1. 主語って何?
主語とは、(ドア①に入る)英文の中で最も言いたい部分で「誰(何)について言いたいか」を表す語です。英語の文は基本的に「主語 (ドア①) + 動詞 (ドア②) + 修飾語 (ドア③、④)」の流れで作られますが、まずは主語が“文の主人公”のような役割を担っているとイメージしてください。
例文
- I like dogs.(私は犬が好きです)
文の中心は「I(私)」。何(誰)の話か? → 私 - This book is interesting.(この本は面白い)
文の中心は「This book」。話の主役が“この本”なので主語になる
2. 日本語と英語の主語の違い
日本語では、「私」「彼ら」「あの本」などをしばしば省略して話すことが多いです。
たとえば「昨日、映画を見たよ。」と言った場合、誰が映画を観たのか主語を入れなくても通じますよね。
しかし、英語では基本的に主語を省略しないのが鉄則です。
「I watched a movie yesterday.」のように、誰が映画を観たのか、ということを明確にする必要があります。
- 日本語:主語を言わなくてもニュアンスでわかることが多い
- 英語:必ず主語を明示して、そのあと動詞を続ける
この違いに慣れないと、英語で「~した」だけ言ってしまい「誰が?」が抜けるというミスが起きやすいので注意してください。
3. 主語になる語の種類
(1) 代名詞
I, you, he, she, it, we, they などが代表的です。文の初めに来るものは必ず大文字にすることがルールですが、「I(私は)」だけはいつでも大文字で書きます。
例
- I am a student.
- He studies English.
- They are from Japan.
三人称単数(He / She / It)
三人称単数(He, She, It, Chiya など)が主語になると、動詞に -s が付く場合があります(現在形であれば)。これも、主語を明確にすることで動詞の形が決まる大事なポイントです。
(2) 名詞 / 名詞句
名詞(dog, cat, car, book など)や、名詞のカタマリ(名詞句:this book, my friend, a beautiful flower など)が主語になります。
- This book is interesting.
- My friend likes tennis.
- A beautiful flower bloomed in my garden.
(3) 動名詞 / 不定詞などの句
「~すること」を主語にしたい場合、動名詞(~ing) や 不定詞(to~) も主語になれます。
- Playing soccer is fun.(サッカーをすることは楽しい)
- To study abroad is my dream.(留学することは私の夢です)
これらも “誰(何)について言いたいのか” を示す機能を持つので、主語(最も言いたい部分:ドア①)として使えます。
(4) 天気や時間などを表すときの“形だけの主役”
英語では「主語(最も言いたいこと)」を必ず置くルールがあるので、天気や時間など、実際に「誰(何)が行動しているわけでもない」状況でも主語が必要になります。
例えば
- It is raining.(雨が降っている)
- It is 5 o’clock.(5時です)
この It は、何か具体的なモノや人を指しているわけではありません。
英語の文法上、文頭に主語が必要なので、「It」を仮に置いて「~が降っている」「~時だよ」と表しています。
こうした It は、「形だけの主語」として覚えておくとわかりやすいでしょう。
- 天気や時間、日付など「本当の主役がない」場面でも、英語では「It」を置いて文を始める。
- 「It」=具体的なものを指していなくてもOK
4. 4つのドアとの関係
「4つのドア」では、ドア①が主語でしたね。
文を作るとき、「ドア①」に誰(何)を入れるか決まると、「ドア②(動詞)」の形も自然と決まります。三人称単数なら -s、過去形にしたいなら -ed など、主語をどう設定するかが英語の文のキモになります。
5. よくあるミス&対策
- 主語を省略してしまう
✕「Went to the park.」
〇「I went to the park.」
→ 誰が行ったかをしっかり言うのが英語のルール
- 三人称単数なのに動詞を原形のまま使ってしまう
✕「He like soccer.」
〇「He likes soccer.」
→ 主語が「He / She / It / 単数名詞」なら、現在形の動詞に -s を付ける
- It の使い方を混乱する
「天気や時間」を表すときの It は仮主語のように働く
It is raining.(雨が降っている)
It is 5 o’clock.(5時です)
→ 人や物だけでなく、状況を指して「It」を主語にすることが多い点も英語特有
6. 練習問題:主語を見極めよう
次の文の主語になりそうな語句を( )に入れて完成させてください。
また、その主語が「代名詞」「名詞」「名詞句」どれに当たるか、簡単に確認してみましょう。
(1) ( ) is fun.
【使う単語:Beautiful / Playing the guitar / They】
ヒント
「~することは楽しい」という意味を表したいなら、動名詞を使うのがおすすめ。ここでは「〇〇することは楽しい」の文を想定してみましょう。
解答
( Playing the guitar ) is fun.
→ 主語は「動名詞句」
(2) ( ) have two dogs.
【使う単語:We / My sister / It】
ヒント
複数か単数かで動詞形(has/have)が変わります。「We」が主語なら動詞は「have」。
解答
( We ) have two dogs.
→ 主語は「代名詞」
(3) ( ) makes me happy.
【使う単語:My friends / I / She】
ヒント
三人称単数が主語なら動詞に -s が付く(makes)。
解答
( She ) makes me happy.
→ 主語は「名詞句」
(4) ( ) is delicious.
【使う単語:Ice cream / They / The new movie】
ヒント
「おいしい」と言えるのは普通、食べ物・飲み物ですよね?
解答
( Ice cream ) is delicious.
→ 主語は「名詞句」
(5) ( ) is raining.
【使う単語:She / It / Playing soccer】
ヒント
天気を表すときは「It」。
解答
( It ) is raining.
→ 主語は「代名詞」
7. まとめ
- 英語は主語を明確に書く言語:日本語のように省略しない
- 主語になる語はさまざま:代名詞(I, you, he…)や名詞句、動名詞・不定詞など
- 主語が決まれば動詞も決まる:三人称単数の -s、時制による -ed など
- 「ドア①」に主語を置く:文の最初に“誰(何)の話か”をはっきりさせよう
英語を書く・話すときは、まず「主語」をしっかり決めてから文を作るクセをつけると、動詞の形や文全体の構造をスムーズに整理できます。
ぜひ「4つのドア」を意識しながら、「私は~」「彼は~」「~することは~」など主語のパターンを練習してみてください。

