る時のコツは、参考書に載っている文法を日常生活で使えそうな表現に変換すること。現実味があるので頭の中に残りやすくなりますし、実際に使える表現として自分の英語力そのものになります。その日に覚えた単語をできる限り使用するようにすると、単語力と文法力同時に伸ばすことができるので、オススメです!

1人レクチャー英作文例
She is the one that I told you before. →This is the café that I told you before.