【LINE限定メンバー】英作文する時の6つのステップ

今回は英作文を行う上で最も重要な6つのステップについて詳しく解説していきたいと思います。頭の中で瞬間的に英作文できるようになるために必要で、本当に大切な6つのステップです。もはやここがこの教材の肝と言って良い部分で、スピーキング力向上のコアになるところなので、ここは重点的に復習し、何としてでもマスターして欲しいと思っています!

「スピーキング概要編」でお伝えしたと思いますが、英語初心者が効率よく学習を進めるには、初めは日本語を使って英語を勉強していった方が伸びやすいのですが、ある一定のタイミングで「イメージを直接英語に変換する」という必要がありました。特に「主語を決めてから動詞を決める」という日本語の感覚で英文を作ると時制のミスやぎこちない英語になりがちだというお話もお伝えしたかと思います。

そして、英作文において大切なこととして以下の「4つの大前提」がありました。

英作文における「4つの大前提」
  1. 英文は「主語・動詞・副詞(修飾語)」で構成されている
  2. 英語は時制に厳しい
  3. 全ての英文は名詞化・副詞化できる
  4. 名詞化・副詞化したものは英文の該当位置に入れ替えることができる

今回はこの「4つの大前提」を踏まえた上で、「具体的にどのような流れで英作文をしていったら良いのか」という事をお伝えしていきます。今回の内容はスピーキングを向上させる上で重要なキーになる部分なので、何度も見返して頂ければと思います。

スピーキング概要編を復習されている方はすでに頭に入っているかもしれませんが、時制を最初に決めることで英文の方向性というか枠が決まるんでしたね。なぜなら、動詞は英文のコアであり、その時制を先に決めてしまうことで時制の間違いをグッと減らすことができるし、英作する時間をかなり短縮できるからです。

例えば、「オーストラリアに行ったこと」を文章にしたい場合、「行く」という動詞は「go」 で、行ったのは過去なので「went」 、国や遠くへ行くときは「go to」という塊で覚えていたら、あとは「誰がどこに行くのか」を付け足すだけなので、

  • I went to Australia. 

 

とすぐに出てくると思います。もし、オーストラリアに行った「経験」を伝えたい時は完了形で表現できることを覚えていたら、その時点で「have been」が決まりますよね。「have been to」という塊で覚えている人なら、「方向性を表す “to” だから」とか考えなくても、

  • I have been to Australia.

 

という英文がパッと出てくると思います。

英語は時制に厳しい言語ですが、英文の中心になっている動詞で時制を固定してあげれば時制のミスを限りなく減らすことができます。学校だと時制は後の方に習うし、「先に時制を決めて英作しろ」なんて教えられないので意外と見落としがちなのですが、先に時制を決めると英作が飛躍的に楽になるので、ぜひこの流れで「脳内英作」する癖を付けてほしいなと思っています。

さっきの「I went to Australia. 」という例だと、オーストラリアに行った人は自分だったので、必然的に「私」という “I” が主語になりましたよね。英語は結論主義で「誰が何をしたのか」を先に伝えたがる言語なので、主語と動詞(時制)を決めてあげると英文の骨組みが80%ほど完成します。

英文を構成しているのは「主語、動詞、副詞」の3つなので、つまり主語と動詞以外の残りの部分、「副詞」はほぼ全て具体的に何かを説明しているだけになります。ですから「主語と動詞」さえ決まれば、あとは具体的な内容を追加したり、英文の中身をパズルみたいに入れ替えるだけで簡単に英文ができるようになります。

ちなみに「動詞」って主語によって形が変わりますよね。例えば「3単元のs」とかいうよく分からない文法項目がありましたが、「He」や「She」などの主語があると、「take」が「takes」になったり、「go」が「goes」になったりします。ここは前回お伝えした「英語は塊で覚える」という部分を適用しましょう。

会話中に、「主語が “He” だからここは “S” が付く」のように考える時間はありません。

  • he takes
  • He goes
  • She makes
  • She likes

 

のように、ひと塊りで覚えてパッと言えるようにしてください。「よく使う表現」を下の方にまとめてありますし、「ネイティブによる音声」も用意しているので、通勤・通学などの時間を活用して反射的に言えるようになるまで一気に覚えて頂きたいと思っています。

ここは前回の内容で先出しした部分だと思いますが、全ての英文は「名詞化・副詞化」することができます。例えば、

  • I study English.
    (私は英語を勉強する)

 

という英文を「英語を勉強するために」という具体的な理由へ変更すると「to study English」になります。これが「副詞への変換」ということです。

また、「Studying English」とすることで名詞の役割に変更もできます。どちらの役割に変更するかについては、どんな英文を作りたいかによって変える必要があります。この方法を覚えることで、英文の柔軟性が格段に向上します。

このステップでは具体的な例文を一緒に作りながら練習してみましょう。

例えば、「ドアの前に立っている人は私の友達です」という文章を英語に変換してみてください。まずは簡単な文から始めます。

  • The man is standing in front of the door.
    (彼はドアの前に立っている)

 

この文を名詞化すると、「The man standing in front of the door」 となります。次に「〜は私の友達です」という文を作ります。「He is my friend.」ですね。最後にこれらを組み合わせると、

  • The man standing in front of the door is my friend.

 

という英文が完成します。このようにステップを踏むことで、複雑な英文も簡単に作れるようになります。

例えば、「You came back.」という文に「I was surprised.」や「I didn’t realize.」を付け足すと、

  • I was surprised you came back.
    (あなたが帰ってきてびっくりした)
  • I didn’t realize you came back.
    (あなたが帰ってきたことに気付かなかった)

 

といった自然な英文になります。

また、文末に表現を追加することで、英文の幅を広げることもできます。例えば、

  • I went to the bar drunk.
    (酔った状態でバーに行った)

 

のように文末に形容詞を付けると、状況を表す表現が可能になります。これらのテクニックをマスターすることで、会話表現がぐっと洗練されます。

英作文を瞬時に行うためには、以下の「6つのステップ」を踏んで作成します。

英作文する時の6つのステップ
  1. 動詞の時制を決める
  2. 主語を決める
  3. 英文を名詞化・副詞化する(英文変形)
  4. 簡易例文の作成
  5. 名詞化・副詞化したものを英文の該当位置に入れ替える
  6. 文頭・文末に英文を付け足す

それぞれ難しい部分もあったと思いますが、後続の個別強化セクションで練習を重ねることで習得できます。分からない部分があればぜひ質問を送ってください!それでは今回もお疲れ様でした!